キンタのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
愚直に生きてきた幸薄め脳筋お人好し力自慢系おじさん(35)が、戦果をあげた褒美に草原しかない辺境の地を領土として与えられ、鬼人族の力を借りながら領民を増やそうと奮闘する、日常系寄りのほっこりファンタジー。
苦労の多い人生を歩んできた主人公ディアスの人柄が良く、読者が応援したくなってしまう主人公像の作り込みが上手い。脳筋系という欠点を持っており、自分に自信がなく、驕らず謙虚な姿勢が健気すぎて、読者は皆ディアスを好きになってしまうのではないか。
脳筋系とは言いつつ戦争を経験していることから人並みの警戒心は持っており、戦況を見定めたり人の話を聞いたり必要なときは助言を求めたりと、年相応の振る舞いをしてくれるので不快感がない。
上記の言動と鬼人族の能力が相まって、他の登場人物から好かれ慕われることに対する説得力がある。
前半はストーリー展開がややゆっくりと感じられたものの、言動の理由付けがしっかりしており違和感なく読み進められる。
登場人物の困り事を解決すると決まってほっこりとした展開になり、物語が進むにつれて暖かい気持ちになれる。
個人的にはモンスター討伐時に文字通り力で圧倒する主人公の独白が面白すぎた。
以下、評価ポイント
・世界観の作り込みが徹底している
遊牧民を土台にファンタジー要素を付け加えた設定は独自性があり面白い。
物語の至るところで家屋や家畜や風習に関する描写があるが、いずれも平易な言葉で書かれており読みやすい、分かりやすい、没入しやすい!
・独白調の地の文がクセになる
主人公ディアスの一人称視点で進む語り口は、どこかゆったりしているが説明がくどすぎず良い塩梅。
他の登場人物視点での章もあり、読者は俯瞰して物語を読める。
・各章のタイトル付けが親切
独白調でありながらも物語をより読みやすくしていると感じたのが各章のタイトル(例:時系列+人物名)。
一つの章が短めに設定されておりわずかな空き時間にも読み進めようという気にさせてくれた。
読書嫌いの私にはむしろテンポよく読み進められた物語で、これも仕掛けの一つなのだとしたらよく考えられていると思った。 -
Posted by ブクログ
ヴィヌース王国でメイドさん一行は合流し、ティエンの両親がいたという砂漠の冥顎自治区へ。
メイドのニナ、魔導士のエミリ、月狼族のティエン、発明家のアストリッド。
ヴィヌース王国辺境のなにもない街ベルジェ。冒険者のまとめ役バティスト。
リブブ族のウィラと出会う。虐げられ空っぽだったウィラに自分を重ね合わせるニナ。
ヤギを使ったギガントワームの討伐とアストリッドの発明。
ウィラの案内で砂漠に踏み込むが、リブブ族の盗賊に襲われる。
鉄道敷設のため砂漠の調査を行う先遣隊。
5人兄妹の末っ子に生まれたニナ、よく転ぶため仕事ができず、3歳から掃除を始める。行商人から噂を聞きヴァシリアーチに見出され、眼鏡を与えられ6歳で弟子となる。
リブブ族の拠点にのりこんだニナ、エミリ、ティエン。族長を締め上げ、月狼族のカザンと出会い、シャオとツィリンの手がかりを得る。
砂漠を横断する内燃機関の鉄道敷設に邁進する魔塔のミリアド。早すぎる技術革新や空間をこえる魔術を警戒するエルフのトゥイリード。
魔塔の倒壊、月狼族が滅びた真相。
シャオにかけられた追跡の魔術を消し去った途端、遠見の魔術により発見される。
窮地に陥ったニナらは、プルート教皇国の吸血姫ヴィクトリア=グランロードを訪ねていく。
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