小島環のレビュー一覧

  • 泣き娘

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    ネタバレ

    葬式で泣くことを生業とする女性“哭女”。弟妹を養うため、少年の燕飛は人気者の哭女『泪飛』として働いていました。
    ある葬式の場で青蘭と出会い、亡くなった青蘭の親友の葬儀の場で見たことを教えて欲しいと言われます。青蘭の為に調べることを約束した燕飛は ――。

    葬式は人間の生き様、本性が表れる場所だと思います。
    ファンタジーのようなミステリーのような、燕飛と青蘭の青春物語のような、ラストが前向きで良かったです。

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    2024年08月13日
  • 唐国の検屍乙女 水都の紅き花嫁

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    シリーズ2作目。引きこもりだった見習い医師の紅花に、祖父が決めた結婚が舞い込む。相手は心優しい高官の天佑だった。一族の繁栄のため、自分の幸せのため。板挟みになった彼女の前に、白い寒牡丹に彩られた美しい水死体が現れて…。相変わらずの俺様ぶりの九曜ですが、これはこれで好きなキャラ。次作も出ると思うので楽しみです。

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    2024年07月22日
  • 唐国の検屍乙女

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    初読み作家さん。
    引きこもりだった17歳の紅花は姉の代理で検視に赴いた先で、とんでもなく口の悪い美少年、九曜と出会う。頭脳明晰で、死体をひと目で他殺と見破った彼と共に事件を追うが、道中で出会った容姿端麗で秀才の高官·天佑にも突然求婚され…。検視ミステリーとは言えガッツリ検案という感じでもないので、そういうのが好きな方には物足りないかも…。九曜のキャラは嫌いではないです。

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    2024年07月22日
  • 星の落ちる島

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    中華風のある程度自治を認められた島の領主が亡くなり、西洋の血を引く島民ぽくない見た目の跡取りがやってくるってまるきり四龍島じゃないかい。
    新領主が女で結婚絡みのイベントがあるのが差別化かな。結局結婚してないけど。

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    2025年11月01日
  • 唐国の検屍乙女 水都の紅き花嫁

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    ネタバレ

    結婚話から、自らの生き方を模索し始める紅花、突如舞い込む水死体。
    政略と思惑と愛憎入り交じる事件に巻き込まれながら、確固たる己を見出していく。

    結婚相手の天佑は超優良物件だけど、世界観に沿った有望官吏なので、私があまり魅力を感じてないから、紅花が悩む理由に共感しにくかった。
    悩むって事は多少は世間と同様の価値観を紅花も持っているし、ソレに添いたい気持ちがある?
    まだ踏ん切りついてないのでは?と

    今巻は検屍はメインではなく、紅花決意の巻でした。

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    2024年05月28日
  • 唐国の検屍乙女 水都の紅き花嫁

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    ネタバレ

    紅花の結婚話から始まる今巻。
    事件の経緯が流れいくのはいいのだけれど、ページ数が少なかったかな。

    今後の展開には期待したいです。

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    2023年09月16日
  • 唐国の検屍乙女

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    難しい内容かと思ったらそうでもなく面白かった。紅花と九曜と天佑の関係が心地よい。紅花の芯の強さが清々しい

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    2023年06月06日
  • 星の落ちる島

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    ネタバレ

    本土で育った島主の娘と義賊のバディ中華ファンタジー。
    清朝時代、サファイアが産出される島が舞台。

    アナスタシアが何をどう考えているのか分かりにくかったけれど、義英が読者視点で思考し行動してくれているような感覚で楽しく読み終えました。

    後半は推理と密契、犯人探しで一気読み。
    これがもし翡翠だったら、もっと血生臭く苛烈で過激な本土と島の戦争になってたのかな〜と思ったりしつつ時代背景を考えたりと、楽しめました。

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    2023年03月12日
  • 泣き娘

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    初めての四国旅行で買った本!
    高松駅のくまざわ書店にて購入


    かつて日本にも存在していた風習、泣き女!?
    葬儀の際に死者を弔う為に、泣く女性の職業!?

    儒教の教えの中で死者を弔う事に悲しむ事が最大の敬意であった事が根幹にあるようです。
    現在の日本にはその風習は殆ど残っていないようですが中国や一部の東南アジアには未だ、泣き女としての職業が存在しているようです!


    本作は中国唯一の女帝、則天武后が統治する唐の時代の神都の話!
    神都随一の哭女性、泪飛!
    葬式に泪飛を呼ぶ事、呼べる事が一種のステータスとなっていた、泪飛は呼ばれた葬儀で死者を弔う歌を歌い涙を流す・・・
    そんな、多忙なる毎日を送って

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    2022年11月20日
  • 災祥

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    明王朝最後の皇帝を主人公に歴史を辿るファンタジー

    真面目に夢を追い続け名君であろうと理想を持ちつつも、様々な要因が絡み合い、夢と現実との落差を見せつけられて苦悩し破滅する様が切ない

    李自成や袁崇煥側の物語は読んだ事ありますが、崇禎帝目線は初めてだったので、そこも楽しく一気読みでした

    皇帝の側に有り続けた彼女は一体なんだったのか……想像を掻き立てられます

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    2022年09月22日
  • 唐国の検屍乙女

    購入済み

    北宋が舞台

    医者の娘である主人公が姉の代わりにした死体の検死を通して、髑髏を抱えた謎の少年や年上の官吏と協力して事件を解決していく過程は互いの性格が入り乱れて予想外の展開になって面白かったです。
    その一方で、検死のシーンは一回だけだったのでもっと増やしてほしいと思いました。

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    2022年08月14日
  • 災祥

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    ネタバレ

    傾国となりつつある明。
    その最後の皇帝の物語。

    鄭和の時代は既に遠く、傾きある明。その中で良い政をしていこうとあがく朱由検。

    ですが、腐敗しきった国を立て直すには、敵は多く、時間もない。

    彼しか見ることが出来ず、会うことができない懐充の存在が救いなのか、苦渋なのか、読みながら考えてしまった。

    為政者は孤独ということを絵に描いたような物語でした。

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    2022年08月02日
  • 唐国の検屍乙女

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    最近どうも検死をテーマとした本によく行き当たる。入りはとても良かった。戦場で怪我をして都に戻ってきた紅花が負けん気を発揮してどう立ち直っていくか、九曜とどういう関係を築いて行くか気になって読み進めていたので、結末にもやっとしたものはないのだが、父上と姉上の設定がちょっともったいなかった印象。でも九曜との相性は良さそうなので、今後の2人の活躍には期待できそう。

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    2022年05月03日
  • 唐国の検屍乙女

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    ネタバレ

    主役は医師の娘で検屍も武術も堪能な少女、紅花。
    ただ謎解きは天才かつ変人の九曜の方。
    彼が感情の機微を読み解くのは苦手だが、大体一目で真相を見抜き、何なら女装も難なくこなす。
    天才と変人の紙一重な探偵と武術派の医者(の娘)

    というわけで、中華風なシャーロック・ホームズだなとと思いながら読んだ。
    ワトソン、確か拳銃使えたはず。
    紅花の場合は弓だ。
    但し、怪我とトラウマでその腕が発揮されるのは随分後のことになる。

    最初は九曜の勢いに巻き込まれた感じだったが、やがて事件が連鎖してくると紅花が容疑者扱いに。
    しかも彼女に何故か言い寄ってくる天佑も登場でややこしいことに。
    後半は別の意味でハラハラし

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    2022年04月30日
  • 泣き娘

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    全体の雰囲気とかしっかりした世界観とか好きなのだけど、ストーリーがなんかあっさり解決&終了で、結果的に物足りないという感想だった。

    青蘭が主人公をやたら気に掛ける理由も、いまいちしっくりこないというか。え…あれでそこまで恩ある?それともこれは恋愛なの?まぁそんなもんなのかな。この中の世界では。

    設定とか面白いんだけど、なんか惜しいな…という印象。

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    2021年09月11日
  • 泣き娘

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    全体としてなんだか中途半端な印象。ミステリーに寄せるではなく、少年の成長に寄せるでもなく、青蘭との人間関係に寄せるでもなく。

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    2020年11月25日