あらすじ
検屍から謎を解く! 人生に絶望した少女が破天荒な天才少年とバディを組む、中華×ミステリー×ラブコメ?
1042年の北宋。
17歳の許紅花は、名医である父の許希について戦場で医者として活躍していた。
しかし怪我がもとで右手に震えが残り、戦場にも赴けず、実家の医院を手伝うこともできず、引きこもりとなってしまった。
ある時、紅花の姉が依頼を受けた検死に代わりに行くことになる。
検死のために向かった妓楼で、髑髏を抱えて罵詈雑言を喚き散らす少年、高九曜――人呼んで「髑髏真君」と出会う。
この出会いが、紅花の運命を大きく変えることとなった――。
口が悪く我儘で皆に疎まれているが、頭脳明晰で一回観察しただけで色々なことを見抜いてしまう九曜。
そんな九曜に振り回されながらも、彼の聡明さや心の機微に興味を持っていく紅花。
九曜も自分を拒絶しない紅花に興味を持ち、自分の主治医にしようと猛アタックする。
さらに許希の弟子、劉天佑からも言い寄られる紅花……。
果たして紅花の選ぶ道は?
紅花と九曜が辿り着く真相とは!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
軍医の父と戦場で治療を行っていたが怪我により医師の道が絶たれた紅花
後遺症を抱え引きこもっていたら検屍に駆り出され、事件解決したつもりが真犯人にされ、捕まれば処刑が待つ中、さらなる真犯人を見つけるために奔走する
中華版SHERLOCK
作中では朝から晩までの一日しか時間経過がないので、是非もっと詳しくキャラの背景が知りたい
これから黒幕が絡んでくるなら、中華舞台ゆえに複雑になりそうでとても楽しみ
Posted by ブクログ
医師として戦場で父の手伝いをしていた紅花。
その戦いの中で父をかばい利き腕を怪我してしまう。それが原因で腕が震えるようになってしまったため、医師としての道が閉ざされてしまう。
そんな時に姉が請け負った検死の仕事を変わることに。
ここから始まる紅花の新しい検死官としての道。
シリーズですね。
紅花の相棒となる九曜がちと(-"-;A ...アセアセ
今後の展開は気になるんですが、続きを読むかはその時の気持ちですね。
Posted by ブクログ
父と一緒に駆け回った戦場で負傷し
引きこもりとなった主人公は、姉に代わって
検死を行う事に。
行った先で出会った、髑髏を持ってうろつく変人。
これがまた女装してでも…という、別方向で
根性を持った人、でした。
おかげで主人公が欲しているもの? が分かり
引きこもり脱出、ではありましたが。
髑髏を持ち歩いている時点で、同一人物だと
なぜばれないのでしょう??w
雪玉が転がるように事件がすごい勢いで
あれもこれも、と出てきます。
毎日これだと大変ですが、1日くらいなら?
違う方向で変な男も出てきましたが
どちらにしろ、変な人ばかり…w
Posted by ブクログ
初読み作家さん。
引きこもりだった17歳の紅花は姉の代理で検視に赴いた先で、とんでもなく口の悪い美少年、九曜と出会う。頭脳明晰で、死体をひと目で他殺と見破った彼と共に事件を追うが、道中で出会った容姿端麗で秀才の高官·天佑にも突然求婚され…。検視ミステリーとは言えガッツリ検案という感じでもないので、そういうのが好きな方には物足りないかも…。九曜のキャラは嫌いではないです。
北宋が舞台
医者の娘である主人公が姉の代わりにした死体の検死を通して、髑髏を抱えた謎の少年や年上の官吏と協力して事件を解決していく過程は互いの性格が入り乱れて予想外の展開になって面白かったです。
その一方で、検死のシーンは一回だけだったのでもっと増やしてほしいと思いました。
Posted by ブクログ
最近どうも検死をテーマとした本によく行き当たる。入りはとても良かった。戦場で怪我をして都に戻ってきた紅花が負けん気を発揮してどう立ち直っていくか、九曜とどういう関係を築いて行くか気になって読み進めていたので、結末にもやっとしたものはないのだが、父上と姉上の設定がちょっともったいなかった印象。でも九曜との相性は良さそうなので、今後の2人の活躍には期待できそう。
Posted by ブクログ
主役は医師の娘で検屍も武術も堪能な少女、紅花。
ただ謎解きは天才かつ変人の九曜の方。
彼が感情の機微を読み解くのは苦手だが、大体一目で真相を見抜き、何なら女装も難なくこなす。
天才と変人の紙一重な探偵と武術派の医者(の娘)
というわけで、中華風なシャーロック・ホームズだなとと思いながら読んだ。
ワトソン、確か拳銃使えたはず。
紅花の場合は弓だ。
但し、怪我とトラウマでその腕が発揮されるのは随分後のことになる。
最初は九曜の勢いに巻き込まれた感じだったが、やがて事件が連鎖してくると紅花が容疑者扱いに。
しかも彼女に何故か言い寄ってくる天佑も登場でややこしいことに。
後半は別の意味でハラハラしたが、紅花はトラウマを克服、力業ながら自身の潔白も証明できてよかった。
天佑の件はきっちりの決着とはならなかったけれど。
九曜に天佑に、紅花の周囲はまだまだ落ち着きそうにない。
ただ類は友を呼ぶではないが、紅花も変人ではある。
彼女が興奮する場面、イキイキする場面を見ればお分かりいただけるかと。
彼女の場合、それを自覚しているのでまだましだけれども。