エドマンド・バークのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フランス革命をやっている最中にボロクソに批判した本。
理念先行で革新的なことをするのではなく、これまでの経緯もしっかり踏まえた上で進めていくべき(という意味での「保守」)というのは共感する。
しかし、この後、散々紆余曲折を経るとはいえ、この革命による恩恵を大いに受けている現代に生きている身としては、いたずらに批判もできない。
加えて、翻訳の問題なのかもだが、関わっている人を完全にバカにしているのはいかがなものか…
#コテンラジオ さんの以前のフランス革命の放送も聞いていて、確かに経験の浅い若者たちが主導したものではあるらしいけど…(^_^;) -
Posted by ブクログ
おそらくもう一度読むべきだけど、現在の感想。
イギリスがしょっちゅう言及されるので、イギリスのことも知りたくなって途中で検索したりして、なかなか読み終わらなかった。
革命の最後を見届けずして、書かれた文章なのがすごい。
フランス革命について、平民が立ち上がり自由を勝ち取った、と認識していたけど見方が変わった。ただ、政治は従来どおり上流階級がおさめるのがいいに決まってる、という著者の考えも、いまいち説得力にかける感じもして、よく理解できなかった。
議員はよい生まれであるべきと著者は言うけど、二世議員ってすべての人が優れているか疑わしいよね、と思ってしまう -
Posted by ブクログ
ハンナ・アーレントやハイエクの著作を読んでいると、フランス革命の理解が必要になる。概略は、もういちど読む山川世界史で数十年ぶりに把握したが、関連書として、エドマンド・バークのフランス革命の省察を読んでみた。この新訳は、原著の内容を相当圧縮して編集しているが、どの章も同じ話の繰り返しになっていて、本来ならさらに短くできるであろう。名誉革命はよくて、フランス革命がいかにだめだったかはよくわかった。
まったく新しい社会を打ち立てたいというユートピア的願望に基づいた革命の結果が、多くの違法行為と大きな混乱である。最終的な収拾はナポレオンによる軍事独裁国家。しかし、政治の素人が立脚する法的な根拠も