[新訳]フランス革命の省察 「保守主義の父」かく語りき

[新訳]フランス革命の省察 「保守主義の父」かく語りき

1789年7月に勃発したフランス革命は、以後のあらゆる革命の基本になった。社会主義はもちろん、いまの日本の「改革」志向も、すべてこの革命に通じている。だが、その真実は何だったのか?「保守主義の父」と呼ばれる著者、エドマンド・バークが喝破したのは、革命による混乱が生じた国家で、急進主義的な改革を推し進めようとすれば、その国の事態は日を追って収拾がつかなくなる、ということだった。挙げ句の果てに、その政府は人々が唖然とするような「トンデモ政策」を打ち出さざるをえなくなる。まさに、2011年の民主党政権の有り様と同じではないか!本書は、バークの思想の現代性を読み取った訳者・佐藤健志氏が、フランス革命が進行するさなかに書かれた名著をバージョンアップしてよみがえらせたものである。21世紀の今日、チュニジアやエジプトの革命はいうに及ばず、日本の「革命政府」が生み出した混乱を理解するうえでも必読の書。

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[新訳]フランス革命の省察 「保守主義の父」かく語りき のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    保守の前提と革新の前提

    自由・平等・博愛といったおめでたい夢幻を掲げ、過去の権威や伝統を根絶やしにして達成されたフランス革命を「保守の父」エドマンド・バーグが痛烈にコキ貶したのがこの「フランス革命の省察」。

    新訳 フランス革命の省察―「保守主義の父」かく語りき

    その貶しようは、イギリスの首相ピ

    0
    2018年01月17日

    Posted by ブクログ

    フランス革命は得るものもあったかもしれないけど、失うものも多かった。こういった革命は結果的に混乱を生んだだけだったんだろう。一方、日本の明治維新は奇跡と言っていいだろうな。

    0
    2014年11月08日

    Posted by ブクログ

    イギリスの「保守」に対する考え方の核心が分かる書物だと思います。

    基本的に、社会システムは論理だけでは設計できない、ということが強く主張されているように思います。

    なるほど、伝統や慣習ですべてを判断するのが問題がるとするならば、その対極にある論理ですべてを判断するのもまた同じく問題がある、という

    0
    2013年05月12日

    Posted by ブクログ

    急進主義をとことん批判した、保守主義の本。ものすごく面白かった。それにしても、いまの我が国の政局に当てはまりすぎて怖いくらいだ。バーク、恐ろしい子。

    0
    2012年12月04日

    Posted by ブクログ

    バークはフランス革命の個々の政策問題についても議論しているが、本質的には革命家達の気質や傲慢さ、愚かさを批判しているのであり、その指摘は革命的な政治変動一般に当てはまる。本書は抄訳であり、バーク保守主義を読みやすい普及版にすることを目的としているとともに、近年の日本の改革/革命ごっこ政権に対する批判

    0
    2011年10月12日

    Posted by ブクログ

    イギリス人は自由や権利を相続財産のように見なせば「前の世代から受け継いだ自由や権利を大事にしなければならない」という保守の発想と「われわれの自由や権利を後の世代にちゃんと受け継がなければならない」という継承の発想が生まれる。そしてこれらは「自由や権利を一層望ましい形にした上で受け継がせたい」という進

    0
    2015年12月25日

    Posted by ブクログ

    性急な革新に反対し,「伝統」として結実した人間の英知に学ぶ「保守」を提唱する。

    平等原則を徹底することに対する懐疑的態度や法の支配を重視する思想など,後の「保守」派に受け継がれた思想の萌芽がちりばめられている。

    ただし,結論だけが書かれているという印象で,「保守」思想にシンパシーを感じる人でなけ

    0
    2015年01月04日

    Posted by ブクログ

    「私の価値観は保守主義だなあ」と最近になって自覚したので、保守主義の父と呼ばれるエドマンド・バークの古典を読んでみました。でも予想と違ってトンデモ本と言えるくらい過激で感情的な本でびっくり。かなり辟易しましたが、それでも、フランス革命が進行している最中に失敗を予言している洞察は見事です。伝統の体制を

    0
    2014年04月16日

    Posted by ブクログ

    フランス革命をやっている最中にボロクソに批判した本。

    理念先行で革新的なことをするのではなく、これまでの経緯もしっかり踏まえた上で進めていくべき(という意味での「保守」)というのは共感する。

    しかし、この後、散々紆余曲折を経るとはいえ、この革命による恩恵を大いに受けている現代に生きている身として

    0
    2021年07月17日

    Posted by ブクログ

    おそらくもう一度読むべきだけど、現在の感想。
    イギリスがしょっちゅう言及されるので、イギリスのことも知りたくなって途中で検索したりして、なかなか読み終わらなかった。

    革命の最後を見届けずして、書かれた文章なのがすごい。

    フランス革命について、平民が立ち上がり自由を勝ち取った、と認識していたけど見

    0
    2019年01月06日

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