エドワード・ギボンのレビュー一覧

  • [新訳]ローマ帝国衰亡史

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    ローマ帝国は長く続いたが、その秘訣や原理が存在するかと思い読み進めている。
    というよりは、権利闘争の繰り返しの中で、必要性により制度が作り変えられていった印象。いまのところ。初期の多様性の尊重はKeyと思うが、集権化、キリスト国教化による統治の時代も経ているし、移り変わるなかで、政体が選択されていったという進化論的な観点での解釈がしっくりくる。

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    2025年02月18日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史

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    非常に浩瀚な書物として名高い本書であるが、要所をおさえた抄訳なので、誰でも挫折することなく完読できると思う。翻訳も上手く、おそらく原書の醸し出しているであろう古典的な雰囲気がよく出ている。飛ばされる箇所はダイジェスト的にコラムで補われるので、全体の流れは掴めるように配慮されている。
    ローマ帝国の衰亡史であるので、ローマの建国から辿られるわけではなく、あくまでアウグストゥスから始まる帝政期、東西分裂を経てコンスタンチノープル陥落に至る期間を扱う。それでも千数百年にわたる歴史であり、出来事を追うだけでもかなりの分量になるのは当然かも知れない。

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    2024年07月28日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史

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    山川の世界史でも5〜6ページしか扱われないアウグストゥス以降、特に五賢帝〜西ローマ帝国滅亡までを中心に描かれた歴史の古典。ヘロドトスにこそ遠く及ばないものの、250年前の英国の歴史書が未だに日本語に訳されて読まれると言うのはものすごい。時間の暴力に耐えられるだけの内容が詰まっている。
    最近こそ時代解釈を中心に置いた研究が主流だが、本来歴史というものはこういう教訓を活かすことが目的だったはず。こうしてみると現代にも通じる部分がたくさんある。「およそ市民というものは、現実の危険から離れているときにはきわめて勇敢なものである。」この辺りは誠に耳が痛い。
    登場人物の名前が覚えにくいのが玉に瑕だが、内容

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    2023年12月15日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史・下<普及版>

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    以前から興味があったギボンによるローマ帝国衰亡史。
    上下巻で約700ページほど。アウグストゥスによる帝政ローマ開始から、東ローマ帝国の滅亡までを綴っている。よって、共和政時代の話は出てこない。

    基本的に歴史書として、時代を追って各皇帝の事績や当時の帝国の情勢などが綴られているのだが、著者(ギボン)によるローマ帝国衰退の要因分析なども随所に見られる。読み物として面白く、すぐに読み終えた。

    ローマ帝国は、広大な領土を有して400年以上もヨーロッパに君臨した。途中何度も内戦や周辺異民族の襲来に苦しめられながらも、英雄達の登場によって何とか体制を維持してきた。

    本書を読めば分かるが、五賢帝など平

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    2016年04月30日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史・上<普及版>

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    以前から興味があったギボンによるローマ帝国衰亡史。
    上下巻で約700ページほど。アウグストゥスによる帝政ローマ開始から、東ローマ帝国の滅亡までを綴っている。よって、共和政時代の話は出てこない。

    基本的に歴史書として、時代を追って各皇帝の事績や当時の帝国の情勢などが綴られているのだが、著者(ギボン)によるローマ帝国衰退の要因分析なども随所に見られる。読み物として面白く、すぐに読み終えた。

    ローマ帝国は、広大な領土を有して400年以上もヨーロッパに君臨した。途中何度も内戦や周辺異民族の襲来に苦しめられながらも、英雄達の登場によって何とか体制を維持してきた。

    本書を読めば分かるが、五賢帝など平

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    2016年04月30日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史・上<普及版>

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    何度も何度も読み返す

    下巻もよい

    これだけ永く続いた帝国の移ろいが

    小説調でもなく

    説明的でもなく

    ただ淡々と、且つ情緒的に描かれている


    気がする

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    2011年03月19日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史

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    壮大なストーリー。皇帝を比較すると良い皇帝の共通項が見えてくる。また、土地が広くなればなるほど防衛は難しくなり、国は発展できず衰退していく。
    しかし、本当の衰退は外部にあるのではなく、内部から崩れることで起こる。皇帝の多大な出費、皇帝の周りの宦官や近衛兵など信用できる人をおいているか、国民への多大な税負担など。

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    2025年11月28日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史・下<普及版>

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     本書は、カエサル以降の帝政ローマから始まるが、パックスロマーナと呼ばれたローマの最盛期にはほとんど触れず、斜陽期のローマについて叙述する。滅びの美学、これがこの本のテーマである。 斜陽期に入ったローマ。その中では、カエサルが作り出し、アウグスツスが固めた帝政も、その位に付く人のレベル低下のため混乱を極める。それでも数百年、東ローマについては千年も永らえた理由は、何代かに1人、優秀な皇帝が出現したからだろう。瀕死の状態のローマが、彗星のごとく現れたスター皇帝により回復する。ローマの底時からを感じるとともに、スター皇帝たちの人智を超える能力に驚愕する。とはいえ、彼ら超人的皇帝たちも、時代を経ると

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    2018年10月23日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史・下<普及版>

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    全10冊はとても読んでられん!ということで購入.
    それでも人の名前が紛らわしくて読むのがしんどかった.

    あと地図である程度地理関係を把握していないとわけわかりません.
    それでもローマの歴史を勉強するよいきっかけにはなったかな?

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    2012年06月24日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史・下<普及版>

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    国が衰退するときは内憂外患の状態で、内憂の方に力を注がねばならないようになって来ると泥沼に嵌るがごとく衰退の一途を辿るものなのだと思います。
    ディオクレチアヌスやコンスタンティヌス等の実力者が現れ、一時力を取り戻すが、彼らの取り入れた制度は、取り入れた当事者であり優秀な運用者でもあった彼らを失った後は新たな内憂の元になってしまうのが皮肉である。
    後半のイスラム教に関する記述が普段なじみのないものの為、興味深かったです。

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    2011年01月04日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史・上<普及版>

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    各章ごとに要の部分を抜き出して、章末に解説が入る編集になっています。
    思っていたよりも読みやすかったので完訳版も読みたくなりました。

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    2010年12月09日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史・上<普及版>

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    このディオクレティアヌス体制には、現代の我々も身につまされる、一つの大きな欠点が存在した。それは、体制の維持に多大の出費を要し、そのため必然、増税と圧政につながったということである。

    塩野七生氏の本に頻出するギボンのローマ帝国衰退史。是非原本を読んでみたいと思って購入したのだが、ダイジェスト版だった。「原著には~についての議論がなされている」と書いてあった折には、そこが一番知りたかったのに!と悔しく思う始末。ただし、塩野氏の本と重複する部分もあり、わざわざ原本を読み直す必要はないと思った。塩野氏と異なる部分は、やはりギボンがキリスト教徒の視点から書いているということ。初期のキリスト教のどんな

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    2015年07月17日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史・下<普及版>

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    こちらのほうが塩野さんの文庫本で出てないので
    内容知らずおもしろかった。

    現代みたいな考古学や歴史学が発達していない時代の
    ギボンの考察は当時は斬新だったろうなと思う。はい。

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    2011年08月26日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史・上<普及版>

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    有名なギボンの著書が用賀で売ってたので読破。
    塩野さんの文庫本で有る程度、読んでたので
    特別な印象ないが、18-19世紀で冷静にローマ帝国や
    キリスト教を考察しているところは当時を
    溯るとすごいのかも。。

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    2011年08月26日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史・上<普及版>

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    ネタバレ

    日本人がいきなり読むには知識のベースが不足しているため「ローマ人の物語」の副読本として読むのが適当。
    キリスト教をばっさりと斬る塩野氏と、自分では分析しているつもりなのだろうが実は前提、世界観に取り込まれてしまっているギボンの違いが面白い。

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    2011年03月02日
  • [新訳]ローマ帝国衰亡史・上<普及版>

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    ローマ帝国の皇帝の入れ替わりを中心に据えた歴史書であるが,本来は何冊にもわたる大作が2冊にまとめられているため,十分な説明も無いままかなり唐突に次々と時代が変わるため,読んでいてついていけなくなる。文章も原文がかなり高尚な英語で書かれているというが,それを意識しての事だろうか,日本語もかなり難解な熟語が多様されており読み難さを倍増させている。そもそも,新訳という位置づけで,入門版を志向しているのであろうから,そのあたりは割り切って解りやすさを徹底してほしいのが正直なところ。

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    2011年03月16日