枝元なほみのレビュー一覧
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藤原辰史さんとの対談がおもしろかった。
「人を好きになるとか、ごはんがおいしくてたまらないとかいうのとは違う方向に、私たちが本来持つべき欲望が転移してしまっている。」
「競争するときの負けないぞという気持ち、あるいは嫉妬といった人間の基本的なものを駆り立てることによって、資本主義は成り立っている。」
「欲望を抱けと上から駆り立てられているのを、できるだけ我々の本来的な欲のほうに戻してあげれば、きっと、もっと休んでいいよ、もっとごはんをおいしく、2時間でも3時間でもゆっくり食べていいよという社会になると思うんです。」(p101)
p114~115の豆をゆでる話にものすごく共感。
豆を一晩水に漬 -
Posted by ブクログ
食べものを無駄にしないためのノウハウだけでなく、社会全体の屋台骨を食べ散らかしている資本主義が地球と未来を危うくしていることを藤原辰史さんと語っています。
第一次世界大戦時のドイツでたくさん餓死者が出て、ヒトラーは「飢えさせない」というプロパガンダで人気を得たとか歴史の話も面白かった。
ネギを刻んであげるのも美味しそう。
「フードロス」対策は捨てるモノを利用するのではなく、そもそも食べられるものを捨てないこと。大量生産、大量消費、大量廃棄の社会システムを変えないとだめよね、と。
枝元さん、本当に偉いなあ。
お腹空かせてる人のことを黙ってみてられないし、日本を変えてゆこうと頑張ってます。 -
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「おかん飯」の第2弾。1冊目同様読んで面白く、調理意欲がむらむらと湧いてくる本。ダイエット編だった1冊目よりはややこってり系メニューが多いかも知れません。
サイバラ&エダモン両先生の丁々発止のやり取りと、漫画(連載分+描き下ろし分)を読んでいるだけでも楽しいですが、「ミキサーした野菜でカレー」や「生ガキの臭みは卵白で洗って取る」などの小さな調理のコツが結構勉強になります。
なお読んだその日に本に掲載の「塩そば」を作ってみました。材料のうち昆布茶とラー油がなかったので代わりに塩昆布を混ぜ込み、油抜きモードでいただきましたが、目から鱗の美味しさであったことを報告します。 -
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二人の料理研究家が食欲の命ずるままに製作したレシピ本。
紹介されたレシピ全ての総カロリーは106,020kcal。
著者二人の対談も笑えます。
・野菜は、お肉を食べる時の贖罪
・カロリーの数字が示す意味がわかりませんでした
・焼き肉店「モリモリバンバン」でバイトしてました
・ご飯をおかずにご飯を食べる
・パンって空気食べてるみたい
健康志向で、生活習慣病予防活動が盛んに行われているけれども
この本が、単なる贅沢な食事の本ではないことが"おわりに"の中に凝縮されています。
・食べることは、楽しくてうれしいこと、日々の喜びであり、生きる元気の源。
・明日も明るく元気に -
Posted by ブクログ
何が禁断なのかと手にとって開いてみる。目に入ったのは肉ずし。次のページはフライドビーフ。昨今の回転寿司を考えれば、この程度なら禁断でも何でもないレベルですが、全部見てみることにしました。
何かが過剰、あるいはレシピ2つを足しているような(2で割りません)もの、料理の常識からすると禁じ手を使っているようなレシピが多いです。
それでも、ちょっと食べてみたいと思うよう料理になっているのが、やはりプロならでは。
ただ、自分でも早速やってみようと思うものは案外少ないです。それなりに手間がかかる、あるいは食材をそろえるのが大変だったりで、難しい料理ではないにもかかわらず、基本的に手抜き料理の私には難易度高