若者の力を借りなければ満足に買い物もできない、と大吉じいさんが嘆く場面もある、田舎の島。
けれど、そんな年寄りたちを支える「若者」もこの島には確かにいて、新しい住民(島の診療所にやってきた研修医や喫茶店のマスターの姪など)も含めた、島一つがまるで家族のような雰囲気を持っているあたりに、懐かしさのような、憧れのような気持ちを抱きます。
亡くした奥さんの面影を懐かしみ、一抹の寂しさを感じる場面もありながら、ネコのタマさんをはじめとする「周りの仲間」に囲まれながら幸せそうに過ごす大吉さんの姿に癒されます。