中垣俊之のレビュー一覧

  • かしこい単細胞 粘菌

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    賢い単細胞生物の代表格とも言える粘菌についての児童書です。
    簡潔明瞭な説明に加え、綺麗な図や絵が理解を助けます。
    粘菌がコンピュータのように振る舞うということは漠然と知ってはいましたが、あまりの凄さに脱帽しました。
    餌と餌の間にある距離と光のストレスに対する実験で最短で接続されている様を見ると、彼らがストレス値を計算しているとしか考えられません。
    明らかに理系らしい行動であり、感情的な我々は粘菌から学ぶことがまだまだ多いと感じました。

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    2022年07月18日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    粘菌にどうやって迷路を解かせたのか分かった。
    粘菌恐るべし!

    知性とは何か?意識は?

    考えさせられました。

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    2015年10月11日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    イグ・ノーベル賞を受賞した粘菌研究者による本。

    内容非常にわかりやすく書かれており、粘菌の魅力が伝わってくる。
    研究自体は非常にしっかりしたもので、知性とは何かというものを考えさせてくれる。
    生物も化学反応の塊にすぎないということが良く意識でき、生物以外の研究者にも身近に感じられる内容であった。

    こういう科学書は読んでいて非常に楽しくお勧め

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    2011年01月21日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    単細胞生物である粘菌が、あたかも「考えて」いるように振舞うのがおもしろい。迷路を解くという部分がクローズアップされることが多いが、個人的には刺激を周期的に与えたときに、その刺激の周期を記憶することが興味深かった。
    また、粘菌の振る舞いの裏側にある決まりごとを仮定してシミュレーションモデルで実証するのも面白かった。迷路の解法も単純な法則を適用することで得られる。シミュレーションモデルを構築する際のアイデアも非常に参考になる。得られた解法をJRのネットワークの効率性の面で検討してみたり、カーナビの経路検索に用いたりと、応用の方法もユニークだと感じた。
    PCの演算などで主に用いられている集中管理方式

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    2010年06月20日
  • ヤマケイ文庫 考える粘菌 生物の知の根源を探る

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    次の行動を選択するとはどういうことか、考える脳のない生物がどうやって行動を決めているのか、文章も読みやすく、大変興味深く読んだ。
    自分で粘菌を飼って(?)いろいろ試してみたくなるけど、こちらは愛着を持っても粘菌に感情ってないんだろうなぁ、とかいろいろ。

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    2025年03月09日
  • かしこい単細胞 粘菌

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    とても楽しい。粘菌の迷路は小学校中学年でも楽しめるだろうが、全体を理解するなら高学年からが適切。前半が少し難しいので、子どもが一人で読んでいると前半で挫折しかねない。補足や省略を入れながら前半は大人が一緒に読むとといと思う。

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    2024年04月13日
  • かしこい単細胞 粘菌

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    自立分散方式がおもしろかった。単細胞は頭悪いと思っていたのに、正解に辿り着くところがすごい。すごいことが発見されてもまだわからないことがあるのがロマン(そのからくりは、まだよくわかっていませんが と書かれているところP33)。

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    2024年03月09日
  • かしこい単細胞 粘菌

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    たくさんの不思議傑作集だが、ふつうの小学生にはちょっと難しいかな。粘菌でイグ・ノーベル賞を二回受賞した著者の研究が分かりやすく、端的にまとめられている。粘菌と脳の仕組みの類似点に言及しているところが面白い。
    もう少し詳しく書いた本も読んでみたい。

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    2016年07月09日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    2010年のイグ・ノーベル賞を受賞した研究者本人による、最新の粘菌研究に関する新書。粘菌研究と言っても、生態学的な領域に止まるものではなく、粘菌の細胞のダイナミクスをシミュレーションモデルに落とし込み、簡単な原理から複雑な情報処理能力が導かれることを明らかにしている点が、非常に興味深い。そして何より、著者の粘菌愛がすさまじい。

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    2014年05月05日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    粘菌の知性を紹介する過程で、組合せ最適化、ネットワーク、動的最適化、認識論、複雑系の適応現象、創発現象、自己組織化など色々な示唆がされていて非常に興味深く読める。

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    2012年11月17日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    「粘菌 その驚くべき知性」
    粘菌とは脳はおろか、細胞同士をつなぐ神経系も無い、単細胞でアメーバ状生物である。しかし、その粘菌が迷路で最短ルートを示し、時間の記憶を持ち、ハムレット的逡巡を見せた後、ある判断をする。これは立派に知性を持つと言えるのではないだろうか!


    粘菌とは面白い生き物です。この本ではその粘菌の凄さ、不思議さ、そして可能性を議論しています。


    例えば、粘菌は何でも栄養とすると思いますが、実はアーモンドや醤油を餌とするとそれらにはよってきません。恐らく油や塩分を避けていると思われます。また、粘菌の餌を獲りにいく経路は駅の路線と酷似することは有名ですし、実は匂いも結構良い

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    2012年04月27日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    読みやすい文章です。参考になります。
    生き物(生存システム)に興味をもつきっかけになる一冊だと思います。
    高校生のころに読みたかった。。。

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    2011年03月29日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    それ知性でなくて物理現象では?と思っていたが、最終章でやられた。そもそも人の知性だって物理現象の積み重ねでできてんだから、じゃあその境目ってどこよっていう。人類全体を通してみたとき、実は物理現象に沿ってるかもっていうフラクタルも新しい。生物学・物理学・哲学が楽しめる一冊。★4

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    2018年10月20日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    すてき!!
    こういう科学の本質的な楽しさとか美しさを大切にしとる研究者っていいなぁ(^u^)

    入戸野先生:粘菌が心理学に登場→というよりは、今まで心理学の中にあったものが、本当は物体の物理的な本質だったという風に、とらえなおされている。ということらしい。学際領域・・・

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    2010年11月11日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    粘菌という単細胞生物に、私たちと同じものを感じる。
    もともとはここから始まったんだ。

    私たちは私たち自身を一つの塊みたいに感じているけど、本当はたくさんの物質から出来た集合体だ。

    その一つ一つが生きていて、私たちの毎日を無言で手助けしてくれていることに気づく一冊。

    やっぱり、人は1人じゃ生きれないんだ。

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    2010年10月18日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    危険最小化経路を最短性と連結保証性の関係を考慮して粘菌が経路を導きだすことには驚いた。最短性だけでも高度な知能を感じるが、それ以上となるとやはり「知性」とでも言っていいのではないかと思う。粘菌の自律分散性のメカニズムの考察は「生物現象は物理現象(機能)」と論じる著者の考え方を表し、物理的なことが色々述べられ、難しかったですが、説得力のあるものに思えました。

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    2010年10月17日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    粘菌に餌を与えると、あたかも意思があるかのように合理的な
    動きをすることに着目して研究している結果やなぜ?
    という疑問にわかりやすく解説している。

    また知性に対する日本人と欧米とのとらえ方の違いについての
    記述箇所は文化それも、無意識レベルで受ける感覚の違いと
    とらえると、欧米の知性に対する感覚が分かって面白いと思った。

    この本を読んでいるときに、著者は2010年の自身2度目の
    イグノーベル賞を受賞した。

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    2010年10月04日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    [ 内容 ]
    「知性とは発達した大脳皮質をもつ生きものだけが持てるものである」。
    この常識に日本人研究者が「待った!」をかけた。
    脳はおろか、細胞同士をつなぐ神経系もない、単細胞でアメーバ状生物の粘菌が迷路で最短ルートを示し、時間の記憶を持ち、ハムレット的逡巡を見せた後、ある判断をする。
    立派に知性を持つといえるのではないか!
    この驚きの結果は、いま世界中で注目の的。
    知性とはなにか、意識とはなにか、身体とはなんなのか、大きな波紋を投げかけている。

    [ 目次 ]
    第1章 単細胞の情報処理
    第2章 粘菌とはどんな生きもの?
    第3章 粘菌が迷路を解く
    第4章 危険度最小化経路探索とカーナビへの応

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    2010年07月13日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    ハイテクとか、いろんな情報詰め込みすぎて
    複雑になってるだけで、答えは全て、シンプル。
    …と様々なことにいえるなぁと思わされました。
    文明が発達、なんて、たかだか人間世界のちっぽけなことで、
    自然界では文明なんてどうってコトないのね〜。

    著者の粘菌ラヴ☆な感じが伝わってきます。

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    2010年07月08日
  • 粘菌 その驚くべき知性

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    ネタバレ

    ゾウリムシに知性はあるのか?カテゴリーの新書。知性として認識されるもののメカニズムは意外と単純なものの中にあるということを、粘菌を通して探っていく。最短経路の算出を行う実験、このネットワーキングがどのようなアルゴリズムによって行われるのか?分散処理の総体としての知性の表れ。後半は、学習、逡巡といったさらにチャレンジングな課題に挑んでいく。たぶん現在進行形の研究も多いため、特に後半部分は考え方のアイディアレベルの紹介が多いがとても楽しめる。刺激による周波数の選択と位相の揃い加減。まあ世の中が波しかないとしたらそこだよね。

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    2014年11月13日