作品一覧

  • かしこい単細胞 粘菌
    4.3
    1巻1,430円 (税込)
    単細胞生物の粘菌モジホコリが、迷路を解き、電車の路線図をつくります。でもどうやって? 著者の中垣俊之さんは、これらの研究により、「人びとを笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に対して与えられる賞である、イグノーベル賞を、2度も受賞されました。単細胞で、かしこい粘菌の知られざる能力があきらかになります。

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  • ヤマケイ文庫 考える粘菌 生物の知の根源を探る
    4.0
    1巻880円 (税込)
    生物が知的であるとは、どういうことでしょうか? 単細胞生物の粘菌は、脳も神経系もないにも関わらず、迷路の最短経路を探し出したり、人間社会の交通網にそっくりのネットワークを作り上げてしまいます。 「遭遇する状況がどんなにややこしくて困難であっても、未来に向かって生き抜いていけそうな行動がとれる」 知性をこんなふうに捉えてみると、単細胞の粘菌でさえも、その場のややこしさに応じた知的と思えるような行動をとるのです。 このようなすぐれた行動が、単細胞の粘菌からどのように生み出されるのでしょうか?  私たち多細胞生物にもつながる「知的なるものの原型」を粘菌に探ります。 ■内容 まえがき 第1章 単細胞の情報処理 第2章 粘菌とはどんな生きもの? 第3章 粘菌が迷路を解く 第4章 危険度を最小にする粘菌の解法 第5章 両立が難しい目的をバランスさせる粘菌の能力 第6章 時間記憶のからくり 第7章 迷い、選択、個性 第8章 粘菌の知性、ヒトの知性 あとがき ※本書は2010年5月に発刊されたPHP サイエンス・ワールド新書『粘菌 その驚くべき知性』を加筆修正のうえ、文庫化したものです。 ■著者について 中垣 俊之(なかがき・としゆき) 1963年愛知県生まれ。北海道大学電子科学研究所教授。 粘菌をはじめ、単細胞生物の知性を研究する。 北海道大学薬学研究科修士課程修了後、製薬企業勤務を経て、名古屋大学人間情報学研究科博士課程修了。 理化学研究所基礎科学特別研究員、北海道大学電子科学研究所准教授、公立はこだて未来大学システム情報科学部教授を経て2013年より現職。 2017~2020年北海道大学電子科学研究所所長。 2008年、2010年にイグ・ノーベル賞を受賞。著書に『粘菌 偉大なる単細胞が人類を救う』(文春新書)、『かしこい単細胞 粘菌 』( たくさんのふしぎ傑作集) など。
  • 粘菌 その驚くべき知性
    4.1
    1巻880円 (税込)
    「知の巨人」、南方熊楠もビックリ! 粘菌のすごさ。「知性とは、発達した大脳皮質をもつ生きものだけが持てるものである」。この一般常識に、日本人研究者が「待った!」をかけた。脳はおろか、細胞同士をつなぐ神経系もない、単細胞でアメーバ状生物の粘菌が迷路で最短ルートを示し、時間の記憶を持ち、ハムレット的逡巡を見せた後、ある判断までする。もう立派に知性を持つといえるのではないか!この驚きの結果は、いま世界中で注目の的。粘菌の持つ「知性」の正体とはなんなのか。粘菌はいかにして「知性」をつくれるのか。知性とはなにか、意識とはなにか、身体とはなんなのか、大きな波紋を投げかけている。著者らは、2008年イグ・ノーベル賞の認知科学賞を受賞。さらにタバコの煙やお酒の匂いを嫌う粘菌の五感をめぐる話題から、関東圏の鉄道網を粘菌に設計させたユニークな実験まで、粘菌の驚異の能力に迫っていく。

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ユーザーレビュー

  • かしこい単細胞 粘菌

    Posted by ブクログ

    賢い単細胞生物の代表格とも言える粘菌についての児童書です。
    簡潔明瞭な説明に加え、綺麗な図や絵が理解を助けます。
    粘菌がコンピュータのように振る舞うということは漠然と知ってはいましたが、あまりの凄さに脱帽しました。
    餌と餌の間にある距離と光のストレスに対する実験で最短で接続されている様を見ると、彼らがストレス値を計算しているとしか考えられません。
    明らかに理系らしい行動であり、感情的な我々は粘菌から学ぶことがまだまだ多いと感じました。

    0
    2022年07月18日
  • 粘菌 その驚くべき知性

    Posted by ブクログ

    粘菌にどうやって迷路を解かせたのか分かった。
    粘菌恐るべし!

    知性とは何か?意識は?

    考えさせられました。

    0
    2015年10月11日
  • 粘菌 その驚くべき知性

    Posted by ブクログ

    イグ・ノーベル賞を受賞した粘菌研究者による本。

    内容非常にわかりやすく書かれており、粘菌の魅力が伝わってくる。
    研究自体は非常にしっかりしたもので、知性とは何かというものを考えさせてくれる。
    生物も化学反応の塊にすぎないということが良く意識でき、生物以外の研究者にも身近に感じられる内容であった。

    こういう科学書は読んでいて非常に楽しくお勧め

    0
    2011年01月21日
  • 粘菌 その驚くべき知性

    Posted by ブクログ

    単細胞生物である粘菌が、あたかも「考えて」いるように振舞うのがおもしろい。迷路を解くという部分がクローズアップされることが多いが、個人的には刺激を周期的に与えたときに、その刺激の周期を記憶することが興味深かった。
    また、粘菌の振る舞いの裏側にある決まりごとを仮定してシミュレーションモデルで実証するのも面白かった。迷路の解法も単純な法則を適用することで得られる。シミュレーションモデルを構築する際のアイデアも非常に参考になる。得られた解法をJRのネットワークの効率性の面で検討してみたり、カーナビの経路検索に用いたりと、応用の方法もユニークだと感じた。
    PCの演算などで主に用いられている集中管理方式

    0
    2010年06月20日
  • ヤマケイ文庫 考える粘菌 生物の知の根源を探る

    Posted by ブクログ

    次の行動を選択するとはどういうことか、考える脳のない生物がどうやって行動を決めているのか、文章も読みやすく、大変興味深く読んだ。
    自分で粘菌を飼って(?)いろいろ試してみたくなるけど、こちらは愛着を持っても粘菌に感情ってないんだろうなぁ、とかいろいろ。

    0
    2025年03月09日

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