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「知の巨人」、南方熊楠もビックリ! 粘菌のすごさ。「知性とは、発達した大脳皮質をもつ生きものだけが持てるものである」。この一般常識に、日本人研究者が「待った!」をかけた。脳はおろか、細胞同士をつなぐ神経系もない、単細胞でアメーバ状生物の粘菌が迷路で最短ルートを示し、時間の記憶を持ち、ハムレット的逡巡を見せた後、ある判断までする。もう立派に知性を持つといえるのではないか!この驚きの結果は、いま世界中で注目の的。粘菌の持つ「知性」の正体とはなんなのか。粘菌はいかにして「知性」をつくれるのか。知性とはなにか、意識とはなにか、身体とはなんなのか、大きな波紋を投げかけている。著者らは、2008年イグ・ノーベル賞の認知科学賞を受賞。さらにタバコの煙やお酒の匂いを嫌う粘菌の五感をめぐる話題から、関東圏の鉄道網を粘菌に設計させたユニークな実験まで、粘菌の驚異の能力に迫っていく。
...続きを読むPosted by ブクログ 2011年01月21日
イグ・ノーベル賞を受賞した粘菌研究者による本。
内容非常にわかりやすく書かれており、粘菌の魅力が伝わってくる。
研究自体は非常にしっかりしたもので、知性とは何かというものを考えさせてくれる。
生物も化学反応の塊にすぎないということが良く意識でき、生物以外の研究者にも身近に感じられる内容であった。
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Posted by ブクログ 2010年06月20日
単細胞生物である粘菌が、あたかも「考えて」いるように振舞うのがおもしろい。迷路を解くという部分がクローズアップされることが多いが、個人的には刺激を周期的に与えたときに、その刺激の周期を記憶することが興味深かった。
また、粘菌の振る舞いの裏側にある決まりごとを仮定してシミュレーションモデルで実証するの...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月05日
2010年のイグ・ノーベル賞を受賞した研究者本人による、最新の粘菌研究に関する新書。粘菌研究と言っても、生態学的な領域に止まるものではなく、粘菌の細胞のダイナミクスをシミュレーションモデルに落とし込み、簡単な原理から複雑な情報処理能力が導かれることを明らかにしている点が、非常に興味深い。そして何より...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月27日
「粘菌 その驚くべき知性」
粘菌とは脳はおろか、細胞同士をつなぐ神経系も無い、単細胞でアメーバ状生物である。しかし、その粘菌が迷路で最短ルートを示し、時間の記憶を持ち、ハムレット的逡巡を見せた後、ある判断をする。これは立派に知性を持つと言えるのではないだろうか!
粘菌とは面白い生き物です。こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年10月18日
粘菌という単細胞生物に、私たちと同じものを感じる。
もともとはここから始まったんだ。
私たちは私たち自身を一つの塊みたいに感じているけど、本当はたくさんの物質から出来た集合体だ。
その一つ一つが生きていて、私たちの毎日を無言で手助けしてくれていることに気づく一冊。
やっぱり、人は1人じゃ生きれ...続きを読む
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