宮月新のレビュー一覧
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わたしは好きです。
宇相吹さんが歪んだ人に見えないのです。誰よりも純粋なんだとおもってしまう。
それだけ、わたしのような読み方する人間からすれば魅力的なキャラクターです。 -
Posted by ブクログ
ホント、実写化万歳、と言いたい
やはり、松坂桃李さんが主演で間違いなかった
やはり、松坂さんの演技力は、日本でもトップクラスに入ると言っていい
菅田将暉さんや、福士蒼汰さんと言ったライダー俳優だけでなく、松坂さんのような戦隊ヒーローが、このように自分の好きな漫画の実写化作品の主演を果たしてくれると、本当に嬉しい
しかし、情けない事に、まだ観に行けてない。まさか、家から一番に近い映画館でかからないとは思っていなかった
週末、電車で、もう少し大きめの映画館に行こう
そんな「申し訳ないなぁ」って感情もあるからこそ、この(7)には鳥肌が止まらなくなるのは確実
正直なトコ、ちょい不安だった
実写化が決まり、公開が近づいている事で、宮月先生と神崎先生が浮足立ち、また、忙しくなる事で、作品の質に陰りが出てしまうのでは、と
けど、そんなの私の杞憂に過ぎなかった。まさか、質が安定しているどころか、更に上がっているなんて思ってもいなかった
宮月先生の方は分からないが、神崎先生は少なくとも、『ウロボロス 警察ヲ裁クハ我ニアリ』で経験があるにしろ、そのプレッシャーを跳ね返す事で、殻を破りやがった
こりゃ、映画第二弾も可能性、出てきたな・・・・・・気が早い、なんて思うような読み手はいないだろう、この(7)を読んでしまったら
しかし、アニメが見たくないかっつーと嘘になるんだよな。迷う、二作目か、アニメか
私に言える事は、ただ一つだ、宇相吹正が纏い、そして、彼の中に渦巻く闇は桁違いに深い
これまで、私達が感じていた恐怖など、まだまだ、生温いものだったのだ
誰が予想していただろう、こんな最悪な展開になるなんて
残酷すぎる現実に直面させられる多田刑事が、これから、どうなってしまうのか、そこも気になるが、それ以上に、百々瀬さんの活躍に注目したい。彼が自分の光に飲まれぬよう、ブレーキ役になれるのは、もう、彼女しかいないのだから
けど、最早、彼女じゃ、多田刑事の正義は止められないかな、って感じるのも事実ではある
愛だの恋だの、そんな美しいものなんか太刀打ちできないくらい、宇相吹と多田の絆は強くなりつつあるのだから
どの話も、SPをゴッソリと削られること確実だが、個人的に鎮静剤が欲しい、と感じてしまったのは、第47・48話「光と闇の中で」だ。何と言うのか、少しでも違っていたら、こんな悲しい結果にはならなかった、と思う。やるせなさを感じる一方で、今後の展開がより一層に、ダークなものになりそうだ、とドス黒い期待も抱かさせてくれた
この台詞を引用に選んだのは、この(7)の中で最も、宇相吹正の怖さを読み手に叩き付けてくるな、と感じたので。今更だが、やはり、この男だけは敵に回したくないし、味方にもしたくない。彼に興味を持たれる「覚悟」は、とてもじゃないが、私にはない -
Posted by ブクログ
映画化に、ドラマ化、しかも、主演が松坂桃李さんって・・・
どんだけ、ファンを喜ばせてくれるのか
ただ、相当にハードルが上がった、と言わざるを得ないな
松坂さんの演技に関しちゃ、何の心配もしてないけど、どこまで、原作に忠実にやってくれるのか、そこが懸念だな
人間が誰しも抱えている心の闇を、圧倒的な悪意で引きずり出し、絶望のどん底に叩き落とすだけでなく、時には命すら奪う容赦のなさが、この『不能犯』の抗えないほどの魅力なので、その辺りは、世間の風評に媚びてマイルドにしないでほしい
それこそ、ファンですら吐き気を覚えそうになるくらい、実写だからこそのドス黒さに染めてほしいもんだ
この(6)では、宇相吹と多田の対立関係が、より一層に激しくなっており、読み応えがガッツンと増している
宇相吹の幻惑能力も末恐ろしいが、これだけの苦難に直面し、心が折れかけても、ギリギリのところで、自分なりの正義感から耐え、立ち上がり、再び、悪に挑める多田のガッツには、時たま、ゾッとさせられる
また、自分の復讐を達成するために、多田を騙し、子供すら唆し、道を踏み外させようとした結夏にも、人間らしい怖さがある
そんな手段を選ばなくなって来た悪女に、真っ向から対立し、憧れの人を守ろうとする百々瀬ちゃんも、結構、頼もしくなってきた
警察上層部の掲げる、悪どい正義も浮き彫りになってきた事で、ますます、続きが楽しみになっている
一体、どうなってしまうのやら、この人間ドラマは
どの回も強いインパクトを読み手に与えてくるが、個人的に後味の悪さで、お勧めしたいのは、第38話「過ちの代償」だ。人は何度だって、やり直せる。綺麗事だとは思っちゃいないが、人生には、どうしたって取り返しがつかなくなる事はある。親の因果が子に報うってのは、この事か・・・この歳にして、人としての道を外し、しかも、それに対し、何の後悔もしていない少女が、どんな大人になるのか、想像するだけで寒気がしてきちまう
この台詞を引用に選んだのは、ある意味、この『不能犯』で唯一の常識人である百々瀬ちゃんの強さが見えたので。あくまで、個人的な予想だけど、彼女は今後のストーリーで、重要な存在になる気がするんだよなぁ -
Posted by ブクログ
『嘘喰い』に負けないほど、精神的にスリリングなこの漫画
ついに実写映画化!! 一ファンとして嬉しい。しかも、主演が松坂桃李さんって、絶対にハズレじゃない。しかし、宇相吹を松坂さんが演じるとなると、多田刑事も、松坂さんに匹敵する演技力を持つ俳優である事が必要。一体、誰になるんだろう
公開は2018年だけど、今から楽しみだ
映画化決定で、宮月先生と神崎先生のテンションが高まったのかは定かではないけど、この(5)、今まで以上に攻めてきている
(1)で道を踏み外し、宇相吹の闇に喰われてしまった夜目刑事の姉・夜目結夏が登場
最初こそ、ごくごくまともな、妹思いである心理カウンセラーだと思ったが、やはり、宮月作品のキャラ。復讐者の面を持っていたか。しかも、宇相吹を殺すためなら、手段を選ばない危険性まで有している。姉妹揃って、破滅もとい自滅までの道をまっしぐら
しかし、そんな夜目結夏のインパクトを上回った展開が、多田刑事の記憶喪失
しかも、宇相吹正に関する記憶だけが、すっぽりと欠落しているのが皮肉
宇相吹に、ではなく、彼に壊された保坂によって殺されかけたショックが大きすぎたのか
仇敵に対する執着を失ってしまった多田刑事。けれど、これで戦線離脱とはならない
正義感は全く消えていない彼であれば、間違いなく、復活するだろう、しかも、以前より強くなって
ただ、光もまた、行き過ぎれば自分も他者も傷つけてしまう悪となる。彼であれば、それを自覚して、感情をコントロールできるだろうが、夜目結夏の暴走に引きずられる可能性があるから不安
今後の鍵を握っているのは、案外、百々瀬さんかもな
このキャラクターが複雑に絡み合い、ストーリーを加速させていく、ホントに面白い漫画だ
どの回もブラックだ。そんな中で、特に私の印象に残ったのは、第31話「浮気心」だった。自分の大切なモノを捧げた男が、他の女に目移りするのを許さず、見た目だけでなく性格まで変えさせた奥さんの束縛っぷりに悍ましさを覚えた一方で、宇相吹がちゃっかり新居を得たラストに笑ってしまった
この台詞を引用に選んだのは、先にも書いたが、光は決して善ではないのだな、と感じたので。言い分は立派だ。間違ってない。言われた者は、自信を得られるだろう、ただし、それに押し潰されないタフネスさがあれば、だが。人の最大の敵は、誰でもない、自分の心の弱さなんだろう。弱さを知ってこそ強くなれる。まぁ、話はそう簡単じゃないんだけども -
Posted by ブクログ
ホント、身の毛がよだつってこう言う事だな、とコミックスを閉じながら思う
ひよどり祥子先生の『死人の声をきくがよい』、押切蓮介先生の『サユリ』、または市川ヒロシ先生の『どんぶり委員長』とは違った意味合いで、夜に読んじゃならない類の漫画
他の読み手に薦めるのが、第一の目的であるレビューで、こんな書くのは本末転倒ではあるが、正直なトコ、「平然と」までは行かないにしろ、(1)からドロップアウトせず読み続けられている私の精神は、どっかズレてるんだろう、と感じる。多分、この『不能犯』がストライクゾーンに入る人間は、漫画の好みじゃなく、人間性に歪みがある。まぁ、そもそも、その歪みが個性を生むので、まともな人間性なんてのはありもしないんだろうが、この『不能犯』のストーリーに引き込まれ続けたら戻れなくなりそう、いや、戻れなくなる、と頭じゃ判っていても、面白い漫画を吸収して自分の糧にしたいって心は抑制できない
それだけの魅力が、この『不能犯』にある
宮月先生の原作に宿る何かを、ここまで漫画って形で引き出せるのは、星の数ほどいる青年漫画家の中でも、神崎裕也先生だけだろう
人間を、ここまで剥き出しにする宇相吹正の最終的な目的、それは自分の「呪言」の影響を受けない人間に自分を殺させる事。その瞬間に、彼は人間の本質を知る事が叶う。宇相吹もまた、人間としての自分の弱さに振り回されている一人か・・・・・・
そんな宇相吹に翻弄されまくりの刑事・多田
人を言葉だけで陥れ、絶望のどん底に叩き落とす宇相吹本人だけでなく、被害者を救えなかった自分への不甲斐なさに対する怒りと憎しみが綯い交ぜになった、ドス黒い感情に飲まれかけ、宇相吹へ「正義」の鉄槌を下そうとする多田
しかし、彼は越えちゃいけない一線の前にこそ立ちはしたが、踏み止まった
甘い、しかし、彼は間違ってないし、その心は弱くない、と私は思った
罪にこそ問えずとも、宇相吹の存在は悪だ。だからと言って、殺す事は正しい裁きじゃない。多田は、刑事と言う仕事を自分の意志で選んだのだ
男らしさや人間らしさでなく、刑事らしさを貫いた多田と、宇相吹の戦いはまだ終わらず、どこに向かう、いや、転げ落ちていくのか、それは誰にも分からない。神(原作者)のみぞ知る、と言いたい所だが、宮月先生も宇相吹の魔力に当てられてしまっているなら・・・・・・
宇相吹を“殺せる”人間に、多田はなってしまうのだろうか
一方、宇相吹を、多田と同じように、けれど、異なる理由で追い続ける保坂
宇相吹の闇、それが生む死に魅了された彼は、ついに踏み外してしまう、道を
宇相吹は、凶器を手にしない殺人者だ。自分の手は、決して汚さない。そこに美学があるかどうかは置いておいて、保坂は自分の手を血で染めた、その手に人の命を終わらせる感触を覚えさせてしまった。人を死に追いやっている以上、宇相吹も保坂も最低の部類に入るが、どちらが生理的に受け付けないかと言えば、保坂である。既に狭まっていたコイツの世界は、これから完全に閉じるな、どんな形で幕引きとなるか、は分からないけれど
どの話も強く記憶に刻まれ、それこそ、夢に出て来そうなレベルだが、個人的に推したいのは、第26話「顔」だ。下手をすると、性差別発言だ、と叩かれてしまいそうだが、女性の方が容姿の美しさに激しい執着を見せ、それを損なった時、復讐に駆らせるほど憎しみは燃え上がるな、と戦慄したので。女を「殺し」た宇相吹よりも、それを依頼した人間の方がよほど、おぞましい
この台詞を引用に選んだのは、言葉よりも宇相吹の表情が強く印象に残ったので。何故、宇相吹はこんなにも寂しさと物欲しさが両立する顔となったのか、何故、彼はそれを知りたい、と思うようになったのだろうか。ただ、私は思う訳だ、脆さと強さ、どっちかじゃなく、両方があって人間だろう、と -
Posted by ブクログ
エグい、エグすぎる、ヤバい、ヤバすぎる
誇張でも何でもなく、そんな、語彙の少なさをわざわざ自分で曝すような感想だけで、この『不能犯』のインパクトが、既に読んでいる人には伝わるだろうし、未読の方にも警鐘を鳴らせるだろう
実際、こうやって感想を書いている、この瞬間も私の中で、「この作品をもっと多くの人に読んでもらいたい」って気持ちと、「この作品をここまで強気に推薦してしまっても大丈夫かな」って気持ちが半々、いや、3:7だ
なのに、何故、感想を書いてしまうのか
宇相吹の邪視に魅入られているっつーよりかは、下手にパニックを起こして、一度、ガッツリ合ってしまった目を外したら、一気に襲い掛かられる、野生動物と道でカチ会ってしまった時の危惧感に近い物が心中にあって、それを落ち着かせるために、徒労に終わると判っていながら、書いている感じ・・・・・・
もう、さすがに、3巻まで読むと、宇相吹正がホントに人間か、って疑うのすら馬鹿らしくなってくる。私の中で、完全に彼は『這い寄る混沌』と同格だ。もし、彼と優雅に会話できる可能性がある存在は、それこそ、『嘘喰い』の獏か、『魔神探偵脳噛ネウロ』のネウロだけだろう
この巻では、ついに、今まで宇相吹と対峙し、その闇を強い明の心で跳ね返してきた多田刑事の心がヘシ折られかけ、亀裂から毒が染み込み始めてしまっており、今後、ますます、面白くなりそうな予感が際立っている
この台詞を引用に選んだのは、人を滅ぼすのは悪でなく、時に善、しかも、自分の中にある正義感だ、そんな虚しい真実を衝いているから。正義感に関わらず、人はたった一つの物を信じる強さがあるゆえに、もし、仮に、唯一の拠り所を疑ってしまった瞬間、呆気なく、精神の均衡を崩してしまうのだ・・・・・・ -
Posted by ブクログ
原作の宮月先生と、作画担当の神崎先生の歯車がカッチリと噛みあい始めたか、先巻よりダークさが増しているので、肉体的なダメージよりも精神的な負荷が得意じゃない人は注意が更に必要になっていると思う
人間の本質って善と悪、どっちなんだろうか? と悩む余裕すら与えてくれないほど、人の汚さ、自己中心さ、弱さ、が濃厚に描かれている
欲望を持っている方が、人間としてはマトモだが、自分で自分の欲望をコントロールできず、最終的に自滅する人間は悪じゃなく、弱者だろうな・・・
殺し屋である以上、宇相吹はヒーローとは言い難い。彼の仕事で人が死ぬことで、救われる誰かが確実にいないので、ダークヒーローとも言い難い。彼の立ち位置はとことん、殺し屋だ、実に卑しい
依頼者がいるから宇相吹は存在するのか、それとも、宇相吹がいるから依頼者が後を絶たないのか
人の脆さを自分の眼で見るために、最も効果的で、最もおぞましい手段を選ぶのに躊躇が無い、こんな知りたがりの宇相吹の瞳と舌は、悪魔すら殺しそうな気がする
自分の中の正義の在り方に迷いながらも、愚直に彼を追い続ける多田
このバカ素直な刑事の存在が、宇相吹の底知れなさを強調しているのだろう
あまりにも力量がありすぎるので好敵手とは言えない、彼らの関係が今後も続くのか、それとも、変化が生まれるのか、楽しみだ -
Posted by ブクログ
人間にここまで、残酷な話が書けてしまうのか・・・・・・
今まで、凄まじいまでの流血表現と肉体破壊、身の毛もよだつような殺し方をする犯人、相手を自分と同列の生物と思っていない、楽しさも興奮も欠落した無感情な言葉攻め、様々色々な、エグい内容の漫画をジャンルに囚われずに読んできたつもりだったが、ここまで読んでいて、心が捩じり軋ませられたのは久しぶり・・・いや、初か?
『ディアボロのスープ』や『今際の国のアリス』も第一級と言って差し支えないダークさが醸されているが、両作品ともまだ、善と悪の狭間で揺れ、迷い、決断を下せない生半可な人間がいるだけ、マシである
この『不能犯』に登場するキャラ、ほぼ悪人。しかも、主軸の宇相吹正(彼の負完全な『個性』を鑑みると、この名前も相当にキレてる)以外は、純粋悪でも完全悪でも必要悪でもない、ただただ、己の弱さに屈服した愚か者。残るのも善人っつーより、底抜けのバカ(もっとも、宇相吹からすれば、その『個性』が一等に厄介なんだろうが)
宮月先生が練るストーリーの冷酷さを、神崎先生の温度を感じさせない画風が見事に、全く損なわないどころか、異様に引き出している
これまでのサイコサスペンスに登場し、キャラや読み手を恐怖のどん底に引き摺り込んできた殺人鬼も使ってこなかったであろう、罵声による追い詰めならまだしも、言葉による巧みな誘導での強烈な思い込ませで標的を殺す、その設定がともかく惨新
何にも勝る凶器だろう、彼の言葉は。実際、タネさえ判れば大した事のないように思えるのだが、その単純さが、しばらく経過してから、一層に読み手の恐怖を煽ってくるのだ
一体、何者なのだろう、宇相吹正とは?
生まれながらに絶望を負った、業と咎が深い悪人なのだろうか? はたまた、何らかの実験により造られた天才犯罪者なんだろうか?
悪魔よりも惨酷で残忍で冷徹な人間であるのは間違いないだろうが、少なくとも、彼が話のラストで漏らす、「~~~だね、人間は」の“人間”には自分自身も含んでいるような気がしてならない。彼が動物を可愛がるのも、自分の心が些細であっても生まれる罪悪感を薄める為なのか?
気持ち悪い、おぞましい、でなく、心髄から、肌が音を立てて一斉に粟立ち、胃の腑を裏表引っくり返されるような、純粋な恐怖が湧き上がってきて、思わず、耳をキツく塞ぎたくなる、悪魔の甘い囁きが入ってこないように
仮に、私が選出委員の一人に選ばれたなら、『このマンガがすごい』の上位ランキングの候補に入れるのを迷わないだろう