高峰秀子のレビュー一覧

  • わたしの渡世日記 上

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    偶然に5歳で映画界に入った著者の複雑な家庭環境を語り、義母との確執との決別を告げた自叙伝である。また、昭和の映画史としても貴重な記録でもある。評論家が語る映画史ではなく、現場での様子が生々しく語られている点に注目する。時代の世相と著者の心中が絶妙に語られている。谷崎潤一郎や梅原龍三郎をはじめ、各界の重鎮逹との交遊から見えてくるものも多い。
    著者が低落したと思う日本映画界への応援のエールである。
    ここまで身内や自分のことを赤裸々にさらすことは、余程の覚悟がいったことでしょう。脱帽。

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    2017年02月16日
  • 巴里ひとりある記

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    高峰秀子の初著作である。文章はまだ拙いところもあるが、やはり面白い。27歳にして有名女優という人生を生きていた女性がふと立ち止まって、ただゆったりとパリで暮らしてみた、というだけのお話なのだが。帰路ニューヨークにも立ち寄って、旅券の不備でエリス島の監獄?に入れられたこと、留学中の月丘夢路や女優を引退した竹久千恵子に会ったことなども記されている。

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    2016年05月22日
  • おいしい人間

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    名エッセイストとしての高峰秀子の軽いエッセイ集。人物観察の的確さや軽い皮肉的表現はさすがに面白い。映画関連の文章が(大河内伝次郎以外は)少ないので映画ファンには物足りない本である。

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    2015年06月26日
  • 台所のオーケストラ

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    私は料理をしないので、レシピがわかりやすいかどうかはよくわからなかった。
    分量などは詳しく書かれておらず、手順というより料理の提案のように見えた。(あくまで料理しない人の意見です)
    でもレシピと一緒に書かれているエッセイがほんとうにおいしそうで。
    まるで実際にその食材を調理しているかのごとく、想像をかきたてる的確な文章。しかしオノマトペ過多にはならない。
    私は食べるのも、食に関するエッセイも大好きだ。

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    2012年09月27日