細川貂々のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私自身もうつ病で1年ほど仕事を休職したことがあり、共感できる部分が多かった。130ページ程しかないし涙を誘う展開もないのに、冒頭の数ページ目から最後までずっと涙が止まらなかった。それは、経験したからこそわかるあの頃の辛さだと思う。健康であればなんてことないことも、どうしてそんな考えにたどり着くのか不思議なくらいマイナス思考になってしまってた過去。「病気だから仕方ない」「夜は必ず明ける」と何度言われてもただの他人が気休めに言ってくれているだけだと思っていたけど、あの頃の自分に会ったら、やっぱり「夜は、必ず明ける」と声をかけたい。
あの頃日記も付けてなかったし、記憶もほぼないし、写真を見返しても躁状態の楽しかった自分しか出てこないので、そんなに苦しくない1年だったのかと疑いたくなるけど、本書を読んでいるとあの頃のほんっっとに信じられないくらいしんどかった日々があったことを、勝手に流れてくる涙で痛感した。
今は寛解して元気に暮らしているけれど、あの頃に決して戻らないように、辛くなる前に声をあげる、頑張りすぎない、自分に完璧を期待しすぎない、ぼちぼちで生きていこうと改めて感じた。