白井弓子のレビュー一覧

  • 白井弓子初期短篇集

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    作者が多分、同世代の生まれのせいもあるのかもしれないが、読んでいると頭の中が10代の学生の頃に戻って行く感覚を覚える。

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    2018年05月12日
  • ラフナス (1)

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    SFには説得力のある世界観の構築と、その世界で生きる人間の心情や背景などが緻密に描かれてないと、単なる安っぽい設定ありきの「そう言う事だから」と言う作者の自己満足で終わってしまうかもしれないジャンルでもあると思うが、白井弓子さんの絵柄は一見SFに向いていない様なアナログ感、懐古趣味の風情あるのだが、それが逆に「その世界に生きる人たちが地に足を着けている」と言う説得力を生む原動力になっている。面白い!!

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    2018年05月11日
  • イワとニキの新婚旅行

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    ネタバレ

    神話とSFは相性がいいですね。
    異世界の構築、人間の愚かさと愛しさの物語。
    人を支配しているものが神であろうと異星人であろうと、理不尽に抗って生きていくのは同じ。
    SFだったものが現実になって、AIが神々のように世界を激変させていくかもしれないけれど、人間は神話時代と変わらず泥臭く無駄に感情を乱高下させて生きていくのでしょう。

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    2018年01月08日
  • イワとニキの新婚旅行

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    日本、ギリシャ、中国の神話を元にしたSF短編集。
    宇宙から飛来した『帝国』が神話を使って地球人を統治する、というお話達。
    イワナガヒメ、アポロン、アンドロメダ、媽祖等々。
    『帝国』の支配に息苦しさを感じながらも、その目をすり抜け生きていく人々の逞しさや強かさにハラハラしたりクスりと笑えたり。
    「イワとニキの新婚旅行」…『帝国』により領地の統治のために醜いアンドロイドと結婚させられる王子。新婚旅行というよりも駆け落ち?二人の未来に幸あれ!
    「神託と灰色の髪の少年」…『帝国』のAIにより新たな芸術が産み出せなくなってしまった人々。突破口となるべく神託に則り生け贄となりにいく少年は…?キラキラとした

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    2017年11月05日
  • WOMBS 1

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    日本SF大賞の候補作に上がっていたので読んでみた、のだけど、すごい作品を読んでしまった…!って感じ。

    ハードSF。

    子宮に宿した異星生物を使って「転移」する軍隊。戦況は悪化の一途。というお話。

    物語もSF具合もハード。

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    2017年04月13日
  • WOMBS 5

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    ネタバレ

    とうとう完結してしまった・・・。
    なのに、この世界観を理解しきれていない。
    きちん設定してあるから軽く読み流すだけでは理解しきれないだけであって、支離滅裂なわけではない。なので、ゆっくり読み直そう。

    軍隊という特殊な環境ということもあるが、みな強くてかっこいい。
    中でも軍曹がかっこよくて好きだった。

    たまたま妊娠中に読んでいたので、少し複雑な気分で読み終えた。

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    2016年05月19日
  • ラフナス (2)

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    2巻は物語が急展開して、そしてあっけなく終わってしまった。
    この世界観、舞台設定、人物設定は面白いものだったので、もう少し書いて欲しかった。その点で-☆。
    違うキャラ、時代のこの世界の物語を読みたい。

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    2015年03月19日
  • ラフナス (1)

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    人よりも高く飛べる女と飛べない男の物語。
    新しい世界観がすんなり入ってくる表現力、説明力。
    これから何が起こるのかとドキドキし、新しい世界にワクワクする。これは、面白そうである。

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    2014年08月10日
  • WOMBS 4

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     凄惨な戦いが描かれる第4巻。開拓をするということがどういうことか語られた巻でもあります。

     開拓に必要な声。座標空間にポイントを作ることができる開拓。今回オーガは自分の故郷の現状を知りながらも、故郷のイメージを用いながらポイントを作っていきます。その行動は安心や恐怖といった感情の高まりに左右されます。自分の脳裏に焼き付いてしまった故郷のイメージを払拭するために自分が最も平和な世界にのめり込んでしまうマナを見ていると辛いものですが、人間誰しも考えてしまう世界でもあります。それが具現化できるこの作品はより人が帰りたいと思う場所を表現できるうってつけの作品だと思います。開拓とは逆とも言える故郷の

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    2013年07月06日
  • WOMBS 1

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    妊婦が兵士になる世界。妊娠の経験ないとかけないんじゃない?という体調の変化と不安定な精神がうまくストーリーに反映。その戦いが、第一次と第二の入植者同士の戦いというから救われない。相手がテラフォのアレの方がまだよかった。

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    2013年05月23日
  • 天顕祭

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    「汚い戦争」によって汚染された地域の近隣を舞台にしたコミック。

    古事記をモチーフにしたファンタジーな世界観と、戦争や労働、伝統や風習などリアルな社会描写が融合した作品。

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    2013年02月24日
  • 天顕祭

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    ものすごい発想力と構成力。

    同人誌で、デジタルで描いてるようで、絵が見難かったりもしますが、中身がすごい。

    帯で上橋さんが絶賛してるのに今気づきました。
    重厚な一冊。

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    2012年11月04日
  • 天顕祭

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    和風ナウシカの煽り文句に釣られて購入。世界設定は確かにナウシカだけど、話は別物でした。
    当初の期待は裏切られたものの、素直に面白い漫画でした。なんとなく大塚英志原作の漫画にありそうな感じ。
    個人的には好きな絵だけど、嫌いな人もいるだろう癖のある絵柄です。

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    2012年09月29日
  • WOMBS 3

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     今回はより座標空間についての説明巻。ナビによる開拓、そしてポイントを作るということ。新しい胚とは?3巻になってきてより世界観も深く掘り下げられていて面白いです。
     サウラが発狂した仲間たちを自分の座標空間に引き入れていくところはすごい力が入っていて良かったです。

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    2012年05月02日
  • WOMBS 3

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    明かされる悲劇、交錯する思惑、拓かれゆく才能。
    さぁ、ここから面白くなっていくぞ、ってところで次巻が来年とか…!

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    2012年04月29日
  • WOMBS 2

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    徴兵されてくる前。もちろん人生はいろいろあって…胎に不気味な生物の体組織を宿し“飛ぶ”能力を身に付けた女たちの人生。娘がいた者。愛する人の子どもが欲しかった者もいるだろう…。早く戦争を終わらせたい……!

    軍曹かっこいい!二巻も力強いわ~。マナは何者かに誘われそうになるけど…軍曹を信じる!

    なんか『キルゾーン』須賀しのぶ著コバルト文庫 が読みなおしたくなったなぁ。キャッスルも強かった!(途中までw)
    次どうなるのかな~。予告にある2011.12月はとっくに過ぎてるよ…
    2012.3月3日

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    2012年03月04日
  • WOMBS 1

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    女性のみが配属される「特別転送隊」現地生物「ニーバス」の体組織を宿し妊娠している時にだけ飛ぶ力を持つことができる。
    ニーバスとは何か、当人すらも知らされず腹に宿す…。

    情報を制御され何も知らない一般市民から召集されたマナ・オーガ。彼女は故郷を守るため飛びたいと願う。

    飛べば故郷を!でもふとした瞬間___この腹のなかで大きくなるのは何___って感じが…こ~わ~い~!しかし教官や同期、転送隊のみんな強い!かっこいい!まだ本当に何にもわかってないけど良いわ。続き買おう。

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    2012年02月29日
  • 天顕祭

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    近未来、「汚い戦争」で汚れた地上に根強く残る、形を変えたヤマタノオロチ伝説。祭りでクシナダ姫を務めるはずの少女は、名を変え、なぜか鳶として働いていて――。
    ところどころわかりにくい部分もあったけど、読み直してほぼ解消。風の谷のナウシカを思い浮かべるとすんなり読めるかも。
    震災後だからか、よけいに身につまされる。つまりはそういうことだよね。創作上とはいえ(震災前に描かれたのだしこのマンガにまったく罪はないけど)、事実と重ねると本当にやりきれない。

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    2012年02月25日
  • 天顕祭

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    鳶の主人公、ヒロインの女子高校生鳶による伝奇+SF。
    放射能的な物で汚染された世界で八岐大蛇が暗躍する
    不思議な世界を存分にお楽しみください。

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    2011年12月05日
  • WOMBS 1

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    ネタバレ

    『ニーバス』という生物(?!)を子宮内に宿すことで『転送』する能力をつける女性兵士たちが活躍。ちょっと思いつかない設定。
    彼女らはあたかも妊婦のようにお腹が膨らんでいくけれども、そこには誰もが守ってやらないと…という弱さよりも、精神的にも肉体的にも何者にも負けない力強さを感じさせる。
    そういえば母は、私が母のお腹にいたとき、自分のお腹の中に自分とは別の生き物がいることが不思議でたまらなかったそう。失礼な!(私に)。まあ、神秘的だな~とは思うけれど。それが人間ではないとなると…。
    あくまで戦いの実働部隊ではなく、部隊や物資などを運ぶ作業なので、グロい場面というのは特にないですが、『ニーバス』の正

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    2011年11月27日