白井弓子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ日本神話モチーフだけど遠未来もの。神話好きとしてはツボだった。
舞台は「汚い戦争」後の日本。目に見えない毒物で土壌が汚染されて、人の住める場所が少ない。
汚染レベルによって厳しく立ち入りが制限される…
という、この環境。いま読むと、どうしても福島の原発事故を連想してしまいます。
徴兵制が無い代わり、30才以上の男子に年1回汚染エリアでの奉仕作業が義務づけられてたりとか、汚染エリアに育つ特殊な竹で土壌浄化をしてたりとか、なんか今の日本・これからの日本と重ねて色々考えさせられた。
とはいえ、メインは主人公とヒロインのラブストーリー。
しかし二人とも鳶職で、主人公は30才越えのオッサン、ヒロインは1 -
Posted by ブクログ
『本に呼ばれる』ってこと、ありませんか?
連休中に、遊べる本屋『VILLAGE VANGUARD 』に行ってきました。
そこで呼ばれちゃったんです。
この本に。
なんか、分厚いし、黒っぽい表紙だし、あんまり好きな感じの絵というほどでもないし、お値段も高かったのですが。
本から出てるオーラに迫力負けしたというか、「買え!読め!」って言ってる気がして。
ストーリーはナウシカの世界を想像していただければ、かなり近いものがあるかと。
【あらすじ】
ヤマタノオロチ伝説の息づく未来。
50年に一度の秘祭〈天顕祭〉の日が近づいていた。
咲は身を隠し、声を潜めてオロチの魔手から必死に逃れ -
Posted by ブクログ
鳶職である木島咲と真中修二。
五十年に一度の秘祭<天顕祭>が行われる。
ヤマタノオロチ伝説と、スサノオ、クシナダ姫。
古代の物語が、現代の二人の物語と交差する。
<天顕祭>の秘密、スサノオと姫を演じる人々。
主軸は現代の二人の絆だが、スケールは壮大。
水墨画のような力強い画筆。
帯紙にある「古事記ロマンファンタジー」の名はさすが。
ここまで壮大な話をきちんとまとめたのはすごい。
でも話は古代じゃなくて未来。おそらく核戦争後?
ところで、天顕菩薩って実際にいるのかしら。
天顕だから点検・・・日本って昔から駄洒落好きだよね。
音を大事にしているからだろうけど。
Book1stにていつだっ