白井弓子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ日本神話モチーフだけど遠未来もの。神話好きとしてはツボだった。
舞台は「汚い戦争」後の日本。目に見えない毒物で土壌が汚染されて、人の住める場所が少ない。
汚染レベルによって厳しく立ち入りが制限される…
という、この環境。いま読むと、どうしても福島の原発事故を連想してしまいます。
徴兵制が無い代わり、30才以上の男子に年1回汚染エリアでの奉仕作業が義務づけられてたりとか、汚染エリアに育つ特殊な竹で土壌浄化をしてたりとか、なんか今の日本・これからの日本と重ねて色々考えさせられた。
とはいえ、メインは主人公とヒロインのラブストーリー。
しかし二人とも鳶職で、主人公は30才越えのオッサン、ヒロインは17才体育会系女子、となかなか異色。
何度か読み返す程にはおもしろかったので、オススメです。 -
Posted by ブクログ
『本に呼ばれる』ってこと、ありませんか?
連休中に、遊べる本屋『VILLAGE VANGUARD 』に行ってきました。
そこで呼ばれちゃったんです。
この本に。
なんか、分厚いし、黒っぽい表紙だし、あんまり好きな感じの絵というほどでもないし、お値段も高かったのですが。
本から出てるオーラに迫力負けしたというか、「買え!読め!」って言ってる気がして。
ストーリーはナウシカの世界を想像していただければ、かなり近いものがあるかと。
【あらすじ】
ヤマタノオロチ伝説の息づく未来。
50年に一度の秘祭〈天顕祭〉の日が近づいていた。
咲は身を隠し、声を潜めてオロチの魔手から必死に逃れようとしていた。
鳶の若頭・真中はそうとは知らず咲を雇っていた。
身の回りで起こる異変・・・
そしてある日、忽然と消える咲。
運命に引きずられるように真中は、やがて天顕祭のおぞましい秘密を知る・・・。
古事記の「ヤマタノオロチ伝説」が根に這った物語です。
読後感は・・・なんというか・・・
スゲエ
夢を見るのは誰でもできると思います。
想像するのもそう難しいことでもないと思います。
ただ、この本がすごいのは、「夢を見続け、ひとつの世界を完成させていること」。
なんか、読んだ後もその世界が捕まえられるような迫力がありました。
夢を見る力が強くなければ、架空の物語に重厚感は生まれないと思います。
作者はきっと、執念深い方なのでは。
いやいや、尊敬を込めて!
一筋縄じゃ描けないよ。
絵は、スクリーントーンを使用していないようで、絵の具で塗ったような、筆ペンで描いたような絵でした。
なので、見にくいっちゃみにくいのですが、力強かった!
構図もすごいんでしょうが。。。ちょっとわかりにくかったなぁ。
なんか、ヘビとか竹とか人が絡み合ったり激しい動きのところとか、「え?どんなんなってんだ?」って感じるところもありました。
いやいや、絵はすごく上手いんですよ!
えーと、はじめは自主制作?同人誌で発表されてたそうです。
その後、2007年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門で同人作品として初めて奨励賞を受賞したそうです。
うん。プロの漫画家さんと遜色なしです。
むしろ、なぜプロではないのか?と思ってしまいます。
この1作品だけを見れば、ですが。
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Posted by ブクログ
鳶職である木島咲と真中修二。
五十年に一度の秘祭<天顕祭>が行われる。
ヤマタノオロチ伝説と、スサノオ、クシナダ姫。
古代の物語が、現代の二人の物語と交差する。
<天顕祭>の秘密、スサノオと姫を演じる人々。
主軸は現代の二人の絆だが、スケールは壮大。
水墨画のような力強い画筆。
帯紙にある「古事記ロマンファンタジー」の名はさすが。
ここまで壮大な話をきちんとまとめたのはすごい。
でも話は古代じゃなくて未来。おそらく核戦争後?
ところで、天顕菩薩って実際にいるのかしら。
天顕だから点検・・・日本って昔から駄洒落好きだよね。
音を大事にしているからだろうけど。
Book1stにていつだったか衝動買い。
作者は守り人シリーズの作者の公認と言われている人、らしい。