中村珍のレビュー一覧

  • 羣青 上
    あらすじを読んで即買いしました。…凄かった…とにかく凄いの一言です。読み終わった後はしばし放心状態でした。続きが気になります。
  • ちんまん~中村珍マンガ集 コメディ短編だけ~
    「恋しらに」、「サニー」、「刺青龍門」など、
    『羣青』とはまた違った人情のある温かい作品が多いのだが、
    最初と最後の「超みだれ髪」「超みだれ筆」に持っていかれた。
    大いに笑う。
    ただただ楽しめ。
  • 羣青 中
    二人きりで寒いままがよかった。
    そう言った彼女が寂しかった。
    皆、どこへ行ってしまうのだろうか。
  • 羣青 中
    前回に引き続き、魂が削られる漫画とか、心のがすり切れる漫画とか、沢山出来たささくれを全部めくられてるみたいな漫画、とかいろいろ思うところはあるのだけれど、ここ最近で頭一個飛び抜けて面白い!どうしてあんな台詞がかけるんだろ。
  • 羣青 中
    極限状況での感情、欲求、すれ違い、信頼。
    一人であるということ、マイノリティーであるということ。
    作者さん、まだ若い女性なはずなのに、この内容、魂を削って書いてると思う…。

    メガネさんって、ほんとに「どう、しようもないひと」だなぁ。これから二人はどうなっちゃうんだろう。
  • 羣青 上
    連載が始まったときに、最初数ページだけ読んで心臓がバクバクしたのを今でも覚えています。とんでもない漫画だ!と思った第一印象、コミックスになるとより印象が鮮明でおそろしい。

    すごいよねえ。はじめからずっと一貫して救いも希望も無いし、誰一人として満たされてないのに、そんな中でも人間て刻一刻と変化して小...続きを読む
  • 羣青 上
    本誌で読んでいたときに、単行本が出たら絶対買おうと心に決めていた漫画だったんだけど、いざ出てみると買うまでに結構逡巡してしまった…。
    何故なら読んだ後すごい落ちるし、魂が引っ張られるような感じがして、手元に置いておくかどうか迷ったんだもの…。
    でもやっぱり買わずにはいられない引力があったなあ。
    作者...続きを読む
  • 羣青 上
    なんだこれ。すごい以外のなんて言えばいいんだ。
    いやむしろ言える。全話全コマ全台詞について語れる。

    キャラクターに血肉がある。
    人格があって、思いや考えがあって、好きな人が物が仕事が生活がある。
    切ない敵意があって、善意の無理解があって、ないがしろな優しさがあって、偏見をもたれて偏見をもって、相手...続きを読む
  • 羣青 上
    自分を虐待し続ける夫を殺してくれと頼んだ女と、
    彼女を想い、頼まれるがままに殺人を犯したレズビアンの女。
    「あーしの人生なんかさ、あーたがニコッととすりゃボロボロになるんだよ。」
    色々なものを失いながら逃避行を続ける女ふたり、ああもう本当に取り返しのつかないところに来てしまったんだと何度も痛切に感じ...続きを読む
  • 羣青 上
    殺した女と殺させた女のどろぬまむきだしランデブー。

    ぐうっと、濃くて胸に刺さります。
    単行本が無事出てほんと良かった。

    「魂と引き換えに描いているとしか思えない」
    帯の本谷有希子さんの言葉にひたすら共感です。
  • 羣青 下
    主人公の口調が、苦手だ。
    登場人物全員クセがあり過ぎて、感情移入はすれど愛着が湧かない。
    重たいストーリーが延々と続き、特に旅館あたりからはこってり食傷気味。

    でも、それらを補って余りある徹底的なリアリティとドラマ性に、ぐいぐい引き込まれた。
    御涙頂戴の悲劇に逃げない。
    自分勝手でどうしようもなく...続きを読む
  • レズと七人の彼女たち 1巻

    タッチは軽く

    尻もそこそこ軽そうなのに
    理性的にやってます、こうこうこうしてます、
    というメッセージがビシビシ出ています。

    文字列を読むことが多い。内容はとても面白いです。

    試し読みのみ。
    続きはそのうち読むと思う。

    =======

    3巻まで読みました。
    人間のズルさとか矛盾を感じ...続きを読む
  • 羣青 上
    痛い、重い、救いが無い上巻。

    最後、「殺させた女」が走る1ページが、どろどろした空気のなかで際立って美しく爽快で、
    それが周りを魅了したのだということが腑に落ちます。

    一気に全3巻読みきりましたが、再び読むには気力が要ります。
  • 羣青 上
    重い…
    絵も重いが、話はそれに輪をかけて重い。著者がいろんなものを振り絞って書いたというのも、帯の売り文句だけではないのだろう。
    人を楽しませるという意味での「エンターテインメント」ではないような気はするけれども、この世界に入り込んで、深く考えることができた読者の心に、何か残すことができる作品ではあ...続きを読む
  • 羣青 上
    上巻の序盤で先を読んだり読まなかったり、
    ウロウロしてたけど
    中・下巻に入ってからの
    「あぁ、そういうことか」と気づいた後
    物語の読ませる力は異常。

    ショックがデカすぎるのか、
    単純に内容が分からなかったの、
    ”男”であることが悔しくすらあるというか、

    作者の中村珍さんが27歳で(連載当時は22...続きを読む
  • 羣青 下
    納得せざるを得ないラストと、リアルな心理描写で心臓をぐっと掴まれたような気持ちになった。

    確かにハッピーエンド。殺人犯としての。
  • 羣青 上
    登場人物の複雑な心境が、こっちの胸が軋むくらい伝わってきました。

    純粋なまま好きでいたかったけど、それはどうしてもできなかった金髪のお姉さんと

    殺人を教唆して他人の人生に傷をつけた罪悪感に打ちのめされながら、それでも暴力や孤独感から逃れたかった黒髪のお姉さんが

    殴り合いみたいなコミュニケーショ...続きを読む
  • 羣青 上
    全3巻(予定)。
    愛する人妻の言葉を受けて、その夫を殺した女。二人の逃避行。
    言葉をぶつけ合うけど、どこに本音があるのか分からないところが、女性ならではで興味深い。
    二人だけの間では純愛として成立しても、第三者が入ると途端に崩れる。どの言葉を、どの行動を選択するのが愛なのか、複雑すぎて分からないとこ...続きを読む
  • 羣青 中
    上巻★★★
    中巻★★★★

    読んでない(まだ未発売)けど 下巻★★★★★★★★

    引き付けれれるとか優しいものじゃない、
    引きずり込まれるその圧倒的な存在。
    小説なんかじゃ追いつかない、圧倒感がこの漫画にある。
  • 羣青 上
    下が読みたすぎる。重いテーマだけど落ち込むヒマがないほど駆け抜けるようなストーリー きれいごとなんて一切ない