中村珍のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
自分を虐待し続ける夫を殺してくれと頼んだ女と、
彼女を想い、頼まれるがままに殺人を犯したレズビアンの女。
「あーしの人生なんかさ、あーたがニコッととすりゃボロボロになるんだよ。」
色々なものを失いながら逃避行を続ける女ふたり、ああもう本当に取り返しのつかないところに来てしまったんだと何度も痛切に感じられるリアリティで、読んでて出血しそうです。
これに比べると、大好きな「バタフライ・キス」さえ少々薄くみえてきてしまうくらい。(テルマ&ルイーズなど言うに及ばず)
こんなにガツンときた漫画はなかなかない。
個人的には、「殺した女」の方の元カノが両親にカミングアウトする回がどうしようもなく泣けた。
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購入済み
タッチは軽く
尻もそこそこ軽そうなのに
理性的にやってます、こうこうこうしてます、
というメッセージがビシビシ出ています。
文字列を読むことが多い。内容はとても面白いです。
試し読みのみ。
続きはそのうち読むと思う。
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3巻まで読みました。
人間のズルさとか矛盾を感じる。
いろんな言葉で装飾していますが本質はそんなに難しいことではなくって、ごく人間的な何かなんだろうと。
作者、ズルすぎでしょ 笑
あらゆる意味でね?うらやまけしからん!
レズに偏見がある人も一読の価値あるのではないかなー。
なんでもまずは、知るところから。 -
Posted by ブクログ
上巻の序盤で先を読んだり読まなかったり、
ウロウロしてたけど
中・下巻に入ってからの
「あぁ、そういうことか」と気づいた後
物語の読ませる力は異常。
ショックがデカすぎるのか、
単純に内容が分からなかったの、
”男”であることが悔しくすらあるというか、
作者の中村珍さんが27歳で(連載当時は22?)
こんな「化け物」を描けるという事実を受け止めきん。
荒みきった人生を歩んだ末に、
ようやく掴んだ幸せをも奪われた女性が、
自分に好意を寄せるレズビアンに夫の殺人を”おねだり”する。
そこから始まる2人の道行きは地獄行き確定。
その逃避行に希望の光が差す事はない。
これは、2人が真実の愛を -
Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物の複雑な心境が、こっちの胸が軋むくらい伝わってきました。
純粋なまま好きでいたかったけど、それはどうしてもできなかった金髪のお姉さんと
殺人を教唆して他人の人生に傷をつけた罪悪感に打ちのめされながら、それでも暴力や孤独感から逃れたかった黒髪のお姉さんが
殴り合いみたいなコミュニケーションをしたり
どうでもいいことで笑ったり
噛みつきあいながら何故かずっと一緒に放蕩しているのを、「どうなっちゃうんだろう」と思いながら見ていました
読みながらすごく傷つきました
でも、中・下巻楽しみです
ずっと涙を溜めながら流れずに読んでいましたが、最後の最後でお父さんに泣かされました。笑