うん。
「なんて無神経な人なんだろう」と、相手に対して思う時、それを思う私は無神経であるのだろう。ここがスゲーなーと思った。
(以下ネタバレを含みます)
正直、1話を読んだ時からこのエンディング以外無いのだろうと思っていた。
だから上・中・下と引っ張った割には、うーん……でもある。ごめん
...続きを読む。
いい話だとは思う。「かわいそう」にはときめいた。兄にはイライラさせられた。
この話って「あーし」が主人公だよね。
でも、黒髪の彼女を含めた、あーし以外の登場人物たちが、すべて「あーしを引き立てるための書き割りにしか見えない」んだったりする。あーしも決して現実的なキャラクターではないんだけど、彼女だけ悩み変化する。それに比べると、兄や兄嫁、義弟、甥たちは……ずいぶんと一途だな、と。ある意味幸せな人たちだ。
あーしは彼らに振り回され、悩み、選択をしている。
たぶん、私はこれが高村薫の書くような文章での小説なら、1000ページ超えてものめりこむように読めたんだと思う。(つか、高村薫はこれを書かないだろうが)
マンガでこれだけ動きがなくて、絵が硬くて、線画の線が弱いと……………素直に物語に入れないのだ。うん。もうこれは今まで読んできた量の仕業か好みの問題だ。
あと、黒髪の彼女の気持ちがほんとに分からなかったんだよね。
(いや文脈としては理解できるんだけど、も少し書き込んでもよくね? ヒロインなんだし、あーし並みに見せ場作らせてあげてよ、みたいな)
やっぱり物語っていうのはヒロインが重要なんだろか。あー。ほんとにそれだけかもしれない。うーん。
2013.3.18 連載にまつわるもろもろを読んでから再読。
なんというか、20代の女の子に人生しょわせて書かせているんだから漫画家ってのはやくざな商売だなぁというか……。なんというか。
完結できてよかったねぇ。です。
うーん。しかし何があれど、再読してもあーしに比べてメガネさんのエピソードの欠落が目立つばかり。彼女がいかにつらい思いをしていようと、それが表に出ず、語られないまま(断片を知ることはできるが)、なぜそこまでメガネがヒロインなのかが納得出来ていないなー。
私は設定以上の必然性を求めてしまっているのかしらね。彼女に。
あーしの設定がも少し薄い(彼女か家族かのどちらかのエピソードしか表に出ない)のならば、バランス取れていたかもしれないけど、どっちのエピソードもなかったら完結していなかったろうしね。悩ましいところだ。