宮路秀作のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最終的な進路は理系に進みましたが、高校時代は地理が好きで世界地図や統計資料を眺めるのが好きでした。勤め人を卒業した後は、それまで必要に迫られて読んでいたビジネス本よりも自分が興味を持てる分野を読める贅沢を感じています。先日帰郷する電車の中で読もうと思って本屋さんで目についたのが、この本です。
世界経済について解説した本を読むのも良いですが、私の好きな地理から経済を学べ、という本のタイトルには惹かれました。報道で流されるニュースは、地理も地政学も歴史も絡んでいると思っている私には、ある事象を2つ以上の観点から見る面白さをこの本は教えてくれたと思います。
以下は気になったポイントです。
・因 -
Posted by ブクログ
まだ読み途中だが気になった部分があるので一つ。読みやすくしようとしてるのはわかるが、言葉遣いが少々不愉快である。
例えば、p.47「キリルⅠ世本人が戦争を支持してるじゃん!ふざけんな、ハゲ!」の部分。
まずこういった侮蔑語やびっくりマークを多用することが文章を面白くすると思ってるなら読者を舐めてる。単純に不快である。
またこの筆者は冒頭で、「歴史は解釈、地理は事実」という趣旨を述べているが、文章の中にあるこういった筆者の「解釈」のようなものが事実の理解に邪魔になる。
地理学から国際情勢を考えるという本書の試み自体は面白い分、かなり残念だった。 -
Posted by ブクログ
歴史と地理が好きな私は、このようなタイトルを見てしまうと買ってしまう癖があります。記録によれば昨年(2023)の夏頃に読み終わっているのですが、部屋の隅に紛れていたのを大掃除で発見しました。地政学にも関わる内容だと思いますので、内容を振り返りたいと思います。
以下は気になったポイントです。
・歴史的事実を事実を呼ぶにはかなり心許ない、正しいとは言えない口伝や文書の破片を寄せ集めてようやく道美出された「こうなのであろう」という解釈にすぎない、歴史の解釈に「確らしさ」を加味し、より事実に迫るために役立つものが地理学であると考える。地形、気候、立地といった地理的条件は、誰にとって都合がよかろうと -
Posted by ブクログ
予備校で「地理」を教えている宮地氏が書かれた本です。理系に進んだ私ですが、社会科では「地理B」が特に好きで、暇な時に地図帳や資料集を眺めていたことを記憶しています。この本は地理的視点を通して現代世界を解説しています、
歴史に比べて選択科目として敬遠され気味だった地理も、数年前の高校の指導要領の変更により「地理総合」として必修科目となり、ハザードマップ等、最近自然災害が頻繁に起きていますが、それにも対応できるようになっているようです。これを機に時間を確保して、現代の高校生が教わっている「地理」を勉強してみたいと思いました。
以下は気になったポイントです。
・距離の概念には、絶対距離(物理距 -
Posted by ブクログ
この5年位は地政学に興味を持っていますが、それらの本が出回る前は高校時代から好きであった「地理」に興味を持っていました。高校時代は受験に向けて様々な科目を勉強していましたが、思い起こすと、楽しみながらも点数もそれなりに稼げていた科目は「地理B」でした。
最近は時間もでき、好きな分野を読める身分となりましたが、読みたい本が本が多くある中で、地理に関する本も楽しみたく思っています。
以下は気になったポイントです。
・地理学は、現代世界を学ぶために最適な学問と言える、そしてその時代の地理の積み重ねによって歴史が創られると言える。だからこそ、地理と歴史は自動車の両輪のようなもの、であるわけで、ど