宮路秀作のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
時々「この本はまた読み直す!」という他の方のレビューを見ることがあるが、本書はまさに私にとって「読み直す!」一冊だ。理解出来なかったという事ではない(多分)。記憶して身体化したい内容に溢れていたが、一回の読書では記憶として定着させるには心許無いからだ。
世界を見渡せる。守備範囲が広く、今の社会問題に繋がる因果が分かりやすい。
例えばアイスランドという人口は約38万人の非常に小さい国がある。最大輸出品はアルミニウムだ。本書で学んだ内容から、この二つを繋げる解説をしてみたい。
アイスランドには多くの火山が存在し、これを利用した地熱発電が総発電量の30%を占める。また、非常に寒冷で、氷河の侵食 -
Posted by ブクログ
お恥ずかしながら地理にも経済にも世界の情勢にも疎く、目から鱗ばかりでとても楽しい読書でした。
地政学の本を読んで、地理が世界の動きに大きく関わっていることを知り、その視点で物事を見ることで国家間で起きていることの理解が進むことが面白く興味を持ち、この本も期待して手に取りました。
以前読んだ地政学の本は入門編ということで大まかで易しい内容でしたが、今回のものは地理の視点から時事を紐解く形でよりリアルで、そして著者の鋭い視点(時折毒舌)があることで「今」を地理の視点から読み解くきっかけとなり、学びが多かったです。メルマガ連載をまとめた本ということがあとがきで書かれており、なるほど、だからリアルタイ -
Posted by ブクログ
地政学とはちと違うが、地理からみる経済もとても面白かった。
初版は2017年だが、今回全面改定で新トランプ政権まで盛り込まれてます。私の様に社会に興味を持ち始めた位のビギナーさんにはめちゃ楽しい本だと思う。
内容は多岐に渡るんだけど、まず地理の見方から始まって、立地、資源、貿易、人口、文化と章が進みます。私的に良かったのは、日頃全く気にしてない、北欧、アフリカ、南米などの様子がわかったこと。資源のある国、ない国、気候、農産、畜産、水源等々、様々な国が自国の立地によって生き抜く戦略をたてているのがめちゃ面白い。まるで国がひとつの企業みたい。高齢化とか少子化についても意外な事実が!どの頁みても -
Posted by ブクログ
最近「真実」という言葉に対して胡散臭さを感じるようになってきた。
「誰も言えなかった〇〇の真実」「大国が隠し続ける不都合な真実」なんて眉唾ものが多すぎる。
しかし本書は少なくともある程度、情報の信頼度が担保された真っ当(と私は判断した)な書籍である。
コンテンツは6章だて。
お店を可視化!というとっつきやすいデータを扱った1章から始まり、住まい、交通、自然、人口などがデータ地図で示される。
いやあ、地理好きにはたまらない。
個人的には「交通」(仕事で必要なので)、「自然」のうち、災害関連、そして「人口」のデータが面白い。
第6章の「ちょう」と「まち」の違いや「どこまで湘南?」と言った内容はE