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地理的視点で世界を眺めると浮かび上がる ニュースでは報じられない世界各国の思惑、世界情勢の現在と未来とは? 本書では、宗教・民族・経済・政治など、 現代史のトピックを地理的視点で読み解いていきます。 ※カバー画像が異なる場合があります。
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Posted by ブクログ
「歴史には解釈があるが、地理には事実がある」 地理的条件(地形や気候とか)は変わらない事実。だから、地理のフィルターを通して世界を見ると、なんでそうなっている?が見えてくる。 宮路さんの話はわかりやくて、面白い!
地理という要素を考慮するだけで、時事問題の理解がここまで変わるとは予想もしなかった。これからニュースの見方が変わるかもしれない。
「歴史」は嘘をつくが、「地理」は嘘をつかない。 地形、気候など地理的視点から民族、宗教、経済を眺めるととてもわかりやすい。
普段あまり意識しない国際情勢のインプットもかねて。 30年前の教科書からだいぶ変わってるんだろうな…
歴史と地理が好きな私は、このようなタイトルを見てしまうと買ってしまう癖があります。記録によれば昨年(2023)の夏頃に読み終わっているのですが、部屋の隅に紛れていたのを大掃除で発見しました。地政学にも関わる内容だと思いますので、内容を振り返りたいと思います。 以下は気になったポイントです。 ・歴...続きを読む史的事実を事実を呼ぶにはかなり心許ない、正しいとは言えない口伝や文書の破片を寄せ集めてようやく道美出された「こうなのであろう」という解釈にすぎない、歴史の解釈に「確らしさ」を加味し、より事実に迫るために役立つものが地理学であると考える。地形、気候、立地といった地理的条件は、誰にとって都合がよかろうと悪かろうと動かしようのない事実だから(p15) ・様々な地理的条件から現代史を読み解いていく、地理という不動の条件を手がかりに単なる解釈を超えた事実に迫るのが、地理学である。日本における「地政学」とは、地理学を戦争利用するために生み出された概念である(p22) ・日本の国土面積は世界の陸地面積の0.25%だが、2010-19の10年間で発生したM6以上の地震は、17.5%(262/1496である(p28) ・トルコはかつてはオスマン帝国として君臨した国、今でも小国ながら欧州での発言権が強い、それは黒海からマルマラ海、そして地中海へと至る2つの海峡(ボスポラス、」ダーダネルス海峡)を、1923年モントルー条約により認められているから。これを重視するのは、ロシアとウクライナ、なので両者の仲介役を務め、戦争を止めることに一役帰るのは、トルコしかない、ロシアにとっては黒海からカスピ海を通るルートもあるので、イランに輸出できる(p37)(p68) ・台湾海峡の西側はユーラシアプレート上に位置して水深が100メートル程度、東側は深いところは5000メートルもある、この事実は意外と見過ごされている、台湾東部には3000メートル級の山々を有する中央山脈が南北に走っている(p49) ・中国が南沙諸島を埋め立てて軍事拠点を築いた、1000キロでフィリピン全土、2000キロで台湾全土、沖縄の一部、東南アジアが収まる。いつでもミサイルを打てるという軍事的な威嚇をする場所である(p56) ・ウクライナがEU に加盟すると、ロシアはEUと国境を接することになる、それは絶対に避けたいと思っている、ウクライナはロシアとEUの緩衝国のままでいて欲しい(p64) ・トルコ2海峡と並んで特に要衝として存在感の高い運河として「パナマ運河」「スエズ運河」がある。パナマ運河の建設に、日本人技術者・青山士(あきら)が関わっていて、帰国後には、荒川放水路、信濃川大河津分水路の建設を指揮する、このお陰で過去100年間、荒川の氾濫はない(p70) ・マーシャル諸島は環礁しかないような小さな国だが、地の利(アジアからパナマ運河へ向かう貿易船が太平洋を横断するときに寄港できる)を活かして戦籍ビジネスに経済的活路を見出した、今では戦籍ランキングでは、パナマ・リベリアに次いで三位である(p72) ・スイスは1815年ナポレオン戦争後のウィーン会議後に、国際的な承認を受けた中立国となった。ここで認められた中立性とは「スイスは他国の紛争などに介入しない」と同時に「他国もスイスの独立性を尊重する」ということ。スイスが軍事的に強固で独立した国であることが、周辺国の安定に寄与するという考えがあった(p94)オーストリアも永世中立国として宣言したが、スイスのように国際条約で承認されたわけではなく、米ソ英仏の4カ国とオーストリア国家条約を締結したがこの中で宣言した(p95) ・ドナウ川がライン川支流のマイン川と運河で結ばれているため、黒海と北海は実は1本の導線で結ばれている、オーストリアが東側に取り込まれたら、ソ連は黒海からドナウ川を伝って、ルーマニア、セルビア、ハンガリー、オーストリアを経由して、ドイツ、さらに北海方面へ侵入できる、両者(東、西)ともオーストリアに積極介入しないという紳士協定的な思惑が働き、オーストリアは永世中立を選んだのだろう(p97) ・中国の5つの自治区の中で、少数民族が最大人口となっているのは、新疆ウイグル自治区とチベット自治区のみで、残りの、コワンシーチョワン・内モンゴル・ニンシアホイ自治区においては漢民族が最大である、そのため両自治区の独立の機運が高い(p128) ・アルメニアの宗教はキリスト教のアルメニア正教会、実は301年にキリスト教を国教とした「世界最古のキリスト教国家」である、隣国のアゼルバイジャンは、シーア派・イスラム教が多数を占めている(p131)ジョージアはキリスト教のジョージア正教会であれう(p132) ・2008年コソボはセルビア共和国からの独立を宣言(2006年にはセルビアとモンテネグロは2つの共和国に分離)したが、国際的には承認する国(米英、フランス、ドイツ、日本など)と承認しない国(セルビア、中国、ロシア、スペイン、ギリシア、キプロス、スロベニア、ルーマニアなど)に分かれた。否認したのは、ほとんどが少数民族の独立問題を抱えている(p152) ・EPA(経済連携協定)とは、FTAの貿易自由化の要素に加えて、サービス貿易、投資、知的所有権、政府調達、環境、労働問題、競争政策など、幅広い分野で他国間協力に関する取り決めで包括的である、日本とEPAを結んでいるのは、シンガポールと(2002)メキシコ(2005)である。この時は農作物関連で難航した(p220、222) ・南アフリカはアパルトヘイトを1994年まで実施していた、当時のレアメタルの供給国は南アフリカ共和国であった、1991年に冷戦が終結し、東西の交流が容易になると南アフリカの価値は相対的に下がったので、廃止された(p239) 2023年8月11日読破(推定) 2024年10月20日作成
歴史は、その時々の主観や記録も混じるから真実がわかりにくいが、地理を配慮することで歴史、国の情勢の変化とかの背景がわかりやすくなる、という考えは新しかった。 川や資源がある発展途上中の国や紛争地域に何故大きな国々が支援するのか、とか理由もわかって納得できた。純粋な正義だけでなく各国の利益を意識して動...続きを読むいていることは理解できた。 ロシア、ウクライナ、北朝鮮とか今の情勢の思惑を自分なりに考えていけるきっかけにはなった。
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