川尻秋生のレビュー一覧

  • シリーズ 地域の古代日本 東アジアと日本

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    日本列島の文明化と国家形成を、中国を中心とする東アジア(漢字、仏教、儒教、律令)の相互作用として捉え直す試み。本書の特色は、前方後円墳や聖徳太子といった「定説」を、東アジア全体の激動のなかで最新データを用いてアップデートする点にある。

    まず刺激的なのは、巨大前方後円墳を直ちに「大王墓」とするテーゼを執筆者自らが「撤回する」と明記している点。前方後円墳は、一義的にはリネージ(出自系統)やクラン(氏族)のランクを表示する葬送舞台であり、王権秩序とは別次元の組織形態を反映していたという整理は、権威の表現が複線的であることを示す。

    都城史では、藤原京から平城京への遷都が、大宝律令への対応だけでなく

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    2025年12月23日
  • 全集 日本の歴史 第4巻 揺れ動く貴族社会

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    今も歴史遺産の恩恵に与っている京都。
    の始まり。
    平安京。
    今も都市として機能しているため、発掘作業が難しく当時の様子を伝える資料もなかなか見つけづらい。
    そこで、当時の人々が詠った和歌を解読することにより、当時の様子を調べるというアプローチは中々おもしろかった。
    唐文化の影響。
    宗教と国家統治の密接な関係。
    穢れの概念の発生。
    「公」から「私」への政治の変遷。
    そして天皇を取り巻く人事で暗躍する人々。
    等々今回も豊富な資料で読み応えがあった。

    が、しかし。
    やっぱりこのシリーズ。
    横に参考書を用意して読まないと中々歴史の本流を掴みにくい。
    うーん。。。

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    2009年10月04日
  • シリーズ 地域の古代日本 畿内と近国

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    王権下における手工業生産の展開や、六道通路を中心とした畿内の交通体系、国分寺と東大寺の関係などが興味深かった。

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    2025年12月10日
  • シリーズ 地域の古代日本 出雲・吉備・伊予

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    九州と近畿をつなぐ回廊としての特質から考古遺物や遺跡分布を検討していく視点だけでなく、吉備の製鉄や古代出雲など地域独特の要素についても興味深い内容だった。

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    2025年12月08日
  • シリーズ 地域の古代日本 陸奥と渡島

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    古代東北を南北に分ける文化の境界線をまたいだ相互交流の諸相や、南北からの影響を受けて形成が進んだ古代アイヌ文化論といった北海道も視野に含んだ広い視点が興味深かった。

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    2025年12月04日
  • シリーズ 地域の古代日本 東国と信越

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    国造研究における方法論や、古墳・埴輪祭祀の独自性、地方寺院と村堂の実態追求など、東国の特質を踏まえた古代社会への視角が興味深かった。

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    2025年12月01日
  • シリーズ 地域の古代日本 筑紫と南島

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    九州・沖縄地方の古代を対象とした論集。海外交流の先進地域としての北九州の様相や、沖ノ島祭祀、琉球列島の地域色豊かな先史時代など興味深い内容だった。

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    2025年11月26日
  • シリーズ 地域の古代日本 東アジアと日本

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    シリーズの総論として、東アジア世界の中における日本古代国家の形成過程を扱う内容。個人的には伝播ルートを踏まえた漢字文化の受容過程が特に興味深かった。

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    2025年11月24日
  • シリーズ 地域の古代日本 出雲・吉備・伊予

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     出雲・吉備・伊予は大陸文化の通過地点であるだけでなく、日本海側と太平用側をつなぐ回廊であり、様々な文化が交わる地域でもある。これらの地域にスポットあて、代表的なトピックスから古代の様子を紐解いている。出雲は製鉄や出雲大社、吉備は古墳、伊予は山城と限られた内容であるが、最新の発掘の成果に触れることができる。いずれも大陸文化の影響があり、まさに大陸への窓口であったことが分かる。歴史が下るにつれて東へ政治の中心が移り、忘れらた存在となってしまった近畿以西の地域であるが、古代日本においては重要な地域であったことを思い出させてくれる。

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    2023年07月29日
  • シリーズ 地域の古代日本 東国と信越

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    6章「ヤマトタケル東征伝承とアヅマ」大隅清陽で否定される原秀三郎説を7章「三川・穂・三野・科野・越の地域と社会」田島公が肯定的に引いているあたりおもしろい。
    まあ前者が正しいんだろうな。

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    2022年06月16日
  • 全集 日本の歴史 第4巻 揺れ動く貴族社会

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    律令制が崩壊し、地方政治が乱れ武士が登場した平安時代。地球温暖化、自然災害や疫病、戦乱が多発し人々の生活を脅かし、常に死と隣り合わせだった時代背景からも、死後の世界へのあつい信仰心や、新しい仏教が広く普及したのもうなづける。

    ところで武士はなぜ発生したのか?地方豪族や有力農民が、自分たちの所領を守るために自ら武装し、そこから発した説と、職て武士は首都平安の守り手として王権が認知したという2つの説があるらしく、ひとつひとつ疑問を持ちながら歴史を辿ると、色々な発見があり面白い。

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    2017年04月09日
  • 全集 日本の歴史 第4巻 揺れ動く貴族社会

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    政治や外交、宗教に文化と多方面から平安時代にスポットを当てており、読み応えがあります。和歌を元に当時の世情を探るという発想が面白いです。

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    2011年05月11日