あらすじ
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宮廷文化が花開き、華やかな文化が栄え、平穏なイメージの強い平安時代ではあるが、いっぽうでは干ばつや大雨、火山の爆発や地震といった自然災害に見舞われ、争乱も相次ぎ、人々の暮らしは揺れ動いていた。この巻では、考古学による最新の発掘成果を取り入れて、さらに『古今和歌集』など、従来の歴史研究ではあまり用いられなかった当時の文学作品を丹念に読み解いていくことで、律令制度が変質し、大きな転換点を迎えた貴族社会の実像に迫っていく。また、こうした災害が引き起こす環境問題や戦禍による人間生活の破壊などを取り上げることで、単なる過ぎ去った過去ではなく、現代と対話が可能な、今に活かすことのできる歴史像を描く。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今も歴史遺産の恩恵に与っている京都。
の始まり。
平安京。
今も都市として機能しているため、発掘作業が難しく当時の様子を伝える資料もなかなか見つけづらい。
そこで、当時の人々が詠った和歌を解読することにより、当時の様子を調べるというアプローチは中々おもしろかった。
唐文化の影響。
宗教と国家統治の密接な関係。
穢れの概念の発生。
「公」から「私」への政治の変遷。
そして天皇を取り巻く人事で暗躍する人々。
等々今回も豊富な資料で読み応えがあった。
が、しかし。
やっぱりこのシリーズ。
横に参考書を用意して読まないと中々歴史の本流を掴みにくい。
うーん。。。
Posted by ブクログ
律令制が崩壊し、地方政治が乱れ武士が登場した平安時代。地球温暖化、自然災害や疫病、戦乱が多発し人々の生活を脅かし、常に死と隣り合わせだった時代背景からも、死後の世界へのあつい信仰心や、新しい仏教が広く普及したのもうなづける。
ところで武士はなぜ発生したのか?地方豪族や有力農民が、自分たちの所領を守るために自ら武装し、そこから発した説と、職て武士は首都平安の守り手として王権が認知したという2つの説があるらしく、ひとつひとつ疑問を持ちながら歴史を辿ると、色々な発見があり面白い。