岡野雄一のレビュー一覧

  • ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう~介護げなげな話~

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    すごくリアル。
    漫画ではいつもほのぼのした部分や心温まる部分をかわいい絵で描かれていたが、その裏側にはこんな葛藤や苦労があったのかと改めて突きつけられました。親の介護の問題は、誰にとっても他人事でないと思うし、思い悩む問題だと思う。それでも、愛情を持って明るくいられるようにあるのが理想だと思った。

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    2024年08月09日
  • ペコロスの母に会いに行く

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     著者の岡野雄一さんは、漫画家、雑誌編集者、シンガーソングライター。ペコロス(西洋玉ねぎ)はペンネームで、自身の禿頭の自虐ネーミング。
     描いていた漫画をまとめた自費出版本が話題となり、2012年に本書が西日本新聞社より出版され、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞しています。

     ペコロスと認知症の母との日常を主とし、時々亡き父も登場します。二十歳で長崎を離れ、20年間東京で過ごした後また長崎へ‥。「ふるさとは遠きにありて思ふもの」ではないでしょうが、本コミックエッセイを読んでいると、かつて両親と過ごした故郷での〝陽だまり〟を掬い上げようとしている気がしてきます。

     母はつい先ほどの事も忘れ、昔と

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    2023年07月20日
  • ペコロスの母に会いに行く

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    面白おかしく描いているけれど、認知症になった人も介護する家族も本当に大変で辛い事の方が多いと思う。
    コロナ禍になってから認知症が進みホームに入っている母とは会えるのは窓越しでわずかな時間だけ。こんなふうに会いに行って手を摩ったり、頭を撫でてもらえたら、車椅子を押して散歩に出かけられたらいいのに…と少し切なく思いながら読んでいた。ペコロスさんは優しい息子さんでみつえさんは苦労された人生だったようだけど、きっと幸せな晩年をおくられたことでしょう。
    ホームで暮らす母が色々忘れてしまっても、穏やかな時間を過ごせますように。

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    2022年04月30日
  • ペコロスの母に会いに行く

    購入済み

    おかあちゃんに会いたくなった

    始めの数ページを読んで、かわいいおばあさんのちぐはぐな面白い会話にクスッと笑ってしまい購入しました。
    でも、面白いけど、全編切ない感じが漂いなかなかに寂しい気持ちが沸き上がって来ました。
    認知症になることを肯定的にとらえてはいますが、やはり年老いていく親を見ていくのは切ないものですね。
    でも、不思議なステキな作品でした。

    #切ない

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    2021年10月20日
  • ペコロスの母の玉手箱

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    絵がほっこり。あったかさと可愛さと‥
    介護ってきっとものすごく大変なものだけど、こんなにユーモアあふれて、可愛くて愛おしく描けるのってすごく愛に溢れていて読んでよかったです!

    星4.8!!

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    2021年09月26日
  • ペコロスの母に会いに行く

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    母親のことも父親のことも、作者との共通点は全くと言っていいほどないのに(頭髪のことも含めて)、読んでいて涙がポロポロこぼれるのは、母と言う存在の大きさからでしょうね…。

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    2019年08月21日
  • ペコロスの母の贈り物

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    認知症になった親をこれほどあたたかく見つめることが出来るだろうか?時に寂しく、時におかしく。このおかしさの部分が介護者の救いになっている。絵がとてもかわいいので一気に読める。何回も繰り返し読んで大切にしたい本。

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    2018年02月15日
  • ペコロスの母の玉手箱

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    ネタバレ

    「ペコロスの母に会いに行く」が面白かったので読んだ本。「ペコロスの母に会いに行く」と同様認知症の介護あるあるや著者の過去のエピソードがほのぼのとしたタッチで描かれていた。「ペコロスの母に会いに行く」と同様面白かった。

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    2018年01月31日
  • ペコロスの母の贈り物

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    クスッと笑えるような場面でも、ウルウルしてしまうのは、自分の現状と重ねてしまうからでしょうか。「ハゲ散らかす」等の方言?もなつかしい響き。

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    2016年05月04日
  • ペコロスの母の贈り物

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    ペコロス本の最新作。母が亡くなった後のノスタルジー。母と息子、そして時々からむ父。過去と現在、そして命をつむぐストーリー。長崎という地もあり、原爆の影をそこかしこに感じさせる。これまで以上に叙情的な流れ。テーマは題名通り。

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    2016年02月20日
  • ペコロスの母の玉手箱

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    前のペコロスよりもペーソスあふれた内容になっている。認知症の母を介して過去が思い出される。よかばい。

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    2016年01月14日
  • ペコロスの母の玉手箱

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    老いるって本人も周りもつらいけど、老いてこそ生きてきた人生が現れるというか、
    この母、息子の関係が暖かく、愛情って大事だなぁ、、としみじみ感じた。
    母に愛されて育った記憶があればこそ、老いた母に愛情を持って接していけるのかと。
    もちろん愛情の形は人それぞれ。
    この夫婦間は他人には分からない愛情でむすばれているようだし(≧∇≦)
    酒癖が悪いだけで、いい旦那さんだったのか、、父親をたてる母の育て方は見習うべき点だった。
    母の妄想?シーンは息子の想像でしかないのかもしれないけど、きっとそうなんだろうな、と思いたい。
    実際は介護の現場はもっと嫌なことやつらいこともあるはず。きれいごとだけではないとして

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    2015年11月19日
  • ペコロスの母の玉手箱

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    十分な親孝行ができても、
    91才という世間でいう大往生でも、
    とてつもない寂しさ、喪失感は
    避けられないと思い知らされる。
    みつえさんが、とても幸せに
    ゆっくりゆっくり空に落ちて
    いったのが救い。

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    2015年05月03日
  • ペコロスの母の玉手箱

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    今日私がしんみりしているのは、ペコロスの母の玉手箱を読んだから。
    いつかは分かれていかなければならないのが親子です。
    それがわかるからこそ、ペコロスさんとみつえさんのかけあいをずーっと見ていたくなっていました。
    なのにみつえさんは91歳で車いすを卒業。
    みつえさんが、今はどこかで、自由に飛んだり跳ねたり毬つきしたリしておられますよう、ご冥福を祈ります。

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    2014年12月05日
  • ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう~介護げなげな話~

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    いずれ両親も老いが進む。自分自身も老いが進む。認知症というのは分からなくなるからいいのかもしれないな。

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    2016年10月21日
  • ペコロスの母の玉手箱

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    ついにみつえさんが亡くなった。前作より弱っている姿も多い。祖母を思い出しながら読んだ。

    空にゆっくり落ちて行きましょうで
    ゆっくりゆっくり

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    2016年06月22日
  • ペコロスの母の玉手箱

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    過去の想い出を辿っていくところを玉手箱と例えているんですね
    結構衝撃的なエピソードがさらりと描かれているので
    読んでしばらくしてからびっくりしますが
    それが描けるのもほんわかした絵ならではかもしれません

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    2016年02月14日
  • ペコロスの母の贈り物

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    時間軸を飛び越えて、自由に行きたい時間で生きていたみつえさん。亡くなったあとは、彼岸此岸を往き来して、ペコロス氏の前に現れます。
    先に亡くなった夫(ペコロス父)とむつまじく「気配」になって子どもたちを訪れるみつえさん。その姿は既巻で見慣れていたので驚きませんが、みつえさんが(生前は酒乱で家族を苦しめた)父と子の和解を橋渡ししていたという一面には驚きました。
    痴呆症の見せる夢を「ボケ」で片づけていたら、みつえさんにしかできない贈り物を受け取り損ねてしまったでしょう。母が見るうつつの夢に入り込んだことで、息子がもらった豊かさ。
    この豊かさを描き切ったことが、ペコロスシリーズの珠玉たるゆえんです。

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    2016年02月13日
  • ペコロスの母の玉手箱

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    他人事ではないんだな。両実家の父母もいつか老いが迫り,それを見ている自分にも老いは確実に迫る。不安と思えばそれはエスカレートする。今を丁寧に生きることなんだろうな。1冊目も読んでみたい。

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    2015年06月17日
  • ペコロスの母の玉手箱

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    認知症の母とのエピソードを、これだけ自然体に、そして穏やかに描いている作者の立ち位置や視点が、読む人の先入観をそぎ落とし、温かい読後感をもたらしてくれる作品。
    果たして自分が介護する側となった時、同じように振る舞える自信は全くないが、こういう見方もありだよ、と、そっと教えてくれているような気がする。何年後かにもう一度読みた直したい。

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    2014年12月29日