岡野雄一のレビュー一覧

  • ペコロスの母に会いに行く
    面白おかしく描いているけれど、認知症になった人も介護する家族も本当に大変で辛い事の方が多いと思う。
    コロナ禍になってから認知症が進みホームに入っている母とは会えるのは窓越しでわずかな時間だけ。こんなふうに会いに行って手を摩ったり、頭を撫でてもらえたら、車椅子を押して散歩に出かけられたらいいのに…と少...続きを読む
  • ペコロスの母に会いに行く

    おかあちゃんに会いたくなった

    始めの数ページを読んで、かわいいおばあさんのちぐはぐな面白い会話にクスッと笑ってしまい購入しました。
    でも、面白いけど、全編切ない感じが漂いなかなかに寂しい気持ちが沸き上がって来ました。
    認知症になることを肯定的にとらえてはいますが、やはり年老いていく親を見ていくのは切ないものですね。
    でも、...続きを読む
  • ペコロスの母の玉手箱
    絵がほっこり。あったかさと可愛さと‥
    介護ってきっとものすごく大変なものだけど、こんなにユーモアあふれて、可愛くて愛おしく描けるのってすごく愛に溢れていて読んでよかったです!

    星4.8!!
  • ペコロスの母に会いに行く
    母親のことも父親のことも、作者との共通点は全くと言っていいほどないのに(頭髪のことも含めて)、読んでいて涙がポロポロこぼれるのは、母と言う存在の大きさからでしょうね…。
  • ペコロスの母の贈り物
    認知症になった親をこれほどあたたかく見つめることが出来るだろうか?時に寂しく、時におかしく。このおかしさの部分が介護者の救いになっている。絵がとてもかわいいので一気に読める。何回も繰り返し読んで大切にしたい本。
  • ペコロスの母の玉手箱
    「ペコロスの母に会いに行く」が面白かったので読んだ本。「ペコロスの母に会いに行く」と同様認知症の介護あるあるや著者の過去のエピソードがほのぼのとしたタッチで描かれていた。「ペコロスの母に会いに行く」と同様面白かった。
  • ペコロスの母の贈り物
    クスッと笑えるような場面でも、ウルウルしてしまうのは、自分の現状と重ねてしまうからでしょうか。「ハゲ散らかす」等の方言?もなつかしい響き。
  • ペコロスの母の贈り物
    ペコロス本の最新作。母が亡くなった後のノスタルジー。母と息子、そして時々からむ父。過去と現在、そして命をつむぐストーリー。長崎という地もあり、原爆の影をそこかしこに感じさせる。これまで以上に叙情的な流れ。テーマは題名通り。
  • ペコロスの母の玉手箱
    前のペコロスよりもペーソスあふれた内容になっている。認知症の母を介して過去が思い出される。よかばい。
  • ペコロスの母の玉手箱
    老いるって本人も周りもつらいけど、老いてこそ生きてきた人生が現れるというか、
    この母、息子の関係が暖かく、愛情って大事だなぁ、、としみじみ感じた。
    母に愛されて育った記憶があればこそ、老いた母に愛情を持って接していけるのかと。
    もちろん愛情の形は人それぞれ。
    この夫婦間は他人には分からない愛情でむす...続きを読む
  • ペコロスの母の玉手箱
    十分な親孝行ができても、
    91才という世間でいう大往生でも、
    とてつもない寂しさ、喪失感は
    避けられないと思い知らされる。
    みつえさんが、とても幸せに
    ゆっくりゆっくり空に落ちて
    いったのが救い。
  • ペコロスの母の玉手箱
    今日私がしんみりしているのは、ペコロスの母の玉手箱を読んだから。
    いつかは分かれていかなければならないのが親子です。
    それがわかるからこそ、ペコロスさんとみつえさんのかけあいをずーっと見ていたくなっていました。
    なのにみつえさんは91歳で車いすを卒業。
    みつえさんが、今はどこかで、自由に飛んだり跳ね...続きを読む
  • 文藝春秋2021年4月号
  • ペコロスのいつか母ちゃんにありがとう~介護げなげな話~
    いずれ両親も老いが進む。自分自身も老いが進む。認知症というのは分からなくなるからいいのかもしれないな。
  • ペコロスの母の玉手箱
    ついにみつえさんが亡くなった。前作より弱っている姿も多い。祖母を思い出しながら読んだ。

    空にゆっくり落ちて行きましょうで
    ゆっくりゆっくり
  • ペコロスの母の玉手箱
    過去の想い出を辿っていくところを玉手箱と例えているんですね
    結構衝撃的なエピソードがさらりと描かれているので
    読んでしばらくしてからびっくりしますが
    それが描けるのもほんわかした絵ならではかもしれません
  • ペコロスの母の贈り物
    時間軸を飛び越えて、自由に行きたい時間で生きていたみつえさん。亡くなったあとは、彼岸此岸を往き来して、ペコロス氏の前に現れます。
    先に亡くなった夫(ペコロス父)とむつまじく「気配」になって子どもたちを訪れるみつえさん。その姿は既巻で見慣れていたので驚きませんが、みつえさんが(生前は酒乱で家族を苦しめ...続きを読む
  • ペコロスの母の玉手箱
    他人事ではないんだな。両実家の父母もいつか老いが迫り,それを見ている自分にも老いは確実に迫る。不安と思えばそれはエスカレートする。今を丁寧に生きることなんだろうな。1冊目も読んでみたい。
  • ペコロスの母の玉手箱
    認知症の母とのエピソードを、これだけ自然体に、そして穏やかに描いている作者の立ち位置や視点が、読む人の先入観をそぎ落とし、温かい読後感をもたらしてくれる作品。
    果たして自分が介護する側となった時、同じように振る舞える自信は全くないが、こういう見方もありだよ、と、そっと教えてくれているような気がする。...続きを読む
  • ペコロスの母の玉手箱
    介護等の心配は、その期間が全く分からないものだけに、自身が著者の立場になったとして、現在の会社の勤務環境の中で何をどこまでできるのかを考えると、厳しい現実に直面する。したいことと、できることについて、改めて考えた。