みつえさん亡き後の話を中心としたペコロス最新刊。
生と死、時間と空間を自由に行き来する内容は今まで通り。
初めてこのシリーズを読んだ時に比べて、多少は感動が薄れたりもした。
ただ初めてこのシリーズを読んだ時に比べて、僕自身を取り巻く環境も大きく変わった。
父は認知症を発病し、歳老い
...続きを読むた母がなんとか介護を続けている。
父との折り合いが悪くなった僕は(父は僕を見ると訳も判らず殴りかかってくる)父に会わないようにしながら、母を支えている。
日増しに年老いていく母を見つめる僕と、本書におけるみつえさんを見つめる雄一さんがなんとなく重なる瞬間もあったりする。
いつの日か、本書にあるように生と死、時間と空間、そして様々なわだかまりを飛び越えて一つになれる日を迎えられるように、それこそ「生きとかんば!」と思う。