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父を亡くした年、80歳の母の認知症が始まった。10人姉弟の長女でしっかり者の母。酒飲みの夫と二人の息子を抱え、懸命に生きてきた。
「だけんもう、何もかんも忘れてしもて良かろー?」
ようやく身軽になれた母に、僕は会いに行く。時にほがらかな少女に、初々しい妻になる母に。
母ちゃん、ぼけてよかったな――。
第42回日本漫画家協会賞優秀賞受賞、ベストセラーとなり映画化された、笑いと感動のコミックエッセイ。新たに18篇を収録!
エッセイ・伊藤比呂美
Posted by ブクログ 2024年03月16日
著者(ペコロスさん)が、認知症と脳梗塞で施設に入っている母に会いに行き、そこでのやり取りを面白おかしく描いたコミックエッセイ。
若い頃は夫(ペコロスさんの父)の酒癖に悩まされたにも関わらず、認知症になってからはその夫がよく訪ねてきて一緒に出かけていたと言ったり、子供の頃や若い頃に亡くなった友人や子...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月01日
たまたま長崎に行った時にペコロスさんが長崎出身だということを知って手に取った。
私も母が認知症だったからわかるわかる!と共感する点が多かったな。
母を思い出したいときに読み返したりします。
介護は大変なことばかりだけど、たまにほっこりしたり
嬉しいこと言ってくれたり…
実際介護真っ只中だと特に大変さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月20日
著者の岡野雄一さんは、漫画家、雑誌編集者、シンガーソングライター。ペコロス(西洋玉ねぎ)はペンネームで、自身の禿頭の自虐ネーミング。
描いていた漫画をまとめた自費出版本が話題となり、2012年に本書が西日本新聞社より出版され、日本漫画家協会賞優秀賞を受賞しています。
ペコロスと認知症の母との...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月30日
面白おかしく描いているけれど、認知症になった人も介護する家族も本当に大変で辛い事の方が多いと思う。
コロナ禍になってから認知症が進みホームに入っている母とは会えるのは窓越しでわずかな時間だけ。こんなふうに会いに行って手を摩ったり、頭を撫でてもらえたら、車椅子を押して散歩に出かけられたらいいのに…と少...続きを読む
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