【感想・ネタバレ】ペコロスの母の贈り物のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2018年01月04日

 みつえさん亡き後の話を中心としたペコロス最新刊。
 生と死、時間と空間を自由に行き来する内容は今まで通り。
 初めてこのシリーズを読んだ時に比べて、多少は感動が薄れたりもした。
 ただ初めてこのシリーズを読んだ時に比べて、僕自身を取り巻く環境も大きく変わった。
 父は認知症を発病し、歳老い...続きを読むた母がなんとか介護を続けている。
 父との折り合いが悪くなった僕は(父は僕を見ると訳も判らず殴りかかってくる)父に会わないようにしながら、母を支えている。
 日増しに年老いていく母を見つめる僕と、本書におけるみつえさんを見つめる雄一さんがなんとなく重なる瞬間もあったりする。
 いつの日か、本書にあるように生と死、時間と空間、そして様々なわだかまりを飛び越えて一つになれる日を迎えられるように、それこそ「生きとかんば!」と思う。

0

Posted by ブクログ 2016年09月22日

父のさとるさんがいなくなって、そして母のみつえさんがいなくなって、それでもこれだけ物語ができる。人はいるときもエピソードがあるけど、いなくなってからもいろんな話がふくらませられるのだな。というかそれがまさに漫画なのでしょうけどね。

また描きたくなってきた。そしてまた弾きたく…練習しなきゃ。

0

Posted by ブクログ 2016年03月17日

もうペコロスシリーズは出ないのかな、と思っていたので見つけてすぐ手に取りました。
今回はいつもより(?)シモの話が多かった気がします。でもそれがまた良くも哀しくも時代を映し出しているというか、心に迫るというか、人の生きるということは性を抜きにしては語れないのなという風にも思わされます。

今回の漫画...続きを読むを読んで、何だかわからなかった両親のやり取りが「あれはそういうことだったのか!」とわかったこともありました。
自分の両親も鬼籍に入り結構経ちましたが、二人も大変な人生を生き抜いたのだな、とサトルさんとミツエさんの人生に重ね合わせて読みました。

どんなに苦しい場面でも哀しい場面でもペコロスさんの表現中にユーモアを忘れない精神を感じます。「生きとかんば!」をまさに体現されていますね。これからも応援しています。

0

Posted by ブクログ 2016年03月05日

生きとかんば。

もう、読みながら号泣。どの部分で泣いたとかじゃなくて、全体に漂う雰囲気にただただ涙が溢れてくる。
昨年、先に元気だった祖母が、あとを追うようにして長年闘病していた祖父が亡くなったこと思い出した。お墓の中でこんなふうに再会を楽しんでいるのかなぁと思うとほほえみながらまた泣けて…。
...続きを読むーいちさんがあとがきでも書いていたけど、こうやって漫画のネタにすることで、辛い思い出もいい思い出に置き換えていけるところはあるだろうな。
うちにも認知症の祖母がいますが、大変な中でもこんなふうに微笑ましい日常の断片を見つけていきたいなぁ。

0

Posted by ブクログ 2018年02月15日

認知症になった親をこれほどあたたかく見つめることが出来るだろうか?時に寂しく、時におかしく。このおかしさの部分が介護者の救いになっている。絵がとてもかわいいので一気に読める。何回も繰り返し読んで大切にしたい本。

0

Posted by ブクログ 2016年05月04日

クスッと笑えるような場面でも、ウルウルしてしまうのは、自分の現状と重ねてしまうからでしょうか。「ハゲ散らかす」等の方言?もなつかしい響き。

0

Posted by ブクログ 2016年02月20日

ペコロス本の最新作。母が亡くなった後のノスタルジー。母と息子、そして時々からむ父。過去と現在、そして命をつむぐストーリー。長崎という地もあり、原爆の影をそこかしこに感じさせる。これまで以上に叙情的な流れ。テーマは題名通り。

0

Posted by ブクログ 2016年02月13日

時間軸を飛び越えて、自由に行きたい時間で生きていたみつえさん。亡くなったあとは、彼岸此岸を往き来して、ペコロス氏の前に現れます。
先に亡くなった夫(ペコロス父)とむつまじく「気配」になって子どもたちを訪れるみつえさん。その姿は既巻で見慣れていたので驚きませんが、みつえさんが(生前は酒乱で家族を苦しめ...続きを読むた)父と子の和解を橋渡ししていたという一面には驚きました。
痴呆症の見せる夢を「ボケ」で片づけていたら、みつえさんにしかできない贈り物を受け取り損ねてしまったでしょう。母が見るうつつの夢に入り込んだことで、息子がもらった豊かさ。
この豊かさを描き切ったことが、ペコロスシリーズの珠玉たるゆえんです。

0

「女性マンガ」ランキング