スティーブン・ジョンソンのレビュー一覧
-
-
-
Posted by ブクログ
Decisionsのうち熟考型意思決定プロセスを論じた書籍。フルスペクトルと不確実性によるマッピング、レッドチームとシナリオプランニングによる予測、そして決断。部分部分の話は面白く、多様な集団による不確実の(≒自信のない)決断は実は正解な可能性が高く、ベゾスは確実性をあえて70%下げるという話は興味深い。『ホモサピエンス全史』と同じくこれからの不確実性の時代におけるナラティブベースの思考の重要性を説くのも納得感がある。
ただ内容的には散漫な印象が強い。第4章と第5章は唐突。全体を通して意思決定を解明するわけでもなく、著者の調査や主張を章立てにしただけのようにも感じる。たぶん冒頭の例示が適切で -
-
Posted by ブクログ
気晴らしをするために考え出された娯楽の歴史。
人が楽しみのためにやることの歴史。
その誕生や追求が、文化・産業・技術革新、はては政治や戦争に
までも影響してしまうという、歴史を紐解く。
ちょっとした気晴らし・・・百貨店でのショッピング、楽器を奏でる、
美味しいものを味わいたい、映像やゲームを楽しみ、
居酒屋で一杯!コーヒーで寛ぎ、観光し、自然に親しむこと。
それが数々の技術の発展、初期のコンピューターや都市計画、
独立戦争、イノベーションへ。
はたまた、植民地と奴隷、都市の衰退、貿易紛争、ペスト、
へとたどり着くという道筋は驚きの連続です。
うん、面白い。
でも、著者の考察が深すぎて読み進める