田中一行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全2巻に凝縮された、ある能力がもたらした狂気と絶望と殺戮と光明と希望の物語。
カルト教団とヤクザから追われる男女の逃避行という導入部からは予想もつかない結末が読者を待つ。
悪魔的な能力を身に付けたゆえに、次第に傲慢になっていく主人公の様子が生々しい。誰しも踏み込んでしまい得る領域を視覚的にまざまざと見せつける様はまさに圧巻です。
そういった救いのない前半から一転して、
暗黒面に陥りそうになる自分と向き合っていくいわば成長譚になるのは全くの予想外だった。
結局のところひとを動かすのは「愛」なんですな。それこそ千差万別ありますが。そんなことを考えさせるお話でした。 -
ネタバレ 購入済み
人を調整しようっていうのは、結局自分の概念を押し付けているだけに過ぎないと言うことなのかな。
やはり人はそのままにしておけばいいと言うことなのか。 -
無料版購入済み
面白い
無料版2巻まで読んだ。
普通に面白いと思う。続き(もといトリック)が気になって読み進めてしまった。
非道徳的でグロ系描写があるから、苦手な人は注意。
個人的に2戦目が納得いかなかったけど、対戦相手の頭がまだまだ悪かったって事かな。 -
購入済み
ダーツそのものよりも心理的な戦
ダーツそのものよりも心理的な戦いの描写がメインの作品である。心理的駆け引きは結構おもしろいのだが、ストーリーの基調をここまで残虐にする必要性はないようなきがする。せっかくの駆け引きの妙が残虐シーンに負けてしまっているようなきがする。
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Posted by ブクログ
面白いんだけど、面白いんだけど、なんだろう、何かが決定的に足りてない気がする…ダーツのルールを使って如何に命の駆け引きをやるか、と言うシュミレーションとしては面白いんだけど、登場人物の練り上げ方がテンプレを越えないからなのか。烏丸の過去話も出て来たが、烏丸に感情移入するまでに行かない。こう言う時、ゲーム脳とそうじゃない人間とは面白がるところが違う、って思うよなぁ。シュミレーションの組み合わせの妙を楽しめるゲーム脳が私にはないからなぁ、あと、こう言うのを手放しで面白がれるにはBLと言う「人間のセンシティブな部分、感覚を如何に二次元で表現するか」と言うものを読み込んでいる人間には薄っぺらいんだよな