秦美佐子のレビュー一覧
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題名からも分かる様に、本書は(企業の現状がまとめられた)有価証券報告書の読み解き方を解説した本です。
内容は小説仕立てで読みやすいので、「有価証券報告書って何?」と言う方でも十分内容が理解できるものとなっています。
では、前置きはこの位にして以下に簡単に内容紹介。
本書は公認会計士の著者が、マクドナルドやぐるなび、エフオーアイ、住友不動産、武田薬品など様々な企業の有価証券報告書を元にして、以下の様なケースでこの報告書を活用する方法を解説しています。
・会社の売上を伸ばす方法
マクドナルドの有価証券報告書を用いながら解説
・営業先の会社を見つけ出す方法
ぐ -
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この本を新幹線の中で読みましたが、最後のページを読み終えた時は「あれ、もう終わり?(笑)」と感じてしまいました。
普段会計や監査の内容の本となると、どうしても参考書的な感じになってしまいますが、この本の内容はとても斬新で、会計に関する基礎知識を会社の経営や、恋など、身近に感じるものと融合していたため、とてもわかりやすく、すぐ理解できるものでした。
また、本の中で「会計はそれぞれ立場によって意味が違ってくる」と読者に伝えていたところはすごく心に残りました。会計や法律など、同じ学問でも会社経営と専門の立場からだとその意義や役目が違ってきます。その点で、この本は経営者の立場からも会計というものを -
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ディズニーといえば、言わずもがな誰もが憧れる夢の国。
舞浜駅を降りた瞬間から高まる高揚感。
入場ゲートを通ると、ティンカーベルが魔法の粉をふりかけてくれて、そこから至福のひとときが始まります。
本書は公認会計士の著者が、数字でディズニーを読み解くものとなっています。
主人公が東京ディズニーランド内で行われる外資系コンサルティング会社の実地面接に参加。
面接官から東京ディズニーランドの経営について様々な問題を出され、主人公がそれに解答していきます。
1日にディズニーを訪れるゲスト数や最も売り上げが良い月といった問題から、ディズニーを運営するのにかかる費用、オリエンタルランドの役員報酬など、普 -
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秦さんが書かれた前2作がよかったので、本作も…。
東京ディズニーランドでの、ホントに魔法のよぅな、
数々の感動的なエピソードやホスピタリティに係わる
書籍がたくさん出ておりますが…、
本書では、そのような主観的な要素からではなく、
財務諸表(決算資料)を用いた客観的な要素から、
東京ディズニーランド(オリエンタルランド)の、
ビジネスとしての強みやビジネスモデルや戦略を、
基本的な財務諸表分析によって、評価しています。
もちろん、本書は、
決して、オリエンタルランドの強みを、
つまびらかにすることが目的ではなく、
誰もが知る、東京ディズニーランドを題材として、
会計の基礎、特に財務諸表分 -
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不況の影響も関係なく成長する東京ディズニーランドやディズニーシー。その強さの秘密はサービスのクオリティであるとか、リピーターを引きつけるアトラクションである点はよく言われていますし、その事を書かれた本もありますが、この本はそれらサービスや施設を維持する為に欠かせない「お金」の観点からディズニーランドを書いた本です。
私も今すぐ住んでいる所の傍にディズニーランドはあり、年に1回は嫁と行ってはいるのですが、正直この本を読むまでディズニーランドの借金がどの位あるのか、利益率がどの位あるのかといった数値は気にした事もありませんでした。
ただ企業である以上、当たり前ですが利益が稼げていないと話しにな -
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できるビジネスマンになりたい方には、
『もしドラ』よりも、こちらをお奨めしますね…。
でも…、やっぱり、『もしドラ』を読んでも、
こちらを読まれる方は、少ないんだろぅなぁ…。
その辺の理由は、本文中にも散りばめられてるし、
それを理解することが、ビジネスに成功する秘訣なんですけどね…。
それにしても…、作者の秦さんは、
この作品を書かれるのに、かなり苦労しただろぅなぁ…。
それだけに、会計に縁遠い方にも、
わかり易くて、ぐいぐい読み進めていける作品だと思います。
最後に、ちらっと出てきたけど…、
資金繰り表と、キャッシュフロー計算書について、
もぅ少し触れられてい