テリー・ヘイズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
全3巻の1巻目を読んだだけで感想を書きたくはなかったが、書かずにはいられない。
「これだけは保証しておこう。本書の出来は、あなたの予想を超えている」。というミステリマガジンの絶賛レビューに期待して読み始め、少し疑いを持ち始めたところで、片足を引きずったニューヨーク市警の黒人警部補ベン・ブラッドリーが主人公の「わたし」を探し当ててパリを訪れる。ブラッドリーは「わたし」に米同時テロのある悲痛なエピソードを話してこう言う。
「彼らの命を奪ったのは降り注ぐ瓦礫や火災ではない。彼らは他人の命を救おうなどと考えたから死んだ。そのことにわたしは怒っているんだ。いったい、この話のどこに正義がある?」
彼は気持ちを落ち着かせようと、ひと呼吸置いて言った。「わたしはこんな世界で暮らしたいとは思っていなかった」
ブラッドリーは罪のない人々がテロによって不当に殺される世界に異議をとなえ、それを何とかしたいと思って「わたし」を探し当てたのだ。だからこれは正義や理想を「青臭い」と片付けてしまう人には無縁の小説である。そうじゃない人、冒険小説を好きな人は読み逃してはいけないだろう。
全体的なプロットはトマス・ハリスの傑作「ブラック・サンデー」を想起させる。テロリストが用意した兵器の威力を試すために日本人を殺す場面も共通する。違うのは登場人物たちが9.11の大きな影響を受けていることだ。「9.11を経た『ブラック・サンデー』、しかもそれを大きく超えている」というのが1巻を読み終わってのとりあえず感想になる。 -
Posted by ブクログ
3 遠くの敵
「思想」「歴史」「宗教」の隔たりが“遠さ”として表現されている、ということで良いのかな。
ピルグリムは、主人公“わたし”に与えられたコードネーム。…でいいはず。
夏に『夏のピルグリム』という女子中学生冒険家出小説を読みましたが、旅の桁が違いました。
頭脳明晰な復讐を糧にテロリストとなったサラセンのテロ計画阻止に アメリカ、サウジアラビア、アフガニスタンからヨーロッパ各地への追跡劇です。
ですが、私は 彼らが今どこにいるのか読み取れないので、そんな感じで読みました。
各項のラストは、いつも思わせぶりなカッコ良い一行です。そこもですね、カッコ良いんだろうとわかるんですが、何が?ってところもあって翻訳小説未熟者には、まだ修行が必要です。
良い読書経験でした。
ご紹介ありがとうございました。
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Posted by ブクログ
スパイものの一作として、かのひまわり師匠にご紹介いただいた本作。まさか、3巻まであろうとは。
タイトルの名前のない男たちの通り、未だこの巻では誰がどのような役割を果たしていくのかは、予測することのみ。
それぞれの立場とそこに至る経緯を、諜報する側とされる側で描いていく。
一部は14節、二部は34節と、短章に分けられている。元は何かに連載でもされてたのか?
翻訳物では主語が見失いがちという苦手意識がありますが、本作は節ごとに主体が切り替わるため、多少読みやすいかな。
また本作はスパイ・スリラーとも呼ばれているようですが、実際には、社会的な恐怖が成立してしいく状況を描く物語なのかな、と思うのですが
全く読めている感覚がありません。
さて 2巻へ -
Posted by ブクログ
ネタバレいよいよピルグリムと言う名前を得た「わたし」の、
サラセンを探す旅が始まった。
顔も名前もわからない犯人に対して、わずかなヒントを元にひたひたと近づいていく。途方もないことに感じるのに、確実に距離は縮まっていく。
少ししっくりこないのが、このピルグリムと言う人物、
あまりにもノーマルでごく普通の感情を備えた人のように描かれていること。
凄腕の諜報員にしては非情さに欠けているような。。
わたしのイメージの中の諜報員はもっと冷徹で判断を誤らない。
この先、彼がどんな行動でどんな手際でサラセンを追い詰めていくのか、気になる。
- - - - - ここからネタバレ- - - - -
それにしても船小屋から通じる隠し通路の存在には
かなりわくわく! -
Posted by ブクログ
というわけでスパイ小説です
池上彰さんの本でスパイ小説を読みたくなったタイミングでたまたま『真珠湾の冬』の訳者山中朝晶さんで検索かけたら見つけました
こんな出会いも推奨したい
全3巻の第1巻なんですが
すごいです
あらすじで「アメリカは名前のない男にすべてを託す!」とありますが、1巻終わった時点でまだ託されておりません
題名の『ピルグリム』も全くなんのこっちゃわかりません
では、1巻では何が語られたのか?
ほぼ登場人物紹介です
主人公「わたし」の半生、彼と闘うことになる(であろう)テロリスト〈サラセン〉の半生、主人公の相棒役を務める(であろう)警部補の人となり
テロリスト〈サラセン〉がどんなテロを計画しているか
こんなんが長々と続きます
二人の対決は始まっていません
でももう面白い
たっぷりと登場人物の背景を頭に叩き込まれ
どんな闘いが始まるんじゃい!というワクドキのドキワクで2巻へ!