加藤崇のレビュー一覧
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言っていることは「根性論」だ。
こんなことは大昔から言われていて、それで根性を植え付けるために部下を指導すれば、今はパワハラと言われてしまう。
結局、どっちなの?ということなのだけど。
世界は益々根性論。
日本は益々パワハラNG論。
つまり強制したらパワハラになるのだけど、自分の好きなことであれば、人に強制されなくていい。
好きなことを一生懸命に、ものすごい努力をしてヤレってことなんだ。
これを読むと、これからの時代の生き方を指南していることが読み取れる。
もう20世紀型の生き方では絶対に生き残れない。
ほんの数年後でも当然そうだし、すでに今でもそういう状況に入っていると思う。
だからこそ「ク -
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タイトルから、ひたすら武勇伝を書き連ねた物語を想像していた(実際、序盤はそんな感じだった)が、節目ごとにきっちり悩んで経営判断していった経緯が残されていて、著者に好感が持てた。
Oculus、Vlingo といったベンチャー発でメジャーになった技術を引き合いに出し、巨人たちの足元を一気にすくうとしながらも、直接的に雇用を奪わずにお金の無駄遣いを抑制するといった表現があり、関係各所への配慮が垣間見えた。
日本企業の悪しき慣習に言及しているものの、故郷で活躍したい想いが感じられた。規模は違うけれど、東京にいないと大きな仕事はできないが地方で地域経済を発展させたいという感情と似ている気がした。 -
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作者と同じアメリカで事業を起こそうとした人から猛烈に薦められた本。読むと、熱量がシンクロしたのだろう、薦められた理由が分かった気がした。
本著はノウハウ本とも、啓発本とも言えるかも知れないが、歴然とした起業と事業売却までのサクセスストーリーの「記録」である。啓発に見えるのは、起業やベンチャーにおける黎明期に最も大切なのが情熱であり、それこそがガソリンとなって、次々と打ち手やアイデア、判断、行動を打ち出す原動力になるのだが、企業の持久力も、結局、この情熱の持続力に左右される。この情熱をクレイジーと表現し、筋論、哲学という自らの信念に当てはめて、突っ走る。情熱を語れば精神論ながら、しかし、それこ -
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タイトルは、雑誌に掲載された副題からインスピレーションを受けたもの。内容は、日経ビジネスオンラインの連載をまとめたもの。そのため、時系列に、そしてその当時の様子や想いが率直に書かれていてよかった。なお、2013年はSCHAFTをGoogleに売却していて、著者を有名人と足らしめているみたいだが、この件については記載がない。
特筆すべきは、彼の情熱とシリコンバレーという場所の特異性だ。本書の最初から最後まで、言葉で表現できない情熱と根性とタフさを見せて突き進んでいる。この根源は社会を変えることができる確信性だとおもうが、これまでに至った背景は凄まじいものなんじゃないかと思慮した。その中で、アメ -
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ネタバレ「社会人になったばかりの頃は、経済や苦に、大企業の組織といったものは、あまりにも固く大きく、叩くとコツコツと音がなるコンクリートの壁のように感じて仕方がなかった。…
ところが、ひょんなきっかけから、いくつかの仕事を経験するうちに、どうやらこの世界の固く大きな壁は、うまい場所を突つけばグニャっとへこんだり、あるときポンっと穴が空いたりするもので…」
多くの人たちが考えもつかないような成果を残すために必要な要素
1 リアルな現場に身をおき、全身でショックを受ける
2 真面目な人間に共感し、他人事を我が事にする
3 怖いと思っても覚悟を決め、ダイブする
4 道を走りながら、必要最低限の知識を身に -
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熱い魂を持った男、加藤崇さんの著書。起業に関心がある若者はもちろん、起業支援に関心がある人も、起業家の生体が分かるので強くおススメ。細かなマニュアルが示されているわけではなく、「なぜ始めるのか」「誰と作るのか」といったことに関する考え方、指針を示してくれている。また著名起業家による共感できるメッセージも豊富。残念なのはそのメッセージを発しているのはほとんどアメリカ人ということ(これは前著作と変わらない)。第3部も遠からず出版されると思うが、そのときは日本人起業家の事例が豊富になっているといいなあ。もっとも、世界を良くしてくれるなら国籍なんて関係無いけどね。