金菱清のレビュー一覧
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胸が締め付けられる。辛い経験を学生に話すということは、若い学生さんだろうけど、それだけきちんと相手に向き合ったということだろうと思った。夢でも会えると悲しくて辛くて嬉しい。そうやって少しづつ生きていくのだろうなPosted by ブクログ
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あれから10年経つ今でも、まだまだ、日常を取り戻せないでいる人たちがいることを心に留めておかなければと思った。Posted by ブクログ
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夢のインタビュー集
ゼミ生が被災者の方々にインタビューし、夢を聞いて行く流れだが、震災について、大切な人を亡くすことについて、後悔や無念、日々の生活のこと、夢について聞くことで様々な角度から浮き彫りにしていて、やるせない気持ちと同時に、夢で亡くなった人と繋がる、時間を共有することについて考えさせら...続きを読むPosted by ブクログ -
■被災者同士のタブー。家族を亡くした遺族から話を切り出されれば自分たちも話すがそうでない人に対しては話さない。家族を亡くした遺族も亡くならなかった人も一線をお互いに設けている。
■「記録筆記法」は被災者自らが大災害で経験した事象についていつ誰がどこで何をどのようにしたのかを書き綴っていくというシンプ...続きを読むPosted by ブクログ -
政府が対応し、マスメディアが伝える。その当たり前になった震災の「イメージ」ががらがらと崩れ、今まで気付かなかった、そこに生きる人々の息遣いが感じられた。
・日本は世界で希に見る四つのプレートの境界に隣接し、世界の九割以上の地震が頻発する地帯にあり、さらに台風をはじめ急峻な山々に囲まれた土砂災害や洪...続きを読むPosted by ブクログ -
何かをしなければ「死」という状況では、制度が役に立たないこともある。本書はそこを突破するにあたって、思想的、実践的に極めて興味深い指摘に満ちている。事例(ケース)がとって付けたものではなく、論の血肉になっている。不条理を嘆いているだけでは、明日はこない。たくましさ、生き延びるための優しさが大事なんだ...続きを読むPosted by ブクログ
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福祉や保険制度があって、それにあわせて人を救おうとしても、それはごく限られた対応でしかない。
制度的救済は、生活の一部にのみ関わるもので、適応範囲をいくら広げ、細かくしていっても、全面的な解決はありえない。
そうした当たり前のことを、制度外で生きる人々の暮らしや、イエスの生きた姿から問い直そうとす...続きを読むPosted by ブクログ -
例えば、あの日から自分は何を学んだのだろうと考える。
大地震、震度1にも気づく感覚、津波の恐ろしさ、原子力発電、瓦礫と被災物etc...
あるいは死生観というものも変わっただろうか。災害列島で生きていく覚悟。
すべてがあとがきの一文に集約されているのではないだろうか。Posted by ブクログ -
津波に襲われるのは起こりうることで、許容するのではなく、しかしそういうものだと受け容れる。これは歴史である。人は死ぬものだ。だが、街は死なないようにもできる。それが歴史だろう。
国が生きるか、街が生きるかどちらの歴史が優先されうるのか。当事者主権というのは国を成り立たせている原理でもあるのだから、...続きを読むPosted by ブクログ -
既存の福祉の制度からこぼれてしまった時にどうすればいいか、という話だから、別に「反」福祉論ではないかなぁと思った。事例は参考になるが、これをどう活かしていくかと考えたときに、なぜそのようなことが実現したのかという要因の分析などが甘い気がするし、解釈に疑問が残るところはある。5章のイエスに関するくだり...続きを読むPosted by ブクログ