木村政則のレビュー一覧

  • キム

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    513P

    イギリス領インド時代のインドでの話だから、現在のパキスタンも含まれてて、私が行ったラホールとかパンジャーブとかが含まれててアツい。

    ラドヤード・キップリング
    イギリスの小説家、詩人で、イギリス統治下のインドを舞台にした作品、児童文学で知られる。ボンベイ (ムンバイ) 生まれ。19世紀末から20世紀初頭のイギリスで最も人気のある作家の一人で、代表作に小説『ジャングル・ブック』『少年キム』、詩『マンダレー』など。「短編小説技巧の革新者」とみなされ[1]、児童向け作品は古典として愛され続けており、作品は「多彩で光り輝く物語の贈り物」と言われる[2][3]。1907年にノー

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    2024年10月10日
  • キム

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    社命により『百年の孤独』を読んでいるというおびーに対抗してジョセフラドヤード・キプリングの『キム』を読んでみました

    どのへんが対抗なのかは本好きならすぐわかりますよね
    ページ数がだいたい一緒とかじゃないですからね( ・`ω・´)

    はいはい『キム』ね
    簡単に言うと、舞台は大英帝国植民地時代のインド、両親を亡くしたアイリッシュ系イギリス人の少年キムはラホールの街でしたたかにそして自由に暮らしていましたが、ある日チベット仏教の老僧と出会い弟子になります

    老僧の供として、聖なる川を探す旅に出ることになったキムを待っていたのは、壮大なる冒険の旅でした

    いやー、面白かったー
    まぁね、今の時代ちょっ

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    2024年08月25日
  • チャタレー夫人の恋人

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    いつか読みたいと思っていたよ!
    あの、最後死んじゃうやつね…!と思ってたら違った。夫人違いだった。(なんのネタバレよ)
    原題は"LADY CHATTERLEY'S LOVER"、初出は1928年。木村政則訳。
    最初に訳者まえがきがあることで、だいぶとっつきやすくなっていると思う。個人的にはメラーズの訛りはもっと方言ぽくてもいいと思うけれど、このへんは翻訳の限界ともいえそう。

    舞台は第一次世界大戦後のイギリス。
    准男爵夫人であるコニー(チャタレー夫人)は、若くして結婚するも、夫が戦争で下半身不随となり、性生活を営めなくなる。子供が欲しいと思いながらも夫の世話をする

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    2024年03月28日
  • キム

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    「蓮華生大師」のふりがな「パドマサンバヴァ」をうっかり「バナナマンサンド」と読み間違ったので、館長と老僧の場面がすっかり設楽&日村で脳内変換された。

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    2022年10月04日
  • マウントドレイゴ卿/パーティの前に

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    人間の心理的暗部を炙り出す短編集
    美徳と背徳、高貴と下劣
    相反する概念が同居する人間観が胸に迫る
    閉鎖した深層に読者を誘い込み
    放置する展開も作者の悪戯心が垣間見れた
    時に主体を隠した挑戦的な翻訳は
    作品を俯瞰的な解釈へと誘った

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    2022年07月12日
  • チャタレー夫人の恋人

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    これは予想外!官能小説かと思っていたら、淫靡さよりも崇高さを感じさせる社会派。エロいっちゃエロいが(笑)。

    近代化により失われていく人間性や生命力を見つめ、その本源的な回復を性愛に託して表現したというところだろうか。けっして単純に「わいせつ」という言葉だけで片付けられる内容ではない。約1世紀を経た現代にも通じる文明社会批判と、性を通じてスピリチュアルな高みにまでのぼる思想性が際立つ。

    発禁や裁判などで有名な本作。過激な性描写と背徳感に満ちた世界観を予想していたのだが……。良い意味で裏切られた感と、その清々しい感動に今、他の翻訳も読みたくなっている。

    こんな時代だからこそ、希望を胸に秘めて

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    2022年06月25日
  • マウントドレイゴ卿/パーティの前に

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    巻末の解説の冒頭に「数あるモームの短編から,『ミステリ』をキーワードに六編を選び一冊にまとめたのが本書である。」とあるが,いずれも不思議な味わいのある話である.
    とにかく訳が良くって読みやすい.いや,他社の文庫も別に訳が悪いわけではないが,本書は古典の格調は残しつつ,カビ臭が一切感じられない.実は6編のうちの2編は他社版で読んだことがあるのだが,読み比べてみようと思う.
    一番のお気に入りの短編はスーパーメイドを描いた「掘り出しもの」である.

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    2019年08月27日
  • マウントドレイゴ卿/パーティの前に

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    ミステリィっぽい短編が6篇入ってるんですが、どれも面白かったです。退屈する間などなく、グイグイ引き込まれますね。

    特に表題になってる「パーティの前に」は極上ッ!

    赤道直下ボルネオの駐在員でアル中の男と、その妻の話。 

    僕もご多分にもれず酒は好きなのですが…適量守ろうっと。我が身を省みつつ、本気でオススメの短編ですッ

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    2011年11月15日
  • 日陰者ジュード

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    宣伝の帯にあるように、ただただ何もかもうまくいかないジュードの人生の物語。期待を裏切るという意味では、とは言ってもなんとかなるんでしょっていう期待を裏切ってくれる。ハッピーエンドに飽きた頃に読むのがオススメ。

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    2025年11月30日
  • チャタレー夫人の恋人

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    新潮文庫の方は、多分、学生の頃に読んだきりなので、かなり久しぶり2回目。

    チャタレイ夫人にばかり注目してる感じがしていたけど、チャタレイ夫人の恋人である森番メラーズが重要なんだと今頃わかる。

    メラーズの考えがロレンスの考えを投影しているのだから。

    他の本で、愛することは技術的なことで、なかなか難しいことだと書かれていた。

    そうかもしれない。
    というか、そうなんだろう。

    自分が思っていた愛するは、本当は違うのではないかと思うようになった。今頃。

    それがロレンスの言ってる愛するとも違うかもしれないけど、愛するというのは本当はものすごく難しいものだと思う。

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    2024年06月07日
  • チャタレー夫人の恋人

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    ネタバレ

    準男爵で戦争で下半身不随となった夫とラグビーに住む妻のコニ―。夫の世話で一生を終えるはずが屋敷の森番メラーズと出会い逢瀬を重ね階級を越え結婚を誓う。初対面は最悪、会話も続かなくても身体を通して語り合い解放されていく。しかし立場と世間の眼を克服した先に幸せがあったのかはわからない。人生は短いようで長いから。ただ、二人のような濃厚な時間を若くて綺麗な時期に持てるっていいなぁ。生きてるって感じがとても伝わってきた。

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    2023年12月29日
  • マウントドレイゴ卿/パーティの前に

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    『ジェイン』『パーティーの前に』は素晴らしく面白かった。『パーティー』は、寸劇にピッタリ!って思った。

    どの作品もオチが良かった。
    読者の予想の範囲内で、しかも上手くオチていた。
    素敵なオチのいい例でしたね。

    『月と六ペンス』読んでみたい。

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    2012年05月16日
  • マウントドレイゴ卿/パーティの前に

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    サマセット・モームといえば10代の時に読んだ「月と6ペンス」しか知らなかった私にとって、彼の優れた短編小説に出会えた一冊です。人間の愚かさ、醜さ、そして滑稽さを見事に書き綴った作品であると同時に、ミステリ小説としても楽しめました。

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    2011年09月07日
  • マウントドレイゴ卿/パーティの前に

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    ここ最近まとめてモームを読んでいての感想。
    他の出版社から出ている同じ短編を読んでいるが、訳の違いで随分印象が変わっている。この古典新約文庫は柔らかい翻訳、ハンマーで棘棘していた日本語をならしている感じがした。例えば「ジェイン」なんかは、他の文庫では印象的な言葉だった単語が言い換えられていたりして、インパクトは減っている。流れをとるかパンチ力を取るかというところだった。こっちの方が後から読んでしまったというのもあるけれど、もう少し、尖っててもよいと思う。語り手の距離感が微妙に近くなり、個人的にいくつかの、良さが消えている気がした。

    内容は文句なく面白いです。

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    2011年07月22日
  • マウントドレイゴ卿/パーティの前に

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    とにかく読みやすくて面白い海外古典文学ならモームで間違いないのを再確認。
    訳者があとがきで書いているように、僕も「モームは通俗的」との評価を聞いて、読みだしたのがずいぶん遅くなった口ではあるけど。これから海外古典文学読み出すならモームからは本当におすすめ。

    この新訳はまたさらさらとした日本語で読みやすいけど、その分、不気味さが薄まっているかも知れない。

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    2011年05月31日
  • マウントドレイゴ卿/パーティの前に

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     「人間の不可解さを浮き彫りにする珠玉の6編」とあるように、まともだなぁと思っていた登場人物が話の進展に伴い黒い面を見せてくれる。個人的に良かったのは、「雨」「掘り出しもの」だろうか。今までミステリは避けて通ってきたが、これだけ面白いなら手を出してみようかな、と思う。思うだけでもある。
     人間の醜く卑しい面を見せつけつつも、どこか笑い飛ばせるような読後感。「雨」のデイヴィッドソンなど、どんなオチで締められるのかと思ったら、まさかそこまで堕ちるとは・・・聖人なんていないよね、と思ってしまう。

    人間と絆、月と六ペンスを読んだ際に感想を書くのを忘れてしまったのが悔やまれる。もう一度読み直してみよう

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    2011年05月22日
  • キム

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    イギリス人初のノーベル賞作家の代表作の一つ。児童書の『少年キム』というタイトルの方が有名かも知れない。

    主人公のキムはイギリス人ですが、幼少期に両親が亡くなり、英領インドで英国人孤児として暮らしていました。日焼けして現地の言葉を巧みに話し、「みんなの友」と言われるほど周りに溶け込み親しまれていました。

    ある日、チベットから「聖なる川」を探しにきた老僧の不思議な話しぶりに感化され、弟子として同行することに。キム自身も亡き父が予言した「緑野の赤い雄牛」を求めて旅立ちます。

    と、ここまでが序盤で、ここから後は当時の世相を反映してか、ロシアの南下政策と対峙するイギリスの諜報活動の一翼を担う羽目に

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    2024年04月16日
  • チャタレー夫人の恋人

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    同時に読み始めて、永井荷風の「四畳半襖の下張」から9日遅れで読み終えた。芸術か猥褻か、の判例で有名な作品だが、猥褻さはほぼ感じない。ベッドシーンはせいぜい数%程度か。(猥褻さは、村山由佳さんの「ダブルファンタジー」の方が十倍位えげつない。)

    内容は、純愛小説のような、昼ドラ小説のような。身も蓋もない言い方をすると、体の相性が妙に良い39歳の森番と20代の若奥様がセックスに嵌る、というお話。妻は世間体を気にしながらも最後は夫に告白し、夫は人格が崩壊する。

    純愛といえば純愛なのだろうが、恋愛のスイッチはどこにあるのかも分からなければ、いつオンになるのかも分からない以上、出会い頭の衝突事故のよう

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    2023年11月28日
  • キム

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    植民地(イギリス→インド)時代に現地で生まれ育った作者と同じ境遇の白人の少年がチベットから来た高僧と旅をする話で、人種、文化、宗教が入り混じる、非常に興味深い内容と思い、手に取りました。が、全然頭に内容が入ってきませんでした。ページ数も多く情報量を多いので、自分のペースでゆっくり読むのがいいと思います。でもなんだろなー、子供が主役だからですかね、語りべ?が真面目というか、これといった山場などがなく、まあちょっといまいちでした

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    2022年04月06日
  • チャタレー夫人の恋人

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    クリフォード・チャタレーの妻コニーは、“男と恋に落ちるには、まず言葉で親密な関係を築く必要(p21)”がありました。そのため、性生活をあまり重視しないクリフォードとの、“性を超え、男の性的な満足感も超えた自分たちの間柄に”、“多少の誇らしい喜びを覚え(p31)”ていました。

    “ただコニーはどうしても子供が欲しいと思った(p31)”のですが、クリフォードが戦地から送り返されてきたとき、ずたずたの状態で、一命は取り留めたものの、体の下半分、つまり腰から下が永久に麻痺したままとなってしまいました。

    いつしかコニーには、“自分を犠牲にし、クリフォードに一生を捧げてどうなるというのか(p151)”と

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    2017年07月18日