あらすじ
学問の道を志す貧しいジュードは、本を取り寄せて自学しつつ、生活のために石工の見習いとなる。進学の見込みもないうちに、奔放なアラベラと結婚するものの、その関係はすぐに破綻してしまう。そして今度は知的で進歩的な考えを持つ従妹スーに惹かれ、ふたりは同棲を始めるが……。近代人の悲劇的運命を描いたハーディの代表作。
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Posted by ブクログ
日陰者ジュード
キリスト教
運命、自然主義
学歴、結婚、収入、
とても現代的な貧困小説。キリストの歩みではないか。誰よりも、ジュードが。
たくましいアラベラ。哀れなスー。
キリストの人生を歩めず、放浪へと飛ばされるスー。
女性の疎外という現代的なテーマ。
これは一体なんだ。今でいう高学歴貧困か。
知識と学歴、そして収入は比例しない。大学は金持ちにのみ開かれている。女性がどれだけ結婚や不倫という通俗から反発しようと、社会から埋め込まれた罪の意識は消えない。自分の人生が惨めになれば、罪の意識は高まる。キリスト教よりも、道徳という宗教がスーを縛り付ける。そしてお金と仕事は、ジュードに永遠の大学への憧れと軽蔑をもたらす。
なんて現代的な、どうしようもない小説なんだ。
ハーディは天才だ。