木村政則のレビュー一覧

  • マウントドレイゴ卿/パーティの前に

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     「人間の不可解さを浮き彫りにする珠玉の6編」とあるように、まともだなぁと思っていた登場人物が話の進展に伴い黒い面を見せてくれる。個人的に良かったのは、「雨」「掘り出しもの」だろうか。今までミステリは避けて通ってきたが、これだけ面白いなら手を出してみようかな、と思う。思うだけでもある。
     人間の醜く卑しい面を見せつけつつも、どこか笑い飛ばせるような読後感。「雨」のデイヴィッドソンなど、どんなオチで締められるのかと思ったら、まさかそこまで堕ちるとは・・・聖人なんていないよね、と思ってしまう。

    人間と絆、月と六ペンスを読んだ際に感想を書くのを忘れてしまったのが悔やまれる。もう一度読み直してみよう

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    2011年05月22日
  • 日陰者ジュード

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    新婚の頃は避けていたことが、五、六年もするとなじんで気にならなくなるそうね。でも、そんなのおかしいわ。手足の一本くらい切断したところで、気にすることはない。そのうち、義手なり義足なりに平気で慣れるから。そう言われてるみたいで。

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    2026年06月09日
  • チャタレー夫人の恋人

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    同時に読み始めて、永井荷風の「四畳半襖の下張」から9日遅れで読み終えた。芸術か猥褻か、の判例で有名な作品だが、猥褻さはほぼ感じない。ベッドシーンはせいぜい数%程度か。(猥褻さは、村山由佳さんの「ダブルファンタジー」の方が十倍位えげつない。)

    内容は、純愛小説のような、昼ドラ小説のような。身も蓋もない言い方をすると、体の相性が妙に良い39歳の森番と20代の若奥様がセックスに嵌る、というお話。妻は世間体を気にしながらも最後は夫に告白し、夫は人格が崩壊する。

    純愛といえば純愛なのだろうが、恋愛のスイッチはどこにあるのかも分からなければ、いつオンになるのかも分からない以上、出会い頭の衝突事故のよう

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    2023年11月28日
  • キム

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    植民地(イギリス→インド)時代に現地で生まれ育った作者と同じ境遇の白人の少年がチベットから来た高僧と旅をする話で、人種、文化、宗教が入り混じる、非常に興味深い内容と思い、手に取りました。が、全然頭に内容が入ってきませんでした。ページ数も多く情報量を多いので、自分のペースでゆっくり読むのがいいと思います。でもなんだろなー、子供が主役だからですかね、語りべ?が真面目というか、これといった山場などがなく、まあちょっといまいちでした

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    2022年04月06日
  • チャタレー夫人の恋人

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    クリフォード・チャタレーの妻コニーは、“男と恋に落ちるには、まず言葉で親密な関係を築く必要(p21)”がありました。そのため、性生活をあまり重視しないクリフォードとの、“性を超え、男の性的な満足感も超えた自分たちの間柄に”、“多少の誇らしい喜びを覚え(p31)”ていました。

    “ただコニーはどうしても子供が欲しいと思った(p31)”のですが、クリフォードが戦地から送り返されてきたとき、ずたずたの状態で、一命は取り留めたものの、体の下半分、つまり腰から下が永久に麻痺したままとなってしまいました。

    いつしかコニーには、“自分を犠牲にし、クリフォードに一生を捧げてどうなるというのか(p151)”と

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    2017年07月18日
  • マウントドレイゴ卿/パーティの前に

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    正直、名作とか、古典の香りを感じることはなかった。普通。

    不気味ではあっても、それこそ上には上がいくらでもいる。
    不思議な話にしても惹きつける力があまりない。

    メイドとか、お茶、植民地、体裁、外聞を気にする気質はイギリスだなぁとは思う。

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    2012年12月25日