藤井留美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
犬のトレーニングメソッドに関する本というよりも、ほぼシーザー・ミランの半生を綴った自伝のような一冊。
内容に関して恣意的な取捨選択は為されているだろうが、メキシコから不法移民としてアメリカに入国し、以降、ハリウッドを舞台に今の地位まで上り詰めたシーザーの生き様が、挫折も含めて読み応えたっぷりに語られている。
そして彼のこれまでの人生の大きな節目節目では当然、犬の存在が大きな役割を果たしたわけで、随所に挟み込まれるそんなエピソードの数々が自然に沁み込んでくる。
やはり、犬は飼い主の鏡であり、パック=家族のバランスを保つのは我々人間の大きな責任だ。
テレビシリーズでもおなじみだったダディがシーザーにとって本当にかけがえのないパートナーだったんだなあ、ということが改めてよく分かった。 -
Posted by ブクログ
私はナショナルジオグラフィックチャンネルでシーザー・ミランを知り、当時、犬は飼っていなかったにも拘わらず、「この男は犬の王か?」と思ってしまうほどの凄まじさにやられ、どっぷりと全シリーズにハマってしまったクチだが、その番組でおなじみの「運動・規律・愛情」という法則を始めとする様々なメソッドが出てきて、とても理解が容易かった。
無二の相棒だったダディとのエピソードも描かれ、その存在が大きかったことも改めて分かる。
彼のパックリーダー理論については、現在では否定的な見方も少なくないそうだが、"人間社会の中で犬の本能を封じることなく平和に共生する"という目的のために取る手段は、そこがどうあれ変わるものではないし、総体的に論じられている内容は一貫して合理的で説得力がある。
例えば、"犬が不安を抱えて落ち込んでいる時は慰めてはいけない"というような、人間としての思考パターンからすれば首を傾げてしまうような具体的な対応の提案も、なるほど犬にとってみればそういう捉え方なのか、と気付かせてくれる。
ただ、番組でも度々出てきた"エナジー"に関しては、本書においても同様に極めて抽象的な説明に終始しているので、そもそもが一定以上の素養を生まれながらに持っている人しか体現できないかも?
いずれにせよ、犬はいわば飼い主の鏡であり、犬の行動に問題が見られる場合、その原因は99%飼い主にあるから、人のトレーニングこそが必要である、という事実を犬と暮らすすべての者が認識しておかねばならない、というメッセージもダイレクトに伝わってきた。
気になったのは、不妊手術について、それによる疾病誘因の可能性には触れぬまま、メリットしかないという論調で語られている点と、こちらは翻訳及び校正ミスだろうが、原文の否定と肯定を丸きり逆に訳してしまったと思われる箇所が散見されたことかな。
シーザーについて言えば、彼自身の離婚という家庭の問題も、職業上、避けて通りづらい大きなインシデントだったが、彼なりの言葉でそれに触れられていたのは良かった。 -
Posted by ブクログ
信仰の発祥地、永遠の史跡など10に分けて紹介。
○謎の巨大遺構
「ビッグホーン・メディスン・ホイール」ワイオミング州メディスン・マウンテンの頂上にある。先住民が地面に石を並べた。上から見ると自転車の車輪の骨組みのようだ。
「チャコ・キャニオンの集落跡」ニュー・メキシコ州 プエブロ(村)の跡。建物がD字に配置され「キバ」と呼ばれる円形のスペースは儀式に使われたとされる。アナサジ族のもので「アナサジ」とは「他部族の遠い先祖」を意味する。が、アハサジ族は12世紀にチャコ・キャニオンから姿を消し別の土地へと移った。現代のプエブロの民であるホビ族と一部のナハボ族はアナサジ族を祖先と考え、ここを神聖なる祖先の地として崇拝している。
「アステカの聖都 テオティワカン」メキシコ 紀元前100年頃 太陽のピラミッドがある
「トゥーラ遺跡」メキシコ トラウィスカルパンテックートリ神殿の頂上には4体の巨大な石造が立つ。光と闇が出あったとされるトルテック帝国の都トゥーラ。メキシコ市の北西50キロ。
「パレンケ」メキシコ マヤの中心都市。碑文の神殿にはその名の由来ともなった620もの絵文字が描かれる。階段状のピラミッドあり。
「ティカルのマヤ神殿」ボリビア ユカタン半島つけ根。密林の中に階段状ピラミッド
「アンデスの古代都市 ティワナク」ボリビア
「マチュ・ピチュ」ペルー インカ帝国の失われた都といわれる
「インカの聖なる谷」ペルー マチュ・ピチュに近いホワイト・マウンテンの麓を流れるウルバンバ川の渓谷お南端のピサックという所に、インカ時代の巨大な掘り、段々畑、神殿などが残る。オリャンタイタンボはインカ時代の集落跡にできた村で古い石組が残る。
「ナスカの地上絵」ペルー
「タプタプアテアの祭殿 マラエ」(フランス領ポリネシアライアテア島の南東の海岸の渓谷 1600年頃建造。
「イースター島のモアイ」チリ
「石壺の平原」ラオス 壺のようにくりぬかれた巨石が点在
「ジャネ川流域のドルメン」(ロシア・ゲレンジク近く) 黒海のロシア側沿岸。巨石を組んだドルメンが西カフカスの森の中に。合計18基。
「マルタ島の巨石神殿群」(マルタ)
「カラニッシュの巨石群」(イギリスルイス島) 小さい写真ながら今迄みた中では石の立つ区域が奥まで映っている。
「ストーンヘンジ」(イギリス)
「カルナックの巨石群」(フランスブルターニュ) 独立したストーンサークルやドルメンが数多くある。ガブリニ島の墳墓には渦巻き文様が刻まれた石に覆われる。
「アルメンドレスの環状列石」(ポルトガル中央部アルメンドレス)約95の巨石遺構。紀元前4000年頃。細長い丸い石が立つ。
「セネガンビアの環状列石」(ガンビア・セネガル)両国にまたがる100キロかける350キロの地域にラテライト(砂岩)の石柱が並ぶ。1000以上のストーンサークルがおもに4つに分かれ残る。
○岩に描かれた絵トップ10(コラム)
・首長たちの谷(米国モンタナ州) 別名「ウェザーマン・ロウ」1000年前の岩絵が6カ所。バイソン、クマ、ティピ(円盤状のテント)、槍を持った戦士など。
・サンフランシスコ山脈の岩絵群(メキシコ) 200以上の岩絵。ピューマ、ヤギ、クジラ、ペリカン、魚、狩人。1100年から1300年頃に描かれたと思われる。
・クエバ・デ・ラス・マノス(アルゼンチン) 「千の洞窟」」と呼ばれる洞窟に人間の手形が。
・ノーザン・テリトリーのウビル(オーストラリア) アボリジニの絵、カカドゥ国立公園にある。ワンジナと呼ぶ精霊、人間や動物の骨や内臓までを描いた絵もある。
・ビムベトカ(インド マッディヤ・ブラデーシュ州)洞窟壁画。インドの野生動物や狩りや出産の様子など。紀元前6000年から紀元前1000年頃。
・タヌムの線刻画群(スウェーデン) 紀元前1800から紀元前600年頃。船や斧をフルかざす戦士の姿。
・ガルカモニカの線刻画群(イタリア) イタリア・アルプスのふもとに14万点もの線刻画。動物、農耕、戦争の場面など。
・ニオー洞窟(フランス) 1万4000年前の最後の氷河時代末期のもの。石灰岩の壁にバイソン、ウマ、アイベックス、シカなど。
・タッシリ・ナジェール(アルジェリア) サハラ砂漠がまだ緑だった頃に描かれる。最も古いものは紀元前9000年~紀元前4500年。キリン、サイ、バッファロー。紀元前2000年頃になるとウマや馬車、ラクダの姿で、砂漠化が始まったことを示している。
・ツォデイロの丘(ボツワナ) 狩猟採集民のサン族はボツワナのカラハリ砂漠にあるツオディロの丘を祖先の墓地として崇拝している。5000年の間丘の岩肌に動物や祖先の霊、まじないの絵柄を描いてきた。
巻末に宗教用語が載っているが、「十大シナゴーグ」が分からず、これが載っていない。結局検索。ユダヤ教の会堂のこと。
2010.9.27第1版第1刷