クリス・ライアンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
イエメンも西海岸に近い地方はゲリラの巣窟でSASと言えども潜入ができるようなところではないらしい。CIAから紹介されたハザムというコンタクトパーソンは金目当てで信頼できるかどうかも怪しげであるが、断固たる非情さを持ってなんとか主犯が逃げ込んだ軍事キャンプを突き止める。ようやく、主犯を仕留めるという段で主犯のアブ・ザイールからとんでもないダイイングメッセージが告げられる。ダニーはとんでもない裏切りのカラクリを感知し、ギリギリで難を逃れるがスパッドが深傷を負い、ギリギリの逃避行が始まる。軍事ミステリーのジャンルにおいてなかなかの秀作である。
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Posted by ブクログ
予想以上の出来ってことで★4つ。
★粗筋★
かつてSIS(英国陸軍特殊部隊)に所属していたポーターは、アルコールに溺れホームレスの生活を送っていた。自ら犯したミスにより同僚の命を失ってしまい、罪悪感に苛まれる日々が続いていた。しかし、ある時娘に再会し人生の再起を誓う。誇れる父になるため、ポーターが向かった先は、かつて所属したSISだった。裏切りの連続の中、無事ポーターは生還できるのか?!
ストーリーは大体想定どおりに進んだんで、面白いなと感じる点は少なかったが、中東情勢を的確に描いてる点、テロリストの描きかた、そして何よりホームレスが最後に一花咲かせてやるんだ、という【いかにも外人】的 -
Posted by ブクログ
ロンドンの市中で大規模な爆弾テロが発生した。ご多分に漏れず、ロンドンのイスラム教の大立者がこの件に関わっていることは推測されたが決定的な証拠を掴ませず、そうこうしている間にトロカデロで第二の爆弾テロが発生する。実行犯は言葉巧みにダウン症の善良な自民に爆弾を持たせ、爆心に立たせる残忍な手法でロンドン市民を恐怖に陥れた。テロの実行犯と陰で実行犯を操る主犯を排除するためにハマーストーンと呼ばれる秘密組織がSASからダニーとスパッドの腕っこきを召集し、ことにあたる。インテリジェンスからもたらされる実行犯の情報をもとに実行犯を一人ひとり排除していくダニーとスパッド、やっと主犯まで辿り着けると思った直前に
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Posted by ブクログ
クリス・ライアンのシリーズの中では家族愛がテーマとなっている比較的ストレートな作品である。邦題があまりに酷いので作品が突飛な兵器ものと勘違いされる向きもあるので補足するが、打倒サダム・フセインを掲げた第二次イラク戦争が核兵器開発だけではなく、イラクにおける常温核融合技術の完成阻止も密かな目的となっていたとの設定で、その技術の完成のためにケンブリッジから拉致された元SAS兵士の愛娘の彼女の父と彼女の彼氏(これまたSASのこちらは現役兵士)らによる奪回作戦を描いている。この設定さえ飲み込めれはほぼ単身敵地に乗り込み行方をくらませた娘を開戦直後のイラクを舞台にイラク軍や親衛隊とフィクサーと戦いながら