田中一弘のレビュー一覧

  • 「良心」から企業統治を考える―日本的経営の倫理

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    伊丹氏の教え子ということで本書を知って手に取ってみた。
    本書の主張は
    ・現在のコーポレートガバナンス(CG)は性悪説をベースにした飴と鞭の施策を体系化したものであり、そこに違和感を感じる
    ・日本はCGが弱い、と言われるが、世界と比較してもそんなとんでもない暴走などは起きていない
    ・日本は今のCGとは異なる企業統治が従前より行われていて、それが「良心」を基にした企業統治であった
    ・今後も日本はこの良心を基にした企業統治を推進すべき。そのために
    ー良心を育てる
    ー良心を拡げる(会社だけでなく取引先、ステークホルダー、社会、国、世界を基準に物事が考えられるように日々精進)
    といったことを経営者はしっ

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    2024年07月16日
  • 組織の<重さ>―日本的企業組織の再点検

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    組織の重さと諸要因の関係を科学的に把握するための貴重な研究。
    ミドル層へのアンケート調査をもとに定量分析を行っている。
    参加企業はプロジェクトに賛同した計18社。BU数は107。

    組織の重さを
    ①過剰な「和」志向
    ②経済合理性から離れた内向きの合意形成
    ③フリーライダー問題(口は出すが責任は取らない人、決断力の不足)
    ④経営リテラシー不足
    の4つの変数から推定。
    因子分析にかけて①②を「内向き調整志向」変数、
    ③④を「組織弛緩性」変数として組織の重さを計測する。

    本研究の一番のインプリケーションとしては
    機械的組織と有機的組織、
    縦横における公式と非公式の繋がり
    これらがバランス良く設計さ

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    2015年01月10日
  • 組織の<重さ>―日本的企業組織の再点検

    Posted by ブクログ

    書名同様重かった。

    思うところは数多くあるが、
    理解するまでにまだまだ時間がかかりそう。

    読み過ぎると、診断士試験の事例Ⅰ(組織戦略)に影響しそう(かも?)。

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    2011年01月23日
  • 「良心」から企業統治を考える―日本的経営の倫理

    Posted by ブクログ

    自利心ではなく良心での企業統治
    日本の企業はコーポレートガバナンスが効いていないと言われることがあるが、昔から良心による企業統治が効いていたのではないかと言う話
    今までにはないコーポレートガバナンスの視点だったので面白いと思った

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    2024年07月04日
  • 組織の<重さ>―日本的企業組織の再点検

    Posted by ブクログ

    最近の仕事ではお客様の組織に関する課題解決をお手伝いすることが凄く増えているのですが、合理性にかける課題が多いと感じていて、本書を買ってみた。

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    2009年10月07日