窪田般彌のレビュー一覧

  • 地底旅行

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    感情揺さぶられて終始ワクワク!凄く面白い!

    地底を旅行するまでが想像以上に長い…けどそれも含めて旅行気分が味わえて良いですね。
    地底に潜ってからは自然の厳しさや上手くことが運ばない現実感にやきもき、時には絶望感まで感じる巧い描写。。
    絶望があるから希望が見えた時も一層感動するんだと描写の良さを感じます。

    面白かったのですが、ちょっと地底旅行が少なかったかなと思います…もう少し色々なところを冒険しても良かったのでは(映画のように)と思います。

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    2025年04月26日
  • にんじん

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    これは大人が読む本だと今さら気づいた。子供の頃読んだ気がするがたぶん子供向け版だったと思う。赤裸々な自伝である。子供時代の思い出は無邪気なだけではないはずである。両親のいやな面を見たり、残酷なことを楽しんだり(動物だけでなく人に対しても)、異性に性的な感情を抱いたり。みんなが平気で忘れて向き合わない恥ずかしい子供時代。これこそがこの作品の素晴らしさだ。読んだきっかけは大竹しのぶのミュージカル「にんじん」を見たからだが、原作には悪役の母親も正義の味方の女中も純粋な主人公も出てこない。とても人間らしく、時に懐かしく時に失望させられるそんな家族、仲間、知り合いたち、にんじん本人だ。

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    2017年08月22日
  • にんじん

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    これで一冊書けてしまうルナールがすごい。ただ滑稽に見せたいのでも悲劇的に訴えたいのとも違う。嘘でも本当でもない見せ方で経験と和解することができるのが彼だったのだとしたら、なんて偉大な書き手だったのだろう。個人的に背表紙の作品紹介は、?と思う。

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    2011年12月18日
  • にんじん

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    ジュール・ルナールの代表作「にんじん」。10年ぶりに再読。
    家族全員から「にんじん」と呼ばれる時点で、すでに悲劇だが、特に母親から愛されないことへの反抗心と極端な自我を発揮する「にんじん」は強く、たくましい。
    父親との手紙のやりとりや兄弟との会話、挿絵の雰囲気などは、どこか滑稽で、愛情溢れる家族にも見えてくる。

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    2011年11月14日
  • 地底旅行

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    16世紀のアイスランドの錬金術師が残した記録を元に、アイスランドの死火山の火口から地球の中心を目指すドイツの鉱物学者の話。ディズニー・シーの「センター・オブ・ジ・アース」の元ネタです。

    次々と描写される地底世界の様子に、ページをめくる手が止まりません。何て想像力。未知なる物に対するワクワクする気持ち。小学校の壁新聞で、将来の夢を「理系の博士」と書いていたのは、ひょっとしてヴェルヌを読んでいたからでしょうか。

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    2011年10月22日
  • 地底旅行

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    書名は知ってるけど読んだことの無いものを読んでみようシリーズ(^^;)。
    序盤やや世界に入りにくかったけど、深度が増していくにつれて世界にも深く入れるようになり。
    途中で世界が開けてからは急に世界が生き生きとし始めるのですが、最後が急に収束するので「アレ?」って思ってみたりして。
    ただ全体としては冒険もののワクワク感は素晴らしく良く出ているのではないかと思われます。

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    2011年05月03日
  • 地底旅行

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    いままで、ちゃんと読んでこなかった作品のひとつ。以前NHKの番組で洞窟探検のドキュメンタリー番組がありました。その中で、石灰が水中で数十メートルの綺麗な結晶となった後水がなくなって何百本もの巨大な結晶群が洞窟の中に残っているシーンがとても衝撃的で、いつかちゃんと読んでみようと思っておりました。なんという力強い、想像力をかきたてる物語でしょうか。プレートテクトニクス理論はこの作品の50年後にまとめられるため、地球の中心におりていく穴が1本ずっと続いているという設定には目をつぶるしかありませんが、それでも地底の息苦しさ暗闇の恐ろしさなど迫力満点です。う〜ん、なんという想像力。地球空洞説も魅力的なフ

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    2011年07月15日
  • 地底旅行

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    ずっと昔に地球の芯に到達し戻ってきた男がいる
    という事実を知った鉱物学教授とその甥の冒険記。

    ロマンです!

    飢えと疲労で死にかけたり、
    滝を見つけ水を手に入れたり、
    地底におおきな海を見つけたり、
    生き物が住んでいたり、
    恐竜がいたり!

    なんでもありです。はは
    でも好奇心をもって突き進む教授はこどもみたいだけど、
    気持ちもとてもわくわくしました。
    子供心っていくつになっても必要だと思いました。

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    2010年09月26日
  • 地底旅行

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    地球の真ん中にはマントルがある…いえ、違うんです。実は誰も知らされていない事実が!?
    ひとりでも多くジュール・ヴェルヌの好きな大人がいて欲しい。

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    2009年10月04日
  • 地底旅行

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    鉱物学の世界的権威リデンブロック教授は、十六世紀アイスランドの錬金術師が残した謎の古文書に導かれ、死火山の噴火口から地球の中心部を目ざす地底世界の大冒険旅行に出発した。地球創成期からの謎を秘めた人跡未踏の内部世界。現代SFの父といわれるジュール・ヴェルヌの驚異的な想像力が縦横に描き出した不滅の傑作。

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    2010年04月24日
  • 地底旅行

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    アクセルの叔父、リーデンブロックは、とある古書店で本を1冊購入した。その中に挟まれていたメモには、独特の暗号文字で書かれたメモが挟まれていた。そのメモに記された暗号を解くと、そこには伝説のアイスランドの錬金術師、サクヌッセンムがとある火山から地底の探検をしたとの話が…。

    ヴェルヌの真骨頂である、冒険物のSFである。アイスランドの死火山(休火山?)の火口を降りていくことで、地底の世界にたどり着く。地底は実は高温ではないどころか、地底にはもう一つの地球が有った。

    荒唐無稽なようで、当時の不思議で未知の領域であった地底、それを説明するために地学、鉱物学、生物学などを駆使して理解し得る説明には、1

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    2022年08月19日
  • 地底旅行

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    大人になってもハラハラドキドキ。勇敢さと冷静さを兼ね備えたリデンブロック教授と少々視野が狭く結論を急ぎすぎる甥っ子アクセルのコンビもいいが、寡黙に淡々とついてくるハンスが一番カッコいい! 子ども時代なら冒険が面白いで終わるところ、今読むと未知の世界にわくわくした気持ちで一歩踏み出す3人に学ぶところが沢山あった。子供がいたら薦めたい一冊。

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    2021年09月19日
  • 地底旅行

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    Voyage au centre de la terre (1865)

    Jules Verneの『地底旅行』は冒険と科学に満ち溢れた、スリリングな物語だった。
    タイムスリップものでよくある展開が、まさか地底世界で展開されるとは思わなかった。私の知識が足りず、地層などについての詳しい考察はよく理解できなかったが、雰囲気だけでもおもしろさは伝わった。
    発想の素晴らしさとともに、ジュール・ヴェルヌではよくある3人の冒険者の関係もなかなかおもしろい。

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    2015年10月09日
  • 地底旅行

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    多分小学生or中学生?の頃に読んだとは思うが・・・どちらかと言えば、
    映画で見た記憶の方が印象深い。どっちにしろ、名作。

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    2013年07月21日
  • にんじん

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    無邪気で強かなにんじんが大好きです。そんな彼なので、ときどき感情を露わにしてるときゅんとします。
    おしっこもらしちゃう話と、寮の話が好きです←

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    2012年10月30日
  • にんじん

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    いじめられっ子の立場において
    家庭内に居場所を見いだしている男の子がいる
    彼は本当の名前を剥奪され
    「にんじん」というあだ名でしか呼んでもらえない

    家庭内にある歪みの中心に「にんじん」は立っていて
    そこに決定的な亀裂が入らないよう押さえている
    そんな「にんじん」を家族たちはむしろ
    愚図で意気地なしのどうしようもない奴だと考えている
    …そういう形で家族たちは「にんじん」を愛しており
    また「にんじん」も家族を愛してはいるのだが
    ときどきいたたまれなくなる彼は
    自分より弱い誰かを見つけてきて
    自分がされる以上の残酷な目にあわせたりもする

    さて、この家族たち…直接「にんじん」をいじめるのは主に母親

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    2012年08月01日
  • 地底旅行

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     翻訳本は苦手であまり読まないのですが、冒頭からどんどん引き込まれて一気に読んでしまいました。
     
     地下でのイベントがややおとなしい気もしますが(もっと恐竜を暴れさせればいいのに…)、こういう探検ものもたまに読むと面白いです。
     
     これをパクった奥泉光の『新・地底旅行』はもっと面白い!


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    2017年08月15日
  • 地底旅行

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    鉱物学の教授が錬金術師が残した古文書地底探索をするお話。
    教授の娘の婚約者?だっけ?が一人で真っ暗な地底に閉じ込められたあたりなんかはもうドッキドキ。
    そして無事に仲間と合流できたとき、またラストにみんなで脱出できたときの安堵感もたまらない。
    非現実な世界で冒険するのも楽しいよね。
    ・・・いや、読んだのがずいぶん前だから色々忘れちゃったんですけど。

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    2010年01月06日
  • にんじん

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    なんともつかみ所のないと言うか、複雑な話だった。荒唐無稽であるようにも思う。
    表向きな物語としては、その風貌から母親から疎まれ、イジメのような仕打ちをうけながらも賢明に生きる少年の物語となるのだろうか。
    しかし、これはそうそう簡単な物語ではない。
    ストーリーから考える少年像としては、素直で純粋だが、心の強い男の子というイメージがわくのではないだろうか。しかし、この物語の主人公、通称にんじんは、けして、誰もが愛する事の出来るような少年ではない。暴力的で、陰湿ですらあり、ハッキリ言って嫌な子供なのである。少年犯を犯す現代っ子の様な心理の持ち主なのだ。母親にしろ、ただ意地悪な母親ならば分かりやすいの

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    2009年10月07日
  • 地底旅行

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    16世紀の錬金術師アルネ・サクヌッセンムの記述からアイスランドの死火山から地球の中心に迎えることを知ったリーデンブロック教授。甥であるアクセルと共にアイスランドに向かう。アイスランドで雇った案内人ハンス。噴火口から地球の中心へ向けての旅。水の欠乏。ハンスの見つけた水源。はぐれたアクセル。合流後の発見。地下に広がる海。筏にのって海への冒険。恐竜の出現。きのこの森、森の中の巨大生物、人間の遺体発見。筏に乗って脱出。

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    2012年11月15日