あらすじ
鉱物学の世界的権威リデンブロック教授は,十六世紀アイスランドの錬金術師が書き残した謎の古文書の解読に成功した。それによると,アイスランドの死火山の噴火口から地球の中心部にまで達する道が通じているというのである。教授は勇躍,甥を同道して地底世界への大冒険旅行に出発した。地球創成期からの謎を秘めた人跡未踏の内部世界。現代SFの父といわれるジュール・ヴェルヌの驚異的な想像力が縦横に描き出した不滅の傑作。
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感情揺さぶられて終始ワクワク!凄く面白い!
地底を旅行するまでが想像以上に長い…けどそれも含めて旅行気分が味わえて良いですね。
地底に潜ってからは自然の厳しさや上手くことが運ばない現実感にやきもき、時には絶望感まで感じる巧い描写。。
絶望があるから希望が見えた時も一層感動するんだと描写の良さを感じます。
面白かったのですが、ちょっと地底旅行が少なかったかなと思います…もう少し色々なところを冒険しても良かったのでは(映画のように)と思います。
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16世紀のアイスランドの錬金術師が残した記録を元に、アイスランドの死火山の火口から地球の中心を目指すドイツの鉱物学者の話。ディズニー・シーの「センター・オブ・ジ・アース」の元ネタです。
次々と描写される地底世界の様子に、ページをめくる手が止まりません。何て想像力。未知なる物に対するワクワクする気持ち。小学校の壁新聞で、将来の夢を「理系の博士」と書いていたのは、ひょっとしてヴェルヌを読んでいたからでしょうか。
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書名は知ってるけど読んだことの無いものを読んでみようシリーズ(^^;)。
序盤やや世界に入りにくかったけど、深度が増していくにつれて世界にも深く入れるようになり。
途中で世界が開けてからは急に世界が生き生きとし始めるのですが、最後が急に収束するので「アレ?」って思ってみたりして。
ただ全体としては冒険もののワクワク感は素晴らしく良く出ているのではないかと思われます。
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いままで、ちゃんと読んでこなかった作品のひとつ。以前NHKの番組で洞窟探検のドキュメンタリー番組がありました。その中で、石灰が水中で数十メートルの綺麗な結晶となった後水がなくなって何百本もの巨大な結晶群が洞窟の中に残っているシーンがとても衝撃的で、いつかちゃんと読んでみようと思っておりました。なんという力強い、想像力をかきたてる物語でしょうか。プレートテクトニクス理論はこの作品の50年後にまとめられるため、地球の中心におりていく穴が1本ずっと続いているという設定には目をつぶるしかありませんが、それでも地底の息苦しさ暗闇の恐ろしさなど迫力満点です。う〜ん、なんという想像力。地球空洞説も魅力的なファンタジーに思えてきます。しかし、19世紀の人々のタフなことといったらありません。船旅も10日間くらいへいきだし。当然シャワーもお風呂もなかったろうな。今回の震災で、やっぱりお風呂に入れない状態が長く続くとかなりなストレスになることがわかっただけに、こんなところも凄いと思ってしまいます。ビスケットと干し肉と水で2ヶ月以上も地底を突き進む、このバイタリティー。すげー
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ずっと昔に地球の芯に到達し戻ってきた男がいる
という事実を知った鉱物学教授とその甥の冒険記。
ロマンです!
飢えと疲労で死にかけたり、
滝を見つけ水を手に入れたり、
地底におおきな海を見つけたり、
生き物が住んでいたり、
恐竜がいたり!
なんでもありです。はは
でも好奇心をもって突き進む教授はこどもみたいだけど、
気持ちもとてもわくわくしました。
子供心っていくつになっても必要だと思いました。
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地球の真ん中にはマントルがある…いえ、違うんです。実は誰も知らされていない事実が!?
ひとりでも多くジュール・ヴェルヌの好きな大人がいて欲しい。
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鉱物学の世界的権威リデンブロック教授は、十六世紀アイスランドの錬金術師が残した謎の古文書に導かれ、死火山の噴火口から地球の中心部を目ざす地底世界の大冒険旅行に出発した。地球創成期からの謎を秘めた人跡未踏の内部世界。現代SFの父といわれるジュール・ヴェルヌの驚異的な想像力が縦横に描き出した不滅の傑作。
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アクセルの叔父、リーデンブロックは、とある古書店で本を1冊購入した。その中に挟まれていたメモには、独特の暗号文字で書かれたメモが挟まれていた。そのメモに記された暗号を解くと、そこには伝説のアイスランドの錬金術師、サクヌッセンムがとある火山から地底の探検をしたとの話が…。
ヴェルヌの真骨頂である、冒険物のSFである。アイスランドの死火山(休火山?)の火口を降りていくことで、地底の世界にたどり着く。地底は実は高温ではないどころか、地底にはもう一つの地球が有った。
荒唐無稽なようで、当時の不思議で未知の領域であった地底、それを説明するために地学、鉱物学、生物学などを駆使して理解し得る説明には、19世紀の作品として舌を巻くしかない。
当時はおそらくまだほとんどが未解明であった恐竜のこと、壁面に見える石から、詳しい地形の成り立ちを知るなど、先進性が有ったことは想像に難くない。
さらにはそういう先進的な知識だけでなく、冒険的な情景の変化やドラマチックな展開など、近年まで子供から大人までヴェルヌの作品に夢中になったということはよく理解できる。
ところで、序盤に飲み水のなさに焦らされるところはあるが、食べ物に関しては、それほど大きくないにもかかわらず、4ヶ月分の食料を持ち歩けてしまうこと、さらに徒歩でゆうゆうと1400km移動できたり、一日で何百kmも移動できたりと、お話読み聞かせならスルーされるような話も少々気になった。
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大人になってもハラハラドキドキ。勇敢さと冷静さを兼ね備えたリデンブロック教授と少々視野が狭く結論を急ぎすぎる甥っ子アクセルのコンビもいいが、寡黙に淡々とついてくるハンスが一番カッコいい! 子ども時代なら冒険が面白いで終わるところ、今読むと未知の世界にわくわくした気持ちで一歩踏み出す3人に学ぶところが沢山あった。子供がいたら薦めたい一冊。
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Voyage au centre de la terre (1865)
Jules Verneの『地底旅行』は冒険と科学に満ち溢れた、スリリングな物語だった。
タイムスリップものでよくある展開が、まさか地底世界で展開されるとは思わなかった。私の知識が足りず、地層などについての詳しい考察はよく理解できなかったが、雰囲気だけでもおもしろさは伝わった。
発想の素晴らしさとともに、ジュール・ヴェルヌではよくある3人の冒険者の関係もなかなかおもしろい。
Posted by ブクログ
翻訳本は苦手であまり読まないのですが、冒頭からどんどん引き込まれて一気に読んでしまいました。
地下でのイベントがややおとなしい気もしますが(もっと恐竜を暴れさせればいいのに…)、こういう探検ものもたまに読むと面白いです。
これをパクった奥泉光の『新・地底旅行』はもっと面白い!
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鉱物学の教授が錬金術師が残した古文書地底探索をするお話。
教授の娘の婚約者?だっけ?が一人で真っ暗な地底に閉じ込められたあたりなんかはもうドッキドキ。
そして無事に仲間と合流できたとき、またラストにみんなで脱出できたときの安堵感もたまらない。
非現実な世界で冒険するのも楽しいよね。
・・・いや、読んだのがずいぶん前だから色々忘れちゃったんですけど。
Posted by ブクログ
16世紀の錬金術師アルネ・サクヌッセンムの記述からアイスランドの死火山から地球の中心に迎えることを知ったリーデンブロック教授。甥であるアクセルと共にアイスランドに向かう。アイスランドで雇った案内人ハンス。噴火口から地球の中心へ向けての旅。水の欠乏。ハンスの見つけた水源。はぐれたアクセル。合流後の発見。地下に広がる海。筏にのって海への冒険。恐竜の出現。きのこの森、森の中の巨大生物、人間の遺体発見。筏に乗って脱出。
Posted by ブクログ
古文書の解読に成功し、書かれていたことを証明する為、地球の中心部を目指す話。
この本が執筆されたのは150年以上前なのに、今読んでも面白いし、ワクワクさせられたのは凄いと思った。
所謂キャラ小説の趣があると思った。それぐらい、話のメインとなる3人のキャラが個性的で話の面白さに一役買ってる部分があると感じた。
所々冗長に感じる部分はあったのと、終盤の展開が駆け足気味になったのは少し気になりましたが、それでも「たまには冒険小説も良いもんだなぁ」と思わせられました
Posted by ブクログ
旅に出るまでは読むのが辛かったけど、地下へ地下へ向かうほどおもしろかった。
ただ、旅の終わりがあっけないと言えばよいのか、なんとなく物足りない。
Posted by ブクログ
シーのセンターオブジアースを切っ掛けに読んでみた。ジアースに居るようなピカピカした地底生物が登場しないが、化石や地底湖など如何にも冒険小説で楽しく読めた。アクセルがはぐれてしまう下りもドキドキした。サーペントはアリだけど、象や巨人の下りはリアリティが稀薄に感じた。志半ばでの終劇も良い展開。SFは殆ど読んだことがないのだが、このエセ科学感はとても良い。また、登場人物中ハンスがもっともイケメンである。
恐らくこの本を読んでからの方がよりセンターオブジアースを楽しめる。地底からの脱出のシーンを自らの体験と重ね合わせることができるかと思われる。ということは海底2万マイルを読むと更にシーを楽しめるということか。
レビューを見ると小学生時代にこれを読んだ人も多いようだ。小学生の頃にこれを読まなかったのは少し残念かも知れない。
Posted by ブクログ
食料、寝具、着替え、テント、地図…etc
そんな荷物を準備して、車やバイクに積み込み旅に出る。
それは、小さい頃に読んだ冒険の旅の続きだったのかもしれない。
偶然手に入れた宝物の在り処を示す地図。
何かを探す探求の旅。
ただ、今ここでないどこかを目指す旅。
目的やきっかけは異なるのだろうが、旅に出る気持ちのどこかには、冒険という名のエッセンスが少なからず含まれている気がする。
拭い去れない思い。
思い返すと子供の頃には、今よりずっと地下世界をモチーフにしたストーリーがあった気がする。
地下に広がる帝国。
地上に出る日を夢見続ける地底人。
地の下で悪を育む組織。
今の子供たちには受け入れにくい設定かな。地面の下に別の世界があるなんて。
かえって、扉の向こうが異次元空間だとか、壁の先が魔法の世界だとか言った方が受け入れ易いのかもしれない。
今風ではなくとも、自分が立つ世界とは別な世界があることを味わえる楽しさ。