久美沙織のレビュー一覧
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“鏡よ鏡、かべの鏡よ。この世で一番美しいのは、だれ?” 魔族最後の生き残りである美しき妃・ジュリアナはそう尋ねずにはいられなかった。けれども、その美しさは永遠には続かない。次にいちばん美しくなるのは、母妃を早くに亡くした王の末の娘・白雪姫だった―― “世界でいちばん美しくなければいけない” 次第にその美しさを失っていく黒の女王と、無垢なるがために何も知らない白雪姫。二人の運命はすれ違っていく。“世界でいちばん美しくなければいけない” なぜ、どうして? その悲しい理由とは――? 世界的に有名な童話「白雪姫」をモチーフに、人気作家・久美沙織が、お妃様とラストに大胆なアレンジを施した誰も知らないプリ
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【書店の「どんでん返しフェア」的なポップにつられて買った直後に夏風邪で倒れ、寝込んでいる間に読んで若干後悔した3冊の本その③】
実はこの小説には後悔させられていない。他の人のレビューを読むと、後悔させられた人は少なからぬようだが。
パンデミック系の小説の何が好きって、個々の罹患から発病そして大流行に至る科学的な機序についての詳細でマニアックな描写ほど面白いものはない! 私はそういう読み方をする読者なので、この小説がパンデミック系にしては淡々としすぎているとか、結末が簡単に予測できてしまうとか、涙なんか全然出てこないという点は全く気にならない。むしろ大げさなパニック展開よりも、淡々とした描 -
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この夏中に読むというつもりが、読んだ読んだ。10日で10巻読み終わってしまった。まあ非常に読みやすい文章ではあったしお盆休みもあったけど、ハイスピードすぎたかな?文章に勢いがあったからそれに乗っかっちゃった感じ。でも時間経過的には一年かそこらのことなんだよね。未来ちゃん×朱海さんに関しては全くスローで、まあカマトト全開(ホントに知らないのはカマトトとはいわないのかな)で、でもあんまり腹立たないのは、あのあーでもないこーでもないと考えすぎちゃう性格、私も同じだからか?( ̄▽ ̄;)私はカマトトではないが……。
とにかく、ん10年ぶりに読んでも楽しめる名作でした。買い直してよかった。ひとつだけ言うと -
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実は長編ではなく“中編”。
少年が夏休みの宿題に書いた「いつか青い海を見に行った思い出」をクラスメイトの少年が「嘘だ」と詰る。子供たちにとって「海」が青いことは知識でしかない。
近未来、人類は夜しか活動できなくなっており、平均寿命は現在の約半分の長さになっていた。太陽の光を浴びることは死を意味した。なぜそんなことになったのか。破滅へと向かうその端緒は、野鳥の大量死で示されていた……。
もしかしたら、あり得ない話ではないかもしれない、そう思わせる作品。抒情的に淡々とした筆致で描かれているが、読後感は殊の外、重かった。
期待以上の感。税込400円(当時)はバーゲン価格だろう。 -
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80年代に書かれた「お嬢様のカルチャーショック学園モノ」。
前半は、主人公・未来のお嬢様学校「華雅学園(コテコテ)」時代。
…「マリみて」80年代ヴァージョンの世界がありました。
が、正直マリみてと違い、最初の未来ちゃんはかなりイッてます。
「お姉さま」に近い存在の麗美さん(これもコテコテ)
に対しての感情は正直「崇拝」に近い。
彼女が「いい」とえいば何でも「いい」と言いそうな勢い。
正直こんな目で見られたら見られるほうはウザいだろう…
そんな未来ちゃんが庶民の、むしろ庶民でもちょっと落ちこぼれ意識の強い
「森戸南女学館」に転校させた彼女のお父さんの気まぐれは
わからないでもない。
この学 -
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