あらすじ
旧き佳き時代に取り残されたかのような天下の名門、華雅学園。浅葉未来は中等部三年生、生粋の華雅エンヌにのみ許されるセレブな親睦団体ソロリティーに所属し、「三番町のミシェール」として、清く正しく誇り高きお嬢さまライフを満喫していた。が、ある日突然、運命が変転する。父の一存で、湘南に引っ越すことになってしまったのだ。まさかの転校は、彼女のそれまでの常識をはげしくゆるがすものだった。蛮族の巣窟「森戸南女学館」に、ともだちや居場所をみつけられるか? 海に近い丘の家には、どんな出会いが待っているか?「活字の本なんてはじめてなのに、夢中になった」「マンガよりおもしろい」「はやくつづきをかいて!」と、少女たちを中心に一大ブームを巻き起こした青春ライトノベルの原点を、ついに電子書籍化。可愛らしさとおしゃれなセンスでばつぐんの人気をほこっためるへんめーかーの挿絵も、当時のまま、完全網羅。巻末には、久美沙織とめるへんめーかーの対談も収録。この電子化のための語りおろしです。おかみきはなぜ生まれたか? ふたりはその後、どんな人生を歩んだのか? お見逃しなく。
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Posted by ブクログ
結構見た目の割りに少女趣味な私はこういう話が大好きです。
「超お嬢様学校 フランス語の授業 ソロリティー 香道」
ラノベというより少女小説って感じです。時代もそうだし。
高校生のときに読めて良かった話。
Posted by ブクログ
80年代に書かれた「お嬢様のカルチャーショック学園モノ」。
前半は、主人公・未来のお嬢様学校「華雅学園(コテコテ)」時代。
…「マリみて」80年代ヴァージョンの世界がありました。
が、正直マリみてと違い、最初の未来ちゃんはかなりイッてます。
「お姉さま」に近い存在の麗美さん(これもコテコテ)
に対しての感情は正直「崇拝」に近い。
彼女が「いい」とえいば何でも「いい」と言いそうな勢い。
正直こんな目で見られたら見られるほうはウザいだろう…
そんな未来ちゃんが庶民の、むしろ庶民でもちょっと落ちこぼれ意識の強い
「森戸南女学館」に転校させた彼女のお父さんの気まぐれは
わからないでもない。
この学校で彼女と周りは価値観の違いにお互い戸惑い、
未来ちゃんはいじめにも遭いながらも(ただしあまり湿っぽい描写はない)
どんどん「自分で考え、決める」子に成長していくんですよね。
最初はちょっと互いに軽蔑の目で見ていたこの学校の「うらら」と
どんどん距離が縮まっていくさまが面白い。
あることをきっかけに、でなく若干それもあるものの徐々に、な感じなのが
リアルです。
彼女のような子とも「親友」になりながらも、華雅時代がないがしろになる
わけではないのも良いですね。
未来ちゃんは仲の悪い子を「○○のばか」とか、いじめられるのはいやだから
朱にそまっていた(赤か白にならないって意味ですね)てのもいわゆる
「いい子」してなくていい。
そんなところに「おとこのこ」朱海さんも惹かれたのかも。一目ぼれかもだが。
続刊もまだまだあるので楽しみ。
余談ですが「おたく」とか「あん?」は80年代の言葉だったのね…
「太陽にほえるかた(故・石原裕次郎さんを指してます)」は噴いたが。
Posted by ブクログ
私のとってのコバルト文庫の象徴的な作品。80年代の王道少女小説といえばこれでしょう。東京のお嬢様学校から湘南に引っ越してきた普通の少女が、年上の高校生に恋をする話(だったっけ? ←あまり覚えていない)。基本的に1巻ごとに完結して、全10巻。
Posted by ブクログ
お嬢様本と言えばコレ!
時代が古くて、今読むと分からない話が多々ありますが、そんな部分に新装版では注釈がついてるのも面白いです。
6巻までで、シリーズとしての話は終っていて、後がオマケみたいなのが残念。