関谷英里子のレビュー一覧
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単語ひとつのチョイスが、その人の持つセンスを決定する。センスを疑われるくらいならマシで、失敗やトラブルを起こすことは何としてでも避けたい。本書は、各界著名人の通訳経験がある著者による、「単語の使い回し」を体得することができる。たとえば、「伝える」はtellよりもshareを使う。make moneyではなくてgenerate profitを使う。などなど。並べて比べられると、より相応しい方がどちらか区別はつくが、ついついNG表現を使ってしまう気がする。微妙なニュアンスの違いを活かした表現でペラペラ喋れるようになりたい。本書の巻末にある「NG単語集」も文化の違いがおもしろく書かれているのでオスス
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カリスマ同時通訳者とも言われ、過去にはNHKの語学講座の講師もやった著者による、ビジネスの場面で日本人が言ってしまいがちな、意図せずぶっきらぼう、舌足らず、不自然、失礼な英語を直していく、という本。
てっきりデイビッド・セインの本かと思った。デイビッド・セインの本みたいに、日本人英語を直訳して変な意味になってそれが笑える、みたいな要素は一切ない。
「これをご縁に、これからもよろしくお願いします」をPlease continue this relationship.とか、「ご迷惑をかけないよう一生懸命やります」をI will do my best not to suffer you.とか、 -
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ネタバレ[読んだ理由]==================
NHKラジオ講座を担当してる人の著作だったので、気になって。
[読んだ後の感想]==============
■第一章:同時通訳者の頭のなか
・同時通訳者に求められるのは「イメージ力」と「レスポンス力」
・イメージ力:様々な英単語について深く知り、頭のなかでそれぞれの情景や雰囲気を思い描く
・レスポンス力:
・文法力:文法を理解していると英語の構造が分かり、どんな単語が使われるか予測しやすくなる
・語彙力:たくさんの英語にふれて、それを自分のものにしていく
■第二章:先ず抑えておきたい英語学習の3ステップ
・英語学習の -
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・すべての内用を訳すわけではないが、すべての言葉を訳すわけではない。p23
・同時通訳者が大切にしているのはイメージ力とレスポンス力。
本書の趣旨であるテーマからは外れるが、オバマ米国大統領夫人のスピーチは生きるうえや仕事のうえで参考になった。
大統領選での選挙スピーチ。黒人の女の子が「黒人って大統領になれないんでしょ?」という問いかけから「黒人だと世の中に限界にあると10歳の女の子でも思っているんです。もしオバマが大統領になれば、そんな風に思っている人たちに希望を与えられます・・・」と民主VS共和の戦いではなく、それ以上の大きなスケールの枠組みのなかにもっていく。しかも小さい女の子という身 -
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我が家の子供たちがだんだん上手に話ができるようになるにつれて、ふと考えてしまうことがあります。
子供たちの日本語と、俺の英語。どっちか上手なの?
実際には考えるまでもなくお父ちゃんの完敗なんですが、
じゃあ俺の英語って、ネイティヴにはどう聞こえてるの?
恐らく、バブバブ言ってる赤ちゃんレベルなんじゃないかと。
こんなオッさんがバブバブ言ってるわけです。
相当キモいです。
ほとんど嫌がらせです。
でも、ものすごく印象に残っている出来事があります。
あるカナダ人と話していた時、自分の会話力不足のために、打ち合わせにものすごい時間がかかってしまったのを詫びたんです。
その時の彼の -
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ネタバレタイトル通り、通訳を仕事としている人が自身の思考プロセスについて分解して記している。この本によると「イメージ力」と「レスポンス力」が英語を使うにあたっては不可欠である。
「イメージ力」とは言葉を字面で捉えるのではなく風景で理解する力のこと。英語もアルファベットの羅列ではなく何について話されている内容なのか、情景を思い浮かべながら聞き取ること。そうでないと英→日(逆もしかり)がスムーズに行かない。異言語どうしで1対1の表現が必ずあるとは限らないので、方程式のように暗記するだけでは表現に幅ができてしまうということであると理解した。よく英語は音の言語で日本語は書の言語であると言われる。アルファベット