あらすじ
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「お時間とらせません」を英語で言うと? ビジネスパーソンがついやりがちな間違いを、カリスマ同時通訳者がていねいに添削。主語や発想を、中学英語でおなじみの単語でちょっと言いかえるだけで、“残念な英語”が、相手の心に響く“ササる英語”に変わります。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日本人が普段日本語で言いがちなフレーズを英語で言ったらどうなるか?が述べられた本。直訳ではなく、英語でのコミュニケーションということを念頭に置き、不自然ではなく、相手を思いやる気持ちがあふれる例文になっているのは、やはり著者のセンスだろう。入門ビジネス英語と併用して、エリコ流言葉の使い方にどっぷり浸かって身につけるのが良いと思う。
Posted by ブクログ
だって日本人だもん。(Excuse me?って言われたら)脇汗でちゃう。
という訳で、ね。
本書はそんな、修辞句やエクスキューズに特化して、これから私はこんな話しますよ〜をスムーズにという一冊。発言にフラグ立てるのに、創作はマジ危険。勉強になります。本当は現地で学べると1番いいんですがね…。
以下は特に刺さったソレら。
「おかまいもしませんで」×I did not care about you → あなたのことなんか全然何とも思っていませんでした
◯I hope you had a good time.
「ご都合がよろしければ」×If you are convenient.→ あなたが便利であれば
◯If it's O.K.
「つまらないものですが」 ×It's so boring but please→ 本当につまらないですね。でも、どうぞ。
◯Here's little something to you.
「いいこと言いますね」 ×You say good things → おべっか言ってますね。
◯That's a good point.
「お詫びの言葉もございません」 ×I have no word to sorry you → あなたを哀れに思う言葉がありません。
◯ I can't aplogize enough.
Posted by ブクログ
カリスマ同時通訳者とも言われ、過去にはNHKの語学講座の講師もやった著者による、ビジネスの場面で日本人が言ってしまいがちな、意図せずぶっきらぼう、舌足らず、不自然、失礼な英語を直していく、という本。
てっきりデイビッド・セインの本かと思った。デイビッド・セインの本みたいに、日本人英語を直訳して変な意味になってそれが笑える、みたいな要素は一切ない。
「これをご縁に、これからもよろしくお願いします」をPlease continue this relationship.とか、「ご迷惑をかけないよう一生懸命やります」をI will do my best not to suffer you.とか、そういうのは不自然、という話で、結構一般には言われている話だと思う。そういう話を聞いたことがない人は読めば一通り勉強できるかもしれない。というか、それが不自然であるということに、一体どのくらい勉強すると気づくものなのだろうか、と今思った。アメリカに引率する社会科の先生に、最初の挨拶で「ご迷惑をおかけすると思いますがよろしくお願いします」って英語で何ていうのか、って聞かれて、英語ではそういうことは言わないので、言うとすれば「生徒たちがこの研修を経て大いに成長してくれることを期待します」って言えばいいと思いますよ、って教えたことを思い出した。
ただおれはビジネスの場面とかに遭遇したことないので、おれの表現の幅を広げるのには役立った。こういうの聞けばもちろん分かるけど、自分で使えるかって言われたら全然使えないよな、って思うものばっかりで、勉強になる。以下、そういう部分のメモ。
「常々あなたとお話ししたいと思っていました」I've been wanting to speak with you. (p.18)は、I've been wanting to...なんて進行形はおれ使えないなあと思った。「ちょっと今手が離せなくて。」はI'm a little tied up right now.(p.43)と言うらしい。tied upだって。「スケジュールがタイトなので」はI'm afraid we're on a tight schedule. (p.55)と言う。「あなたを否定するつもりはないのですが…」はI don't mean to contradict you, but...(p.63)で、ここでcontradictなんていう単語を使うんだ、と思った。No offense, but...なら知ってるんだけど。「あなたがそのように考えた経緯はわかるけれども」は、I understand where you're coming from, but...(p.69)みたいに、comeをこういうところでサラッと使える人って上級だと思う。「どうぞおかまいなく」はDon't mind me.(p.76)で、使いそうなのに使ったことないなあ。leagueという言葉も使ったことないけど、例えば「彼は、私たちとは完全に別格です、彼には到底かないません」はHe's tottaly out of our league.(p.96)と言うらしい。他にも「私は力不足です」は、I'm afraid it's out of my league.(p.143)らしい。「言った言わない」を英語でhe-said she-said thingと言う、のは初めて知った。We don't want to make it a he-said she-said thing.(p.73)のように使うらしい。「勉強になります」はThat's very informative.(p.109)だって。informativeって確かに会話で簡単に使えそう。I will do my best.はあんまり良くない、っていう話はいろんなところで聞いた気がするけど、それは「『がんばるけれども結果的にできなかったらそれはそれまで』といったようなニュアンスもあり『できなかったらごめんよ』といった多少投げやりな姿勢に取る人も出てきます」(p.128)ということは、もっと学校で教えてもいいかもしれない。I will work hard.も同じ。「がんばります」とか実質意味のない言葉は言わないこと、という感じ。up to speedという熟語も使ったことないなあ。Please bring me up to speed on this matte.「この件について、(みなさんと同じ理解になるよう)内容を教えてください」(p.134)のように使うらしい。断るつもりで「お話は承りました」で、日本人が言いがちなのがDuly noted.(p.137)らしい。何それ?そんなこと言うの?おれの勉強不足だった。で、そうは言わないで、I understand your point, but...とかI'm afraid we can't accommodate your request at this point in time.と言うらしい。accomodate a requestっていうのも知らなかった。「かえってご迷惑ではないですか?」は、Are you sure I'm not creating trouble for you?ということで、troubleとcreateを結びつけるというのも知らなかった。あと知らなかったことと言えば、「実は生産現場などでは、『改善』はkaizenとして英語になっています。それくらい、日本のモノ作りの工程における改善プロセスは当然敷かれるべきだと、世界のモノ作り業界では認識されている」(p.156)のだそうだ。でもkaizenって通じる場面が想像できないけど。最後に電話の会話。「電波が悪いようです」って確かに学校では絶対に教わらない電話のフレーズ。We must have a bad connection.と言ったり、あるいはI must have bad reception.と言えばいい、ということだそうだ。
ということで、自分の表現の域に入っていない、使えそうなフレーズがそれなりに見つかり、意外と勉強になった、というのが正直な感想。(25/05/24)
Posted by ブクログ
我が家の子供たちがだんだん上手に話ができるようになるにつれて、ふと考えてしまうことがあります。
子供たちの日本語と、俺の英語。どっちか上手なの?
実際には考えるまでもなくお父ちゃんの完敗なんですが、
じゃあ俺の英語って、ネイティヴにはどう聞こえてるの?
恐らく、バブバブ言ってる赤ちゃんレベルなんじゃないかと。
こんなオッさんがバブバブ言ってるわけです。
相当キモいです。
ほとんど嫌がらせです。
でも、ものすごく印象に残っている出来事があります。
あるカナダ人と話していた時、自分の会話力不足のために、打ち合わせにものすごい時間がかかってしまったのを詫びたんです。
その時の彼の言葉。
でもトニーの英語は、俺の日本語より100倍上手いぜ。心配するな。
もちろん、彼は日本語を話せないんですが、この言葉にどれだけ救われ、どれだけ勇気づけられたことか。
一生忘れられない言葉です。
とは言え、オッさんならオッさんらしく、そろそろバブバブは卒業したいものです。
この本では、中学レベルな簡単な単語を使いながら、相手の心に響く言い回しを教えてくれます。
あとは実践あるのみ。今夜もお風呂で一人練習です。