みうらかれんのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
ドラマのような実話。福井が熱い
2017年3月、映画公開1週間前に前人未到の全米選手権5連覇を達成したばかりの福井商業高校の実話。ストーリーはほとんど『青空エール』のチアダンス版。まるでフィクションのような都合のいい展開だけど、実話がベースになっている以上、突っ込みようがない。生徒の前では鬼のような厳しい先生を演じて、裏で隠れて泣いている愛情あふれる顧問の先生が素敵。そして誰もが無理と思うことをあきらめずに頑張った生徒たちも凄い。『ちはやふる』で聞きなれた福井弁がこの作品でもガンガン炸裂する。今、福井が熱い!
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学校はつまらない、家では母親に叱られてばかり、母親に勉強できなくても真剣に夢に向かえ、と言われ主人公が思いついたのは、ヒーロー!特撮ヒーロー映画の撮影を思いついた主人公は、次々と同じクラスの友人たちを巻き込んで映画を作り上げていく。
何に対しても冷め切っていて先生をバカにし母親に対してもひねくれた態度を取る主人公が、ヒーロー映画撮影を通じてどんどん仲間を増やしつつ、仲間を見る目が変わっていき自分自身も変わっていく物語。冒頭あんなに冷め切った主人公がここまで変わるのにはちょっと違和感もありますが、特撮に夢中になる過程は読んでいて爽快で、また、ちょっとしたきっかけで子どもはこんなにも変わる、誰し -
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ネタバレ13歳は多感な時期。小学校から中学校に上がり、様々な希望や不安を胸に新学期を迎える。そんな彼女達を待ち受けるのは、優しい者や、言葉だけではないのだ……。
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「13歳は怖い」シリーズ第二段。既刊はこの間までなのでこのシリーズは二巻のみの様だ。
今度も13歳になった、あるいはなるであろう登場人物たちに様々な不運、恐怖が襲い掛かる。
今回も割と自業自得な話もあったりしたが、それ以上に怪異に見舞われた側が友人を襲ったりする話も合って、結末以後を考えると悲しい気持ちになった。
怖いと感じた話は「とどく、手紙、の、Sから」。
「とどく、手紙、の、Sから」は友人?から届き続ける奇妙な手紙から -
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ネタバレ百木八枝(ももきやえ)、中学一年にっなったところ。どこかの文化部に入るか、帰宅部になるかと思っていた矢先、理科の佐伯先生に「幻の部活を復活させないか」と声をかけられる。環境部。構内の美化活動をしたり、困っている生徒がいたら手助けしたり、地味だけど人助けのための活動をする環境部。今は部員がいなくて幻となっている。八枝がなるなら部長となって、(佐伯先生が顧問)部員を集める事となる。
親友の小見川佳乃(おみかわよしの)に相談すると、毒舌の佳乃は八枝は偽善者だからとか、環境部は都合のいい雑用部ではないのかとか、いろいろ言われたけど、八枝は入部することに決めた。
八枝は小学一年生の時、公園で泣いていて -
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「秘密」をテーマに児童書作家による5作収録。
エアトモ
中学二年になって親友が明るく別人になった。対してつまらない自分。架空の友達を作り上げ強がってしまった。クラスで大人びた存在の柊子さんと話をするようになり、互いの秘密を共有し仲良くなる――。読みやすい。
秘密のタイムカプセル
小川知基、殿村大、早坂ミキ。3人は早坂の転校に合わせ「今だから言える秘密」を書いた手紙を埋めた。10年待てずに数か月で早坂抜きにタイムカプセルを開封してしまう――。
早坂の手紙の内容に感動した。お見通し。
うちにはママがふたりいる
タイトル通り。普通の家族とは――。ジェンダー論、もう少し踏み込んでいたら共感か反発か -
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さくさく読める。YA小説らしさむんむんでわたしはすき。展開も平和だし、出てくる子たちも嫌な子いなくて素直で可愛い。これってYA小説では大事だと思うの。
けど、はじまりの八枝がまだ幼かった頃に優しくしてくれた名前もわからないおねえさん。絶対ラストどこかしらにつながると踏んでたのに。たとえば環境部を立ち上げた人とか、豆大福屋の娘とかなんでもいいからつなげてくると思ってたのに、正体不明、ラストにかけてさっぱり触れることもなく物語が終わったのは腑に落ちない。ここはベタでも元祖幻の環境部の元部長とかそういう風にしておくのが無難だったのでは。おねえさんみたいになりたいから環境部に入って人助けしたいという動