砂川秀樹のレビュー一覧

  • カミングアウト

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    性の多様性に言及はしているものの、それらに細かく追及をするのではない。専門性を求めると物足りないかもしれないが、入門としてはとても良いのではないだろうか。
    性的少数派に対して「嫌だと思うこと」を否定せずに、その気持ちの背景を考えることは大切だとしている点や、「カミングアウトは、単に自分の指向性別を伝えるだけにはとどまらない意味がある」(p.124)という文が印象的。

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    2024年05月26日
  • カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

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    やっぱり読んでいて、泣けてくる内容でした。
    いつも、素人の手紙や文書は、読みずらいことが
    あるのですが、今回はそうでもなく
    それぞれの手紙に深い内容を感じました。

    よかったです。

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    2023年02月28日
  • カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

    購入済み

    思いが突き刺さる

    最近BLをよく読む。登場人物たちは過去に辛い出来事を体験し、現実や未来に悩んでいる。BLはファンタジーだと言われていると知った時、こんな生々しい悩みをファンタジーなんてと思ったが、主人公は必ず容姿がよく、理解あるパートナーができ、周りからの理解も得ている。これがファンタジーなのか。リアルな現実はもっともっと理不尽で残酷なのだと、この本を読んで少しだが理解した。当事者の声は叫びにも似た響きを孕み、受け止める家族もまた悩み苦しむ。普通とは何なのか、理解して許容する事の難しさを垣間見た気がする。

    #深い #泣ける #切ない

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    2022年09月28日
  • カミングアウト

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    カミングアウトを切り口に同性愛について語る。
    カミングアウトとは相手との関係を再構築すること。カミングアウトしやすい社会とは何か。社会が同性愛をどう扱うかがカミングアウトの困難さに結び付く。
    それらを実例とともに、とてもわかりやすく伝えてくれる。

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    2021年10月04日
  • カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

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    初めての恋が実らず、家族にも理解してもらうことなど想像もできず、生涯もう二度と誰にも言えない秘密をひとり抱えていると思っていた。家族を持つこともできず仲間とも出逢えず孤独に死んでいくのだと枕を濡らす日もあった。そんな時、この本を読んで涙が止まらなかった。そこには、様々な当事者とその家族、カミングアウトをした者とされた者の想いが綴られていた。あの日の僕を救ってくれてありがとう。独りじゃないと知った今、読み返したら僕は何を思うだろうか。

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    2021年04月17日
  • カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

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    ネタバレ

    同性愛について分かったような気でいながら、実は全然分かっていなかったことに気付いた。少しは理解が深まったと思うけど、分かったなんて簡単に言えない。自分に関係ないこととして見て見ぬ振りをするのと、理解するのは違う。
    同性愛について書かれた本でありながら、マイノリティや、誰にも言えない悩みを持つ人全員に通じるような内容だった。それを受け止める側の態度も優しさに溢れている。自分ももっと他者への想像力を持ちたいし、優しくあろうと思う。

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    2020年07月26日
  • カミングアウト

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    タイトルの通り、セクシュアルマイノリティの「カミングアウト」に関して扱っている。カミングアウトとはどのようなものか、カミングアウトする理由、する側/される側の葛藤や受容までの事例からの考察など丁寧に説明される。

    このテーマは、当事者にとって様々な葛藤の種になると思う。でも、なぜ困難なのか、自分はどうしたいのかを明確に表現するのは案外難しい。自分の言葉で表現するための良い材料になってくれるように思う。

    各章で「カミングアウトストーリー」と題して、カミングアウトした人/された人の話があり、それを元にして話が進む。このストーリーは当事者なら心に来るものがあると思う。この形式が素晴らしく、内容が頭

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    2019年08月10日
  • カミングアウト

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    とってもいい本。理論的な問題を目にすることが多いけど、具体的にどういうことが起こるのか、どういうことが困るのか、といったことを学べる。前著も読みたい。

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    2019年06月02日
  • カミングアウト

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    カミングアウト。砂川秀樹先生の著書。同性愛者、LGBT、性の多様性への理解が少しずつ高まってきたとはいえ、性的少数派がカミングアウトしたり、カミングアウトされたりといった機会は日本社会ではまだ多くないのかもしれません。カミングアウトする側とカミングアウトされる側が互いに寄り添って共感し合うことが何より大切であると気付かされました。

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    2018年08月09日
  • カミングアウト

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    「カミングアウト」とは一般的に、LGBTの当事者が自らのセクシュアリティを周囲に告白する行為だと理解されており、そこでは告白する主体にフォーカスがあたる。しかし、8人のカミングアウトストーリーを元にまとめられた本書では、カミングアウトをこう定義する。

    「カミングアウトは、伝える側と伝えられた側との関係が作り直される行為だ。いや、作り直される行為の始まり、という方が正しいだろう。なぜなら、カミングアウトは伝えればそれで終わり、というものでもないからだ。」
    (本書p3より引用)

    本書で語られるカミングアウトストーリーはいずれも、カミングアウトを受けた家族や友人という周囲の人間が、それをどう理解

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    2018年07月16日
  • カミングアウト

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    生徒からカミングアウトを受けた先生は、他の先生とも情報共有した方が良いけれども。
    生徒からしたら、その先生一個人として信頼した上でカミングアウトしたのであって、まさか先生達がチームでしか動けず、他の先生にまで情報が行き渡ってしまうということを想像できない。
    先生て難しいな。

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    2018年06月13日
  • カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

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    涙せずにはいられない一冊でした。
    子どもから親へ、子どもから教師へ
    様々なカミングアウト。
    私達の周りにはマイノリティを抱えている人が多くいることを
    知らなければならないと思った。

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    2013年01月29日
  • カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

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    同性愛をめぐる葛藤と共感。「手紙」にして書くというわざとらしさがあるにもかかわらず、手紙にしなければ伝わらない「想い」が圧倒的に押し寄せる。電車の中で読んでいたが、何度か嗚咽をこらえた。感動したなどの薄っぺらな言葉でなく、心が震えて仕方なかったのだ。これからの私の生き様が問われているのであり、この本はその重要なきっかけをもたらしてくれた。

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    2012年06月27日
  • カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

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    特別な人たちではない「生活者」の人々の手紙。
    たくさんの葛藤、困惑、痛み…の先にあるのは、誠実で真摯な思いだった。
    セクシャルマイノリティが「特別」と括られている訳じゃなく、当たり前にそこに存在している人であった。同じ目線の高さで当事者と家族や先生が話していて、これこそ「社会の多様性」だ、と感動した。

    一方、最後の対談で、どこか理解したくない部分を持つ一人のお母さんがでてきたが、全てを理解をすることは単純じゃないな、と感じた。でもそれを否定することは違う。
    理解しようとしてくれる、そうまでいかなくても否定しない。それだけでも多分良いんだと思う。

    現代は「多様性」がキーワードとなっている。

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    2013年03月04日
  • カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

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    セクシュアル・マイノリティは、国や宗教や階級階層に関わらず、どこでもぽつんと生まれてくる。多くの場合家族はセクマイじゃない。自分がマジョリティじゃないことについて、言っちゃいけないことと思って育ってきたこどもたちが、ついに親や教師にそれを言うと、セクマイじゃないにも関わらず?そのことを真摯に考えなくちゃならなくなった大人はびっくりしたりするのだが、本人も家族も、社会の中で頭の中身を作ってくるから、まぁ大変なわけよ。この本には、テレビに出てくるようなんじゃないふつー?の人たちの往復書簡が収められてるだけ!なんだが、考えるべきことの多さったらないぞ。

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    2009年10月04日
  • カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

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    LGBTの当事者(ここではLGの方々)が親や恩師にカミングアウトし、相手が当事者にその返信をする往復書簡。
    手紙の前に口頭でカミングアウトを受けているが、ここに出てくるどの親も(皆、母親)その瞬間、かなりショックを受けた様子がわかる。
    長年、子育てしてきても、我が子がLGBTであることに気づけないということなのか、と受け取った。
    ということは、当事者は、そんなに身近にいる人にさえ、分からないように、気づかれないように、隠して生きてきたということでもあるのか。
    昔は、ゲイやレズビアンは、笑いのネタ、蔑みの対象として見られていて、テレビでもバラエティーなどで面白おかしく取り上げられていて、実は自分

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    2025年02月10日
  • カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

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    前半の親子の間でのカミングアウトの往復書簡を読んで、同性愛のことよりもお互いを思い合う親子の絆が印象的だった。同性愛者だということは、それ以外にもたくさん存在するマイノリティなことの一つに過ぎず、誰しもが何らかの特性においてマイノリティでありえるから、当事者も周囲も同性愛について特段気にしなければいいんじゃないか、と思った。

    けど、おわりに のところを読んでその認識を改めた。世の中の仕組みから他愛無い日常会話に至るまで多くのことが異性愛を前提に回ってしまっているので、当事者は同性愛者であることによる生きづらさを感じるし、自分がそうであることに嫌でも意識がいってしまう。確かに誰しも名前を間違っ

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    2024年12月06日
  • カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

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    NHKの書籍紹介で3度も見て、じわじわと「あ、これ読んだほうが良さそうだなぁ」と思い、拝読。
    やっぱり読んでよかった。
    ジェンダー問題については身近に当事者もいるが、往復書簡を読むのは初めてだが、手紙をやり取りする、親と子、生徒と教師はお互いを尊重し、想い合っていることがわかる。
    知人(知人とも呼びたくないが)が教師という立場でありながら、面白おかしく学生のアウティングをする場面に立ち会ってまったことがあってから、モヤモヤしてその人と会うたびに嫌な気分になっていたが、「自分のことではないけど、あのとき私は傷ついたんだな」とこの本を読みながら振り返られた。
    この本が発行されたころと比べて、セクシ

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    2024年10月08日
  • カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡

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    39/100
    ゲイとレズビアン 7人の親に、兄弟に、或いは先生にカミングアウトする手紙のやりとりからなる本。幼少期から違和感を抱きながら成長していき、ハッキリと自覚した時の感覚は如何なるものなのか?
    そのまま生きていこうとして「カミングアウト」する事、またされる側の手紙…
    お互いに相手を気遣い、思い、感情を殺しながら書いていると思われる様がもどかしい!
    全く興味もなく知ろうとしなかった事だが、この本を読んで知っておくべきだと感じた。

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    2023年02月18日
  • カミングアウト

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    ネタバレ

    思ったより短くてすぐ読み終わった!
    性的マイノリティのことジェンダーのこと
    勉強してるけど、実際自分が誰かに
    カミングアウトされたらって
    考えたことはなかった

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    2021年11月01日