砂川秀樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
オープンリーゲイの著者による「カミングアウト」考。述べられていることはほぼうなずけるし、カミングアウトすることで一歩進んだり、結果的にはいい方向に動くことが多いだろうからカミングアウトがしやすい、当たり前の社会になることは大切だと思う一方で、カミングアウトしないといけないのだろうかとも思う。そのことは書中でも触れられているけど、基本的なカミングアウトを肯定する内容なので、言及に割かれる紙幅が自分としてはもの足りない。
カミングアウトする・しないは個人の自由だし、自由とは言えず悩み苦しみながらできない状況の人もいるだろうから、カミングアウトすることが当たり前になってしまうと、しないことの不利益が -
Posted by ブクログ
当事者で、親にカミングアウトしていない。友人にもほとんどしていない。
これを読んで、する気になるかと言うと、そうではない。
あとがきにもあったが、
カミングアウトした後に読んでもらいたい本。
という言葉に感動を覚えた。感動なのか、語彙がないので違うかもしれないけど。
がんばれ!大丈夫だよ!わかってくれるよ!
だけでは不安のままなんです。
この本のように正しい知識や情報、当事者の言葉、親の言葉、全てが一冊になっていて、自分の負担もカミングアウトされる相手への負担も軽くしてくれるような一冊。
色々な場所においてほしい。
これは素晴らしい本です。 -
Posted by ブクログ
初めて本を読んでいて泣きそうになってしまった。カミングアウトストーリーで愛する人の最後に立ち会えないというエピソードに対して社会への憤りを感じ、また切なく悲しくて泣きそうになった。
セクシャルマイノリティについて興味があり、また自分自身が知らないうちに彼らを差別しないためにも知識を得ることが大事だと考え、この本を読んだが、非常に読みやすくわかりやすく書かれていた。
入門書としてはオススメで前に読んだ同じ分野の本よりも易しかった。
社会が変わるためには個人個人が変わらなければいけないというのはごもっともな事で、その中でカミングアウトが重要な役割を果たすのだなと感じた。 -
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Posted by ブクログ
p183「ゲイが人口の数パーセントいるとすると、親はその二倍やん。人口の一割以上がゲイの家族やねんな(後略)」
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同性愛者とその周囲の人の手紙のやりとり。
同性愛者であることをカミングアウトする人、された人達の心の葛藤。
手紙だからこその言葉であり、手紙だからそば見えるものもある。
文体も文章も書き方もみんな違うし内容だって違う。けど、みんな普通に読めるのだから、違いなんてないのです。
この本の内容はそういうことと似ていると思いました。 -
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Posted by ブクログ
うーん、難しい。
カミングアウトして何が悪い。差別する方が悪いんだ。
それはたぶん正論だ。でも、実際にはそう簡単にはいかない。親だって友人だって、偏見の中にどっぷり浸かって生きてきたんだから。
この本に収められた書簡では、大体においてカミングアウトされた側(親や先生など)が最終的には理解を示してくれてる。その裏で何人のレズビアンやゲイがカムアウトを通じて人間関係に亀裂を生じたり、勘当されたり、そして自殺したりしているんだろうか。
あ、ちょっと引っかかったのが、「たとえゲイでも、あなたは私の息子だから。」っていう言い方。それって、「たとえ殺人者でも、あなたは私の息子だから。」と同じように聞