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ゲイ/レズビアンの子とその親、生徒と教師の往復書簡。家族への、身近な人への告白。初めてうちあける子どもの思い。母親の驚き、葛藤、そして受容。生徒と教師の真摯な対話。18歳から82歳まで、7組19通の手紙と2つのストーリーを編んだ。ゲイ/レズビアンの子をもつ親たちの座談も収録。
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Posted by ブクログ
やっぱり読んでいて、泣けてくる内容でした。 いつも、素人の手紙や文書は、読みずらいことが あるのですが、今回はそうでもなく それぞれの手紙に深い内容を感じました。 よかったです。
思いが突き刺さる
最近BLをよく読む。登場人物たちは過去に辛い出来事を体験し、現実や未来に悩んでいる。BLはファンタジーだと言われていると知った時、こんな生々しい悩みをファンタジーなんてと思ったが、主人公は必ず容姿がよく、理解あるパートナーができ、周りからの理解も得ている。これがファンタジーなのか。リアルな現実はもっ...続きを読むともっと理不尽で残酷なのだと、この本を読んで少しだが理解した。当事者の声は叫びにも似た響きを孕み、受け止める家族もまた悩み苦しむ。普通とは何なのか、理解して許容する事の難しさを垣間見た気がする。
#泣ける #切ない #深い
初めての恋が実らず、家族にも理解してもらうことなど想像もできず、生涯もう二度と誰にも言えない秘密をひとり抱えていると思っていた。家族を持つこともできず仲間とも出逢えず孤独に死んでいくのだと枕を濡らす日もあった。そんな時、この本を読んで涙が止まらなかった。そこには、様々な当事者とその家族、カミングアウ...続きを読むトをした者とされた者の想いが綴られていた。あの日の僕を救ってくれてありがとう。独りじゃないと知った今、読み返したら僕は何を思うだろうか。
涙せずにはいられない一冊でした。 子どもから親へ、子どもから教師へ 様々なカミングアウト。 私達の周りにはマイノリティを抱えている人が多くいることを 知らなければならないと思った。
同性愛をめぐる葛藤と共感。「手紙」にして書くというわざとらしさがあるにもかかわらず、手紙にしなければ伝わらない「想い」が圧倒的に押し寄せる。電車の中で読んでいたが、何度か嗚咽をこらえた。感動したなどの薄っぺらな言葉でなく、心が震えて仕方なかったのだ。これからの私の生き様が問われているのであり、この本...続きを読むはその重要なきっかけをもたらしてくれた。
特別な人たちではない「生活者」の人々の手紙。 たくさんの葛藤、困惑、痛み…の先にあるのは、誠実で真摯な思いだった。 セクシャルマイノリティが「特別」と括られている訳じゃなく、当たり前にそこに存在している人であった。同じ目線の高さで当事者と家族や先生が話していて、これこそ「社会の多様性」だ、と感動し...続きを読むた。 一方、最後の対談で、どこか理解したくない部分を持つ一人のお母さんがでてきたが、全てを理解をすることは単純じゃないな、と感じた。でもそれを否定することは違う。 理解しようとしてくれる、そうまでいかなくても否定しない。それだけでも多分良いんだと思う。 現代は「多様性」がキーワードとなっている。 この問題に興味がある人以外の人にもぜひ読んでもらいたい。「多様性」とそれへの向き合い方がわかるはず。 若いうちに読めてよかった一冊だ。
セクシュアル・マイノリティは、国や宗教や階級階層に関わらず、どこでもぽつんと生まれてくる。多くの場合家族はセクマイじゃない。自分がマジョリティじゃないことについて、言っちゃいけないことと思って育ってきたこどもたちが、ついに親や教師にそれを言うと、セクマイじゃないにも関わらず?そのことを真摯に考えなく...続きを読むちゃならなくなった大人はびっくりしたりするのだが、本人も家族も、社会の中で頭の中身を作ってくるから、まぁ大変なわけよ。この本には、テレビに出てくるようなんじゃないふつー?の人たちの往復書簡が収められてるだけ!なんだが、考えるべきことの多さったらないぞ。
LGBTの当事者(ここではLGの方々)が親や恩師にカミングアウトし、相手が当事者にその返信をする往復書簡。 手紙の前に口頭でカミングアウトを受けているが、ここに出てくるどの親も(皆、母親)その瞬間、かなりショックを受けた様子がわかる。 長年、子育てしてきても、我が子がLGBTであることに気づけないと...続きを読むいうことなのか、と受け取った。 ということは、当事者は、そんなに身近にいる人にさえ、分からないように、気づかれないように、隠して生きてきたということでもあるのか。 昔は、ゲイやレズビアンは、笑いのネタ、蔑みの対象として見られていて、テレビでもバラエティーなどで面白おかしく取り上げられていて、実は自分もそれを見ても何も感じなかったということに、読んでいて気付いた。 自分で直の言動がなかったとしても、これも『無関心』という間接的な差別だったのではないか、と。 当事者から母親や恩師に充てて書いた手紙には、自分の苦悩やアイデンティティーについて書かれていて、その苦悩の深さが垣間見えた。 親からの返信は、当事者からのカミングアウトを受けた時の心境、混乱、悲しみなどが素直につづられているが、子どもを理解したい、という気持ちも見られる。 恩師からは、気づけなかったことの詫びとともに、教師が生徒を温かく見守るスタンスがみられる。 ここには、何人かの親子、教師と生徒の書簡があるが、一番印象に残ったのは、授業のレポートのテーマで性的マイノリティーについて選択した生徒とその指導に当たった教師との書簡。 その教師はキリスト教を信仰しており、キリスト教の精神をもとに生徒を本当に温かく見守り、そのままの存在を受け入れてくれていて、これを受け取った生徒は、どれほど勇気づけられただろうか、と思う。 まだまだ偏見が残る(あからさまではなくても、知らずに傷つけているかも)世の中であるから、自分のアイデンティティーに悩み苦しみ、知られないように隠して暮らしている人はたくさんいると思う。 どの姓を愛すか、ではなく、どんな「人」を愛すか、いち人間として、人間を愛すというスタンスが広く定着していけば良いと思う。
前半の親子の間でのカミングアウトの往復書簡を読んで、同性愛のことよりもお互いを思い合う親子の絆が印象的だった。同性愛者だということは、それ以外にもたくさん存在するマイノリティなことの一つに過ぎず、誰しもが何らかの特性においてマイノリティでありえるから、当事者も周囲も同性愛について特段気にしなければい...続きを読むいんじゃないか、と思った。 けど、おわりに のところを読んでその認識を改めた。世の中の仕組みから他愛無い日常会話に至るまで多くのことが異性愛を前提に回ってしまっているので、当事者は同性愛者であることによる生きづらさを感じるし、自分がそうであることに嫌でも意識がいってしまう。確かに誰しも名前を間違って呼ばれていたら気持ち悪くて訂正するように、同性愛者なのに異性愛者の前提で他者から認識されたら居心地が悪くて気になるな、と思い直した。カミングアウトというのは確かにとても勇気がいることになってしまうなということがわかった。 そういうことが、最初の感想に戻って、他のあらゆるマイノリティ特性にもあることなんだな、気にしなければいいのに なんてことじゃあないんだな、と、ちょっと想像力を働かせれば当たり前のことだけど、気づきになりました。 自分の視野がいかに狭かったか、自分はけっきょくだいたいの局面でマジョリティにいてマイノリティの抱く感情を想像できてなかったんだな、と思い知りました。
NHKの書籍紹介で3度も見て、じわじわと「あ、これ読んだほうが良さそうだなぁ」と思い、拝読。 やっぱり読んでよかった。 ジェンダー問題については身近に当事者もいるが、往復書簡を読むのは初めてだが、手紙をやり取りする、親と子、生徒と教師はお互いを尊重し、想い合っていることがわかる。 知人(知人とも呼び...続きを読むたくないが)が教師という立場でありながら、面白おかしく学生のアウティングをする場面に立ち会ってまったことがあってから、モヤモヤしてその人と会うたびに嫌な気分になっていたが、「自分のことではないけど、あのとき私は傷ついたんだな」とこの本を読みながら振り返られた。 この本が発行されたころと比べて、セクシャル・マイノリティーへの理解は少しずつ深まってきているが、ステレオタイプの世代から抜け出せていない人種も少なからずいる。 それでも前進している。 否定する・拒絶するひともいるけど、少なくとも後退はしていないと信じたい。
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カミングアウト・レターズ : 子どもと親、生徒と教師の往復書簡
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RYOJI
砂川秀樹
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