松浦光修のレビュー一覧
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新訳 留魂録
吉田松陰の「死生観」
編:松浦 光修
留魂録:吉田松陰が死刑を目前として、獄中で記した書
「身はたとひ 武蔵の野辺に 朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」
欧米諸国による侵略は、正義、に反しています
言い換えれば、この場合、それに立ち向かうことは、つまりは正義を守ることになるのです
つまり、攘夷の根底には、正義を守るという考え方があります。
この考え方が、吉田松陰をはじめとする幕末の志士たちの根底にありました
本書は、吉田松陰の死生観をあらわしていると思われる史料を選び、それを現代訳したものです。
行動の人、吉田松陰の軌跡です。彼の詠んだ和歌も味わい深い
気になったこと -
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西郷さんの教えを記した本。「南州翁遺訓」は現在既に多くの現代語訳が出ているが、本書は出来るだけ分かり易く、話し言葉に訳してあり、西郷さんがそばにいて話してくれているかのような文章となっている。
内容は政治の事や、人生の事、修養の事等、リーダーとして、人として、日本人としてどう有るべきか、指針を与えてくれる事間違いなし。
線を引きすぎて全てを紹介する事は出来ないが、私が本書を通じて学んだ事は「独りを慎む」という事。「誰が見ていなくても、正しい行いをし、正しい言葉を使う。」西郷さんの有名な言葉で言えば、「人を相手にせず、天を相手にする」という事。
仕事をする上でも生活の上でも、効率ばかりを追い求め -
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西郷隆盛の話は、司馬遼太郎の小説で見てきたつもりだが、この人の考えにフォーカスしたことはなかったので、結構興味深く読むことができた。
小人になってはならず、人を気にせず天を気にし、聖人・賢人に肩を並べる心持ちで日常を過ごす、というのはかなりレベルが高いがそういうことが、維新当時は必要だったろうし、現代にも必要なんだろう。必要以上に小人が求められている気がするしな。
そして、一番大切なのは己に克つ、克己ということ。自らを律し、正しいことを正しくやることで、成長していけるんだと思う。環境のせいにせず、へこたれずに前に進んでいけば、お天道様は見てくれていると信じるしかないだろう。 -
Posted by ブクログ
2015年のNHK大河ドラマは、吉田松陰の妹・文を主人公にした「花燃ゆ」。
世間では、その「花燃ゆ」の視聴率の低さばかりが話題になっているが、それはさておき、としたい。
この本から学んだことは以下の通り。
議論や勉強よりも熱い心・情熱に突き動かされるような行動こそが尊いのである。
たとえ行動の結果が失敗であったとしても、その志が正しいものであれば、後を継ぐ者が必ず現れる。
誠の心を持ってことにあたるとき、成し遂げられないことはない。
読書を通じて昔の賢人と会話をすることができる。
どんな大先生の唱えたことであろうと、鵜呑みにしてはならない。常に批評的な観点も持ちながら、自分の頭で考えて、古来 -
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